来年3月公開の映画『18歳のおとなたち』が、12月2日(土)から池袋シネマ・ロサにて2週間限定で上映となり、先行上映初日にキャスト・監督による舞台挨拶が実施された。
場内は10代~20代の若い年齢の観客で満席となり、若い年代の関心の高さが伺える初日となった。
木谷プロデューサーが観客に印象的だったシーンについて尋ねると、主人公マコト(兵頭功海)がシングルマザーの母親(中島知子)に「親ガチャ失敗だよ!」と言って家を飛び出すシーンや、ヒロインのスイ(三原羽衣)が18年ぶりに再会する母親(雛形あきこ)から真実を打ち明けられるシーンが、感動的な場面として声が上がっていた。これらのエピソードは、幅広い世代の観客に共感を呼び、制作陣の思いがしっかり観客に届いていることが感じられた。
また、新成人になる観客も多く、登壇者からは彼らに向けて特別なメッセージが送られた。
兵頭功海:もしかしたら大人になるって我慢したり妥協したりすることが増えてしまうのかもしれません。成人すると自分で選択することが増えてくるので、自分が正しいと思う道へ前に向かって進んでいって下さい!
久田莉子:成人だからって頑張らなくて良くて、自分が毎日楽しく笑顔で心の底から楽しいなって思える時間を日々過ごすことができればそれで十分だと思います。
金子みひろ:自分を楽しませて笑わせて、毎日を過ごして欲しいなと思います。失敗しても楽しんで、それを学びにして成長できると思います。
佐藤 周監督:そのうち遊べなくなるので、今のうちに遊んでおいて、若いうちに死ぬほど遊んで、遊び疲れてお金が尽きたら仕事をするくらいでいいと思います。
と、それぞれの言葉でエールを送った。
そして、最後の挨拶では、久田が「私は18歳の時に初めて東京に上京して、親元から離れて生活をして、初めて親の大切さを知りました。1人では何もできない、でも1人で頑張らなきゃいけないと思うことがたくさん増えて、親に『ありがとう』や『ごめんね』とか、些細な一言でも家族とコミュニケーションが取れたりしたらいいなと思います」とコメント。
兵頭は「この映画は観る人によって価値観が全然変わる映画だと思いますが、どんな家庭環境でも母親と父親がいて、幸せでも幸せじゃなくても、その存在にちょっとだけでも感謝してみようと思ってくれたら嬉しいです」と締めくくった。
温かい雰囲気の中、新成人をはじめとする多くの人々にエールを送り、舞台挨拶は終了となった。
登壇者:兵頭功海、久田莉子、金子みひろ、佐藤 周監督、木谷真規プロデューサー
公開表記
配給:レイワジャパン
12月2日(土) より池袋シネマ・ロサにて2週間限定先行上映
2024年3月全国順次公開
(オフィシャル素材提供)