最新ニュース

『瞳をとじて』公開記念 ビクトル・エリセ特別上映 公開決定

©2005 Video Mercury Films S.A.

 スペインの名匠・ビクトル・エリセ監督の最新作『瞳をとじて』が2024年2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開となる。

 31年ぶりの監督の帰還に多くの映画ファン、映画人が期待を寄せ、注目する中、この度2/2(金)よりビクトル・エリセ監督の代表作であり名作、『ミツバチのささやき』、『エル・スール』の再上映が決定! 【『瞳をとじて』公開記念 ビクトル・エリセ 特別上映】としてヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開される。

 ビクトル・エリセ監督の記念すべき長編デビュー作である『ミツバチのささやき』は、日本では1985年に六本木のミニシアター “シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て、当時のミニシアター・ブームを牽引した1本としても知られる“不朽の名作”。撮影当時5歳のアナ・トレントがアイコン的人気を博し、その可憐な姿に多くの観客が心を奪われ社会現象にもなった。今もなお多くの映画人、映画ファンの「オールタイム・ベスト」に選ばれ、愛され続けている本作を、今再びスクリーンで味わえる。

 そして、同時に公開されるのは、当時世界的には1973年公開の『ミツバチのささやき』から10年後の83年に発表された監督による長編2作目『エル・スール』。本作も世界的に高い評価を得た名作として知られ、現在神奈川・鎌倉市川喜多映画記念館で開催されている是枝裕和監督の特別展「映画監督・是枝裕和のまなざし」(~2024年1月14日)にて、“是枝監督が影響を受けた映画“の1本として選出されおり、多くの作家や監督に愛されている。『エル・スール』が再上映で全国を回るのは約7年ぶりとなり、貴重な上映機会となる。

 御年83歳、スペインが誇る伝説の巨匠ビクトル・エリセによる新作のニュースに世界が騒然、歓喜する声で溢れ、映画祭では絶賛評が並ぶ『瞳をとじて』。更には『ミツバチのささやき』のアナ・トレントが50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題となっている本作。新作公開を記念するこの機会にはじめてエリセに触れる方も、何度も鑑賞しているファンも、ぜひスクリーンで堪能してほしい。

旧作情報

『ミツバチのささやき』

©2005 Video Mercury Films S.A.

 (1973年|スペイン|99分|カラー|DCP|提供:アイ・ヴィー・シー)

 監督:ビクトル・エリセ
 脚本:ビクトル・エリセ、アンヘル・フェルナンデス=サントス
 撮影:ルイス・クアドラド
 音楽:ルイス・デ・パブロ
 出演:アナ・トレント、イザベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、テレサ・ジンベラ

【STORY】
 6歳の少女アナはフランコ独占政権下のスペインの小さな村に父、母、姉と暮らしていた。ある日、巡回上映で観た『フランケンシュタイン』に魅せられて、呼びかければ出てきてくれる精霊の存在を信じ、探し始める。姉が見つけた廃屋に精霊の存在を感じて通う日々の中、逃亡中の内戦の兵士に出会い、食べ物や着るものを運ぶのだったが……。ビクトル・エリセ監督の記念すべき繊細なデビュー作。

©2005 Video Mercury Films S.A.

 配給:ギャガ、アイ・ヴィー・シー

『エル・スール』

©2005 Video Mercury Films S.A.

 (1983年|スペイン・フランス|95分|カラー|DCP|提供:アイ・ヴィー・シー)

 監督・脚本:ビクトル・エリセ
 原作:アデライーダ・ガルシア・モラレス
 撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
 音楽:エンリケ・グラナドス
 出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボジャイン、オーロール・クレマン

【STORY】
 8歳のエストレリャは生まれ故郷のアンダルシアを捨てて生きる父親を慕っていた。振り子を使って水脈を見つける父は青春を過ごした南=エル・スールを離れて暮らしながら何を想っていたのか。少女が知ることのなかった一面を垣間見るころ、彼は突然、家を出ていってしまった。15歳に成長したエストレリャは記憶のなかの父の姿を回想する……。エリセ監督の『ミツバチのささやき』から10年後の第2作。

©2005 Video Mercury Films S.A.

 配給:ギャガ、アイ・ヴィー・シー

上映情報『瞳をとじて』公式HP内「ビクトル・エリセ特別上映」ページ
 https://gaga.ne.jp/Victorerice/theater/(外部サイト)&『瞳をとじて』公式Xにて。公式X:@closeyoureyesve

ビクトル・エリセ プロフィール

©Sefa Sungur

 1940年6月30日生まれ。『ミツバチのささやき』(73)を長編デビュー作として発表し、10年後『エル・スール』(83)を発表。そしてさらに約10年後、画家アントニオ・ロぺス=ガルシアの制作風景に迫った半記録映画『マルメロの陽光』(92)を発表。寡作でありながらも、国内外の映画祭で高い評価を集め、日本でも多くの映画人に愛されるスペインの巨匠。

公開表記

 配給:ギャガ
 2月9日(金) TOHO シネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました