佐賀映画制作プロジェクトチーム(幹事会社:株式会社ハレノヒ、本社:佐賀県佐賀市)が製作した⻑編映画『つ。』(監督:Ü Inose)が、11月10日(⾦)よりイオンシネマ佐賀⼤和での先行上映を終え、2024年2月24日(土)から、新宿K’s cinemaにて公開されることが決定した。
タイトルの「つ。」とは佐賀の⽅⾔で「かさぶた」のこと。
ままならない日常から逃げ出した主⼈公が⾃分の居場所を求め、悩み、空っぽになって傷ついた先にできたかさぶた。そこには「傷を負うことが新しい⾃分をつくる」というメッセージを込めた。上手くいかない日常や、他⼈との⽐較、将来への不安など、本作は⽣きづらいと感じている全ての⼈へ向けた、逃げることや負けることを肯定する「曇り空」の青春映画だ。
ストーリー
佐賀県の片田舎に住む高校三年⽣、副島祐樹は大学受験を控え、上手くいかない⼈間関係や成績不振、出来の良い弟と⽐較される日々に悶々と焦りを募らせていた。そして迎えた大学⼊学共通テストでカンニングしたことがバレた祐樹は、全てを捨てて深い森へと逃げ込む。
そこで出会ったのは、⾃⼰責任の名の下に、押し付けられたルールのない世界で⽣きるために川の⽔を汲んで運び、⼭の獣を狩って⾃給⾃⾜の暮らしを営む数奇な⼈々のコミュニティ。野良妊婦のソル、コミュニティで⽣まれ育ち⼒⽐べだけに情熱を燃やすアキ、両親に愛されなかった⼼の傷を隠してセックスに逃げようとするサクなど⽋陥だらけで変⼈揃いの曲者たちとの共同⽣活を通して、祐樹に少しずつ変化が⾒られていく……。
佐賀映画制作プロジェクト「つ。」とは
世界で活躍するプロの映画⼈と、業界未経験の地元学⽣や佐賀県ゆかりのスタッフで共同製作した、メイドイン佐賀の地域発信型ムービー。
本作品は、「地域と都市のクリエイティブの垣根をなくす」ことをプロジェクト⽬標に、世界で活躍するプロの映画⼈と業界未経験の地元学⽣や佐賀県ゆかりのスタッフにより共同製作された長編映画だ。全編佐賀県内ロケを⾏い、佐賀にゆかりのある⼈々がキャストとして出演している。地⽅都市らしい日本情緒が溢れる、素朴でノスタルジックな佐賀の⾵景とともに織りなす日々の暮らし。その中で、主⼈公の繊細で痛々しい苦悩が描かれている。
『シン・ゴジラ』の助監督をはじめ国内外のCMやドラマを手がける監督・Ü Inoseがメガホンを取り、指導を重ねながら学⽣スタッフたちと共に作り上げた映画は、今までにない佐賀の魅⼒が溢れる作品となり、セビリアIndie映画祭で助演⼥優賞とアクション映画賞をW受賞、FICIMADにて最優秀映画編集賞、ARFF Paris International Awardsで最優秀作品賞、そしてMadrid Film Awardsの最優秀脚本賞など、世界各国の映画祭で高評価を得ている。
公開表記
配給:ミカタ・エンタテインメント
2024年2月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)