杉咲 花主演の映画『市子』が12月8日(金)より全国公開中。
この度、市子(杉咲 花)が恋人・長谷川(若葉竜也)の足音を背に窓から逃走する緊迫の本編映像を解禁!
今回解禁となるのは、本作の主人公・市子(杉咲 花)が恋人である長谷川(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日を映し出した1シーンだ。長谷川の留守中、なにやら荷物をカバンに詰め込んでいる市子。目の前のTVからは物騒なニュースが流れている。東大阪市・生駒山での遺体発見のニュース。「司法解剖の結果、死後8年以上経過しているとの……」報道を見ていた市子が同時に耳にしたのは、間もなく自宅に着きそうな、家に帰ってくる長谷川の原付バイクの音。市子はカバンに荷物を入れる手を止める。駐輪場から自室への階段を登る長谷川、市子は詰め込んだ荷物と共にベランダへと急ぐ。そして長谷川が玄関を開ける間一髪のタイミングで、市子は窓から飛び降り、全力疾走で駆けていく。
テレビがつけっぱなしの部屋を見渡し市子を探す長谷川は、開けっ放しになっている窓と不自然に置かれたカバンを見つけ、表情を曇らせる。映像の最後には、不穏な音楽と共に、不気味に照らされたトンネルの中を、市子が全速力で駆け抜ける、物語の発端となる重要な一幕が映し出されている。
市子を演じた杉咲は、芝居における個人の納得と、作品としてのバランスについて、「絶対に主観的になってしまうから、客観性との距離感を計るのが難しかったです」と話す。その上で本作においては、「戸田監督の中に迷いがなかったので、そこに対する信頼感はとてもありました」と、戸田監督と共に走り切ったことを明かす。
一方戸田監督も杉咲に対して、「杉咲さんは一瞬一瞬を大事に演じられる方だな、という印象を受けました」と話し「僕自身も、ロケーションやその日の天候、俳優さんのお芝居における1テイク目とアングルを変えた2回目のテイクと……すべて同じものはないと映画を撮る上では考えており、そういった意味での価値観みたいなものが似ていたので、すごくやりやすかったですね」と、杉咲との初タッグを振り返る。その上で、「杉咲 花という女優さんについて触れますと──凄かったの一言でもありますが、誠実で愛情深く、丁寧に役を心で感じ取る魅力的な方でした」と改めて杉咲を絶賛。杉咲だからこそ生み出すことが出来たこの“市子”を、今回解禁の本編映像、そして劇場でぜひ確かめてほしい。
公開表記
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか絶賛全国公開中
(オフィシャル素材提供)