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水木しげる生誕100周年記念作品『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶

©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

 55年に渡って愛され、もはやカルチャーとなった国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。子どもから大人まで人々が、妖怪や怪奇な現象に怯えながらも、一度は友達になりたいと願った鬼太郎とその仲間たち。2023年、水木しげる生誕100周年記念作品となる本作は、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語―かつての目玉おやじと水木の出会い、そして二人の父たちの運命を描く、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が、大ヒット公開中。

 本作の大ヒットを記念して、水木しげるの命日でもある11月30日(木)に、水木が50年以降暮らし、ファンにとっては聖地ともいえる調布の劇場、イオンシネマシアタス調布にて、関 俊彦、木内秀信、古賀 豪監督を迎えて、大ヒット御礼舞台挨拶が実施された。

 満席の観客席は老若男女の幅広いお客様が詰めかけた。キャスト・監督が登壇すると割れんばかりの拍手で場内の熱気は最高潮。映画が大ヒットしていることもあり、登壇者も全員満面の笑みの中、舞台挨拶がスタートした。

冒頭の挨拶

 関:皆さんこんにちは。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 で鬼太郎の父を演じた関 俊彦です。映画が公開してから本当にたくさんの人に観ていただいて大きな反響をいただいております。役者冥利に尽きるというか、本当にそんな気がしております。今日は短い間ですが、どうぞよろしくお願いします。
 木内:帝国血液銀行に勤めるサラリーマン・水木役を演じた木内秀夫です。今日はお集まりいただきましてありがとうございます。楽しんでいってください。
 古賀監督:皆さんこんにちは。本作で監督を務めた古賀 豪です。本日はよろしくお願いいたします。

SNSや周りの反響について

 今回の映画の舞台である「因習村」がトレンド・ワードに何度もあがり、映画を観ることを「入村する」という言葉を使って表現するなど熱い盛り上がりを見せている。著名人からもSNSで感想やファン・アートが上がるなど評判を呼んでいる。こういった背景を踏まえての感想を聞いた。

 古賀監督:反響いただいているのはもちろん知っており、僕が1番驚いてるかもしれないですね。こんなに反響をもらえて、ちょっとびっくりしてるというのが正直な感想です。まだ信じられない感じです。
 関:今日は、満員御礼の舞台挨拶で、先ほどみんなで打ち合わせをしていたんですけど、 監督がまさに満面の笑みというか、 生まれたての赤ん坊のような、あどけない笑顔を見せていて。本当にね、(監督に対して)幸せですよね。

鬼太郎の父と水木を演じられるうえで気をつけたこと、監督が演出で気をつけたこと

 関:2人の関係が、微妙に近づいていって、関係が深まっていく過程を示し合わせて計算してやっていくというよりかは、お互いそれぞれ台本を読み込んで、、自分の中にためてきたものを現場でお互いセッションするっていうのが、一番いいなと僕は思っていてそうしました。
 そもそも、鬼太郎の父と水木という存在は、非常に両極端な存在で。鬼太郎の父は自分の愛するものを、自分の身を呈して守りたいっていう、そういう人物なんですが、水木は、最初はこの世の中で自分がのし上がっていくんだっていうことしか頭にない人物で。徐々にストーリーが展開するにつれて、二人の共通点が分かってくると、実は似た者同士だったのではないかと思いながら演じていました。

 木内:僕が演じるにおいて気をつけていたところは、独白するセリフが多かったので、 それを自分で解釈して、観てくださるお客様にも分かりやすく、どこにセリフを引っかけていけばいいんだろうかっていうことを何回も自分の中で消化しながらやっていきました。


 古賀監督:令和のアニメなんですけれども、お客さんにはやっぱり昭和にタイムスリップしてほしいということで、やっぱりあの時代の 生きている人間の生々しさみたいなものを出していただきたいなと思って。その部分をお二人と話し合いながら作っていきました。

一番ぐっときたシーン、泣けるシーンについて

 古賀監督:皆さん、エンディングとエピローグは必ず観てくださいね。初めて観られるお客さんが多いと思うのですが、エンディングで席を立たずにぜひ観てください。そこまで長いわけではないので、ちょっとトイレ行きたくても少し我慢してください(笑)。エンディングは川井憲次さんの曲が素晴らしくてそこにぐっときます。
 初見の方はラスト・シーンで泣くことが多いと思うんですが、リピートしてくれる方はだんだん泣けるポイントが前倒しでやってくると思います。最後まで知ってからもう一度観ると、結構前の方のシーンでも泣けちゃったりするんですね。

水木しげる先生の命日によせて水木作品の思い出

 古賀監督:僕が子どもの頃、テレビ・アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を見ていて、あのオープニングの曲である、「朝は寝床でグーグーグー」という歌詞があると思うのですが、 きっと水木先生っていう人は、歌詞にある通り楽園のような生活をしている人なんだろうなと思って、羨ましいと思っていました。だけど、大人になってから、それこそ『ゲゲゲの女房』とか、水木先生の他の著作を見て、とても大変な人生を送っていることが分かって、やっぱり 幸せに生きるってそんなに難しいのかっていうのを大人になって思い知らされました。
 関:僕は44~5歳の頃見ていた実写ドラマ『悪魔くん』と『河童の三平』をテレビの前にかじりついて、夢中になって見ていたっていう思い出があります。 『悪魔くん』に関しては、友達と広場で円陣をかいて遊んでいたことを覚えています。それが私が笛を吹いた最初の瞬間ですね。あとは、いま思い出したんですけど、水木先生自身が霊界郵便配達人という設定で出演していたドラマもありましたね。
 木内:僕は小さいころに「日本妖怪大鑑」という水木先生のイラストの妖怪図鑑みたいなのがありまして、それを友達と回し読みした思い出があります。それがやっぱり妖怪などに触れた初めての出来事でしたね。それ以外は、僕は本当に鬼太郎一本ですね。

最後のメッセージ

 古賀監督:この映画がこれだけ評判を受けて反響を受けているのは、水木先生の作品の力であるというのと、来ていただいているお客さんが作品を見つけてくれたおかげだと思っています。本当にありがたいと思っています。もしこの作品を見て心に響いたら、今後も心の片隅に大事にしてもらえると作り手冥利につきます。
 木内:水木目線でお話させていただくと、人間という妖怪と、本来人間が持つべき心を持つ妖怪との間のお話で、僕はその間に入っている普通のサラリーマンを演じています。昭和31年のお話で。水木という役は水木しげる先生とは全く違う人間で。だけど、生誕100年に作られた作品であるということで、水木しげる先生の実体験がところどころに盛り込まれています。きっと水木先生は妖怪・鬼太郎を通して、この世に送るメッセージがたくさんあったと思うのですが、その原動力になった実体験の話がこの記念の作品に盛り込まれていると僕は感じています。そういう点を多くの方に感じてもらえると水木先生も喜んでもらえるのではないか?と思います。奥の深いエンターテインメントです。楽しんでもらえればうれしいです。
 関:今日は水木しげる先生の命日ということで、皆さんとこうして集まれたことを大変うれしく思います。
 この調布市には本当にこれからも水木先生の第二の故郷として、妖怪の故郷として末永くあり続けてほしいと思います。最後に言いたいのは「鬼太郎、生まれてきてくれて本当にありがとうな」(※鬼太郎の父の声で表現)。

 関の鬼太郎の父を思わせる挨拶の〆に思わず涙する観客もおり、大盛況の中、舞台挨拶は終了した。

 登壇者:関 俊彦、木内秀信、古賀豪監督

公開表記

 配給:東映
 大ヒット公開中!

(オフィシャル素材提供)

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