香港の名優アンソニー・ウォンが、香港に住む難民の少年と心を通わす姿を描く、感動のヒューマンドラマ『白日青春-生きてこそ-』(2024年1月26日よりシネマカリテほか全国順次公開)の予告映像と場面カットが解禁された。
本作では、『インファナル・アフェア』(02)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(08)、『淪落の人』(18)等に出演する香港を代表する名優アンソニー・ウォンがワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の第59回金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞している。
このベテランの大スターを相手に堂々とした芝居をしたのが、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住の少年サハル・ザマン。難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれた少年ハッサン(香港名:莫青春(モク・チンチョン))役を演じ、第41回香港電影金像奨最優秀新人俳優賞を10歳で獲得している。
偶然とはいえ自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。互いの関係と共に、世代や民族の違いを背景にした、香港ならではのシーンが描かれる。
監督のラウ・コックルイ(劉國瑞)は、この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と話す。ラウ監督は、マレーシア生まれで香港に移住。自身の気持ちや経験もこの作品に活かした、と語る本作が、長編1本目となる。プロデューサーは、「西遊記」シリーズのソイ・チェン(鄭保瑞)。昨今、第2の香港ニューウェイヴの到来と言われるが、本作もその新世代監督の注目の作品となる。
この度解禁する予告編では、実の息子とうまく関係を築けなかったアンソニー・ウォン演じるバクヤッがパキスタン人で難民の少年ハッサンとの心の交流を通じて、生きる意味を見出していく姿が静かな感動を誘う映像となっている。登場人物のほとんどが、香港が祖国ではなく、生きる場所を探しもがいている人々。そんな中、心を通わせはじめるバクヤッとハッサンは、難民問題を抱える香港の片隅に生きる人々が灯す小さな光を観客に届けてくれる。
また併せて場面カットを解禁。世代や民族の違いを超え、実の親子では築けなかった絆が芽生え心通わすバクヤッとハッサンを切り取った場面や、バクヤッとハッサンそれぞれの家族との距離を感じさせるシーンなど、感動のドラマを期待させる場面カットとなっている。
公開表記
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
1月26日(金) シネマカリテ他全国順次公開
(オフィシャル素材提供)