イベント・舞台挨拶

『右へいってしまった人』公開記念舞台挨拶

© 2023「右へいってしまった人」製作委員会

 映画『KATACHI』で長編デビューを飾った堂野アキノリ監督2作目長編作品『右へいってしまった人』が12月1日(金)より公開中。本作は、BOYS AND MENの平松賢人を主演に迎え、実在する巨大シェアハウス、オークハウスを舞台に、パラレル・ワールドを題材としたラブ・ストーリー。

 この度、映画の公開を記念してキャストの平松賢人、高田夏帆、堂野アキノリ監督が、北海道・すすきのにオープンしたTOHOシネマズ すすきのにおいてトークイベントに登壇、舞台挨拶が行われた。

 BOYS AND MENの平松賢人を主演に迎え、実在する巨大シェアハウス、オークハウスを舞台に制作された本作。リアルの世界で妻だった水帆と一緒になれなかった人生を体験した鷹介は、「あの時もう一方の選択をしていたら……」と後悔の気持ちを抱えながら、本当に大切なものは何だったのかに気づいていくラブ・ストーリーが、この日に公開を迎え、北海道・すすきのに新たにオープンしたTOHOシネマズ すすきので、初日舞台挨拶を実施した。

 上映を観終わった観客から大きな拍手で迎えられた3人。主演の平松は、「コロナ禍がありなかなか北海道にこれない時期が続きましたけれども、ようやく北海道にそして映画とともに来ることができました。こうやって来られたことすごく幸せに思っております」と公開した喜びを笑顔で伝え、平松演じる鷹介のリアルな世界での妻・水帆を演じた高田も「短い時間ですが一緒に楽しみましょう」と笑顔で挨拶。

 北海道での舞台挨拶ということで、北海道は良く来るのかというMCの質問に、「私久々で、2回目なんです」と回答する高田に、「どうりでテンション感がおかしいと思いました。控室に入るやいなや『わぁわぁわぁ』と吠えてたんで」と突っ込む平松。

 さらにおいしいものを食べたのかというMCからの質問に平松は、「教えていただいた信玄というラーメン屋さんに行きました。せっかくだから一番評価の高いところに行ってやろうと思って」と回答すると、MCからもしかして並びました?というMCの突っ込みに「1時間ぐらい並びました。普通に並びました。寒かった。あったまろうと思って行ったのに、寒かったですけどなまら美味しかったです」と寒さに震えながらも北海道の食を満喫した模様。高田にも質問が飛び、「私、海鮮が食べたいです、大好きで大好きで。10代の頃お寿司屋さんでアルバイトしてたぐらい好きなので、新鮮な生ものを食べたいです」と笑顔で監督にアピール。どうも連れて行ってくれというニュアンスを察したのか「この後ちゃんと予約してます」と苦笑で答える堂野監督に対し、「よ~し」と嬉しそうに答える高田とのやり取りに観客からクスクスと笑い声が。

 北海道にまつわる話から映画の話へ移り、12月1日に本作初公開ということで、新オープンした劇場の大きなスクリーンで観てもらった今の率直な気持ちを問われた平松は、「僕も観たかったなぁ、新品の香りがするここで。僕スマートフォンで(本編を)観たんです。皆さんが羨ましいと思いました」との発言に、高田も「私も」と賛同。さらにシチュエーションがパラレルワールドだったりシェアハウスとか新しい方向性から作品を作られていることに対して堂野監督は、「オリジナル・ストーリーでつくらさせていただきました。オークハウスさんという今回この映画のスポンサー協賛をしてくださったシェアハウスを使って物語を考えなきゃいけないっていうところから、大浴場があったりだとか、元ANAの尞だったんです。なので、すごく撮影場所がいっぱいあって、和室もあったり。移動なく、一つの空間で画が撮れちゃうんです」と撮影の舞台となったオークハウスを説明。その話を受け高田が、「実際に、そのシェアハウスに私達も泊まらせてもらって、リアルに生活しながら2週間くらいみんなで撮りました!」と合宿の様な撮影だったらしく、「リアルにそのシェアハウスに住んでくださってる方も撮影にご協力いただいて、そのままエキストラさんとして出てもらったりしているんです。バーベキューのシーンはたくさんいて下さって、ありがたかったです」とたくさんの方々の協力を得ての撮影だったことを明かしてくれた。

 「僕は長い期間住んでたのかなオークハウスには。長い間と言っても、撮影期間もう一、二週間ぐらいだったんですけれども、やっぱり自分の部屋に愛着が湧き始めて。僕のマイナス・セールスをする感じになってしまうんですが、僕は実家暮らしを未だにしているんですね、29歳で。実家では優しいやさしいお母さんがすごくいろいろなことをしてくれて、優しい優しい愛情深いお母様でございまして、ベッドシーツの敷き方が分からなくて。結局布団のシーツで」と暴露し、高田とMCの女性陣をびっくりさせる裏話もでてきて会場を賑わせていた。

 和やかに会話が進むがアッという間に終了の時間に。この映画で届けたいことはと言う質問に対して、堂野監督は「大切なことは“優しさ”とか“思いやり”とか、いつも1行で、一言で言えてしまうようなシンプルなことばかりだと気づきました。なので、この映画を観て、右か左じゃないですが、ちょっとした日々の選択を大切にしてほしい」と訴えかけた。高田は「この作品は本当にみんなで一つになって、手を取り合って手作りしていった映画なんです。みんなにしゃべれることからしゃべれないことまでいろいろな大変な山を乗り越えてきたんです、こう見えても。だから、より多くの人に観ていただきたいなと思いますし、何かいろいろなメッセージが込められていると思いますので、観た人一人ひとり違う感想を持つのが本当にそれが正しいことだと思いますので、もっともっとたくさんの人にいっぱい観てもらって拡めてもらって、もっと日の目が広がるといいなと思っています。私も気合入れてお芝居をしたので皆さんに届くようにまだまだ宣伝していきますのでよろしくお願いします」とたくさんの人に観てもらいたい心境を語った。
 最後に主演の平松は、「本日、すすきの北海道と大阪と東京で公開が始まってっていうこの映画にとってはまだスタートラインに立ったところかなと思いますので、もしかしたらスタートとしてはそんなに良いスタートではないのかもしれないですけれども、ここから盛り上げられる可能性を秘めている映画だと、僕は自信を持って言えますし、この映画からだけではなく、音楽からとかいろいろな方向から入り込めるのがこの映画かなと思っておりますので、ネタバレしない程度に良かったらハッシュタグに“右へいってしまった人”、右と人だけ漢字で、ここ意外とね、“行って”を漢字にしがちですけれども、これひらがなにしていただいて……。皆さんの何か感じたこと、この映画で何かちょっと変わったことがとか、ちょっと優しくなりましたみたいな何か感想があれば、僕も聞きたいなと思います。しっかりエゴサします。皆さん今日はご覧いただきそしてお越しいただきまして本当にありがとうございました」と述べた。

 登壇者:平松賢人、高田夏帆、堂野アキノリ監督

公開表記

 配給:TOKYO RABBIT RECORDS
 12.1(Fri)より、全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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