ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーら名匠たちの作品の映画音楽を手掛け、『アグリー』『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』と監督作品を発表してきた半野喜弘監督の最新作、『彼方の閃光』が2023年12月8日(金)より全国公開中。
本作は、幼い頃に視力を失い、手術は成功するも、その視界に色彩を感じることができないでいた主人公・光が、戦後日本を代表する写真家・東松照明(とうまつ・しょうめい)の写真に惹かれ、自称・革命家の友部と共に、日本国内の米軍基地の状況や、長崎・沖縄の戦争の傷痕に未だ苦しまされる現地の人々と出会い、その声に耳を傾けながら過去・現在、そして未来と向き合ってゆくロード・ムービー。
物語の主人公・光を演じるのは、その確かな存在感と演技力で、いま最も注目を集める俳優、眞栄田郷敦。これまで、半野監督作品で主演を務めてきた窪塚洋介、青木崇高、妻夫木聡、豊川悦司の名だたる俳優たちと同様に、眞栄田は本作で眩いばかりの輝きを放ち、スクリーンを支配するほどの大きな存在感を感じさせる。なお、眞栄田にとって、本作が映画初主演となる。
共演には、池内博之、尚玄、加藤雅也といった俳優陣の他、“日本のヒップホップ・クィーン”として知られるAwichが本格的な女優デビューを果たしている。
『彼方の閃光』は、東松照明の写真に導かれ、訪れた長崎や沖縄で戦争の足跡を辿りながら、今、そこに暮らし未来を守ろうとする人々の姿を捉え、「戦争とは?敵とは?」何なのかを、次世代へ問いかける。
本作は、昨年開催された第35回東京国際映画祭の「Nippon Cinema Now」部門に出品され、大きな反響を呼び、この度、待望の劇場公開が決定し、12月8日に封切られた。すでに映画を観た観客からは、「作り手の意図を超え自分が見てどう感じるかが試されるような作品」や「戦争がまだ終わってないこと、それだけではなくて人の一生、自分の人生、価値を振り返ることのとできる心の真髄に迫る映画」など絶賛コメントがSNS上に投稿されるなどし、作家性の強い作品でありながらも、若い観客の支持を得ている。
そして、この度、先日解禁された、眞栄田郷敦と半野喜弘監督の“スペシャル対談”動画に続き、尚玄と半野監督の“スペシャル対談”動画が新たに到着した。
今回、完成された“スペシャル対談動画”第2弾では、本作の企画が立ち上がり、いの一番に作品への参加が決定した尚玄が登場。本動画では、役者としてだけでなく、“今の沖縄”を映画の中に注入するために大きな役割を担った尚玄が、半野監督や主演の眞栄田郷敦らと共に、いかにして作品作りの歩みを辿ったのかを赤裸々に語っている。そして、世界各地で戦争が続いている今だからこそ、この作品が持つ重要性について話している。
なお、12月21日(木)には、『彼方の閃光』公開を記念して、半野喜弘監督のティーチイン付きのイベントがTOHOシネマズ日比谷にて実施される。
公開表記
配給:ギグリーボックス
TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開中
(オフィシャル素材提供)