映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が福原 遥、水上恒司をW主演に迎え、12月8日(金)より大ヒット公開中。
2月5日(月)に、祝大ヒット!追い花御礼舞台挨拶が実施され、W主演の福原 遥、水上恒司をはじめ、彰と同じ特攻隊員で通称「おなかペコペコ隊」の石丸を演じた伊藤健太郎、勤労学生の千代を演じた出口夏希が登壇! SNSで募集したファンからの質問に答えつつ、バレンタイン・シーズンということで、劇中ではなかなか想いをストレートに伝えられない者同士を演じた4人が、役への想いや役作りの裏話を披露。最後には男性キャスト陣から女性キャスト陣へ、それぞれをイメージした花束がプレゼントされた。
集まったファンの前に福原、水上、伊藤、出口が登場。累計興行収入が39億を超える大ヒットとなり、先日発表された第47回日本アカデミー賞でも、新人俳優賞に福原、優秀主演男優賞に水上、優秀助演男優賞に伊藤が選出され、何度も劇場に足を運ぶ“追い花”現象も生まれるなど、勢いが衰えない本作。この舞台挨拶回で本作27回目のイベントとなり、その内、福原は16回、水上は21回目の登壇と発表されると会場からどよめきと大きな拍手が。水上は「(舞台挨拶が)15回目くらいまではヒットの実感があったんですが、21回目ともなるとちょっともう……。39億って言われてもピンとこないよね?」とその勢いに圧倒されている様子。
伊藤も「すごいですよね。1億円くらいもらえるのかな?って思ったんだけどそういうのは全然ないですね(笑)」と冗談を飛ばす。
福原も16回目の舞台挨拶登壇とのことで「家族にも『また舞台挨拶行くの?』って言われるくらい。こんなにやったのは初めてでした。楽しかったよね」と水上と顔を見合わせる。「業界的にも公開から時間が経って何度も舞台挨拶をするのはなかなかないこと」と感謝を滲ませる水上。
出口は、「私の友達がみんなすごく好きで、3回目を観たいと一緒に連れていかれて1番前で観ました。みんなが泣いてるのを見てひっひっひって笑ってました(笑)」と劇場で鑑賞したエピソードを披露。
伊藤も「地元の友達が少し前に新宿に観に行ってくれたんですが満席でチケットが取れなかったそうで。別の回で観てくれたので、どうだった?と聞いたら『出口夏希やばいね』しか言ってなかったですね(笑)。たくさんの方々に観ていただいてありがたいことです」と周りからの反響を語った。
バレンタイン・シーズンにちなみ、劇中で互いに想い合っている百合と彰、石丸と千代への質問をSNSで募集。キャスト陣が舞台上でボックスから選びつつ質問に答えた。水上が引いた最初の質問は「『行かないで』と抱きつくストレートな百合、自分がいなくなってから届く手紙で気持ちを伝える彰、千代の優しさを受け止めるが自分の想いは上手くかわす石丸、秘めたる想いが周囲に駄々洩れな千代。皆さんは、どのキャラの愛情表現と近いですか?」というもの。「かわすのは僕できないので……千代に近いかな」(水上)、「僕も千代かな。駄々洩れだと思う」(伊藤)、「私も千代」(福原)、「私も千代そのまんま」(出口)と、4人ともそろって千代を選ぶ。
続いて福原は「石丸さんへ。野球の試合のあと、彰と百合はかき氷を食べに行きましたが、石丸さんが千代ちゃんを誘うとしたらどこへ行く?」という質問をピックアップ。伊藤が「鶴屋食堂かな? 千代ちゃんいつも食堂でご飯を出してくれる側だから、一緒に食べようよって」と案を出すが、「連れていくっていうより、お邪魔するって感じじゃないですか?」と水上は腑に落ちない様子。「連れていくなら……やっぱり“あの花が咲く丘”に。彰もやってたから……」と再提案するも、「でも彰もいるかもしれない」(水上)、「順番待ち?」(福原)、「順番待ちはやだな」(出口)と総ツッコミ。「じゃあ小川のほとりで魚を見たり……」と粘る伊藤だったが、良い案が出ないまま次の質問に。
伊藤が引いた「役柄と自分が似てると思うところはどこですか?」という質問には、「百合は家族が好きですが、自分も家族一番なので家族愛は一緒だな」(福原)、「僕は、さっきも千代と似てると話した通り、感情が駄々洩れで分かりやすいと周りに言われるんですが、と言いつつ別れ際とかは彰みたいに感情を出さずに、しめっぽくならないようにするところは憧れるし似てるのかな」(水上)、「結構似てますね。よく笑うし、明るいムードメーカー的なところも。みんなでいるときも笑っていることが多い」(伊藤)、「私もよく笑うので、似てるなって思います」(出口)とそれぞれ答える。
出口が質問を引く番になると、ハイヒールを履いて登壇している出口に対し水上が「今日身長高くなっていない?」と声をかけ、出口も「今日はちょっと170cmくらいある」と反応し、福原も「えー! 大きい」と反応を見せるなど仲の良さを見せる。出口が引いたのは「一番感情が溢れたシーンはどこか教えてください」というもの。出口は「百合ちゃんが子どもにトマトを渡しているシーン、石丸さんに人形を渡して見送るシーンなどもそうですけど、いっぱいありました」と回答。福原は「確かにいっぱいありますね」としつつも、「百合を演じていて一番好きだなと思ったシーンは、百合と彰がかき氷を食べているシーンです。あのシーンはすごく鮮明に覚えていて、かき氷がおいしかったというのもありますが、二人であんなに笑いあって、おいしく食べた幸せなシーンはなかなかなかったので、幸せって気持ちが溢れたのと彰のこと好きなんだなという想いも含めていろいろな感情になったシーンでした」と振り返った。
水上は「出撃命令が出たことを寺岡さんがツルさんに告げた後、後日食堂でみんなでワイワイごはんを食べているところ。ツルさんと千代はどんな気持ちでいるんだろうっていうことを想像するとやるせないというか、不思議な気持ちになりました」と語った。伊藤は「いっぱいあるんですけど、戦闘機に乗るシーン。石丸を見送ってくれている方がいっぱいいる中で、自分の想いとしては、飛び立った後、笑っている石丸の顔をみんなに思い出してほしいと石丸も思うだろうなと思ったので、笑ってから前を向いて覚悟した顔になるんです。覚悟した瞬間、『ここからは自分ひとりきり』という意味でもすごく考えたし、感情が溢れたのかなと思います」と撮影時を振り返った。
最後にもう一度福原が質問を引く。「かき氷を食べるシーンで、百合が『幸せの味』と言うと彰も共鳴して『幸せの味』とほほ笑むところは、二人の精一杯の愛の告白だったと思うのですが、もし皆さんが当時それぞれに想いを伝えられていたとしたら、どんなふうに伝えていたと思いますか?」というもの。水上は「もし僕がタイムスリップしていたとしたら、彰みたいに百合のことを思って黙っているっていう選択はなかなかできないのかなと。それくらい今と当時の精神年齢が違って成熟していたと思うので、今の僕が当時に行っていたら伝えたくなっちゃってたと思う」と分析。出口は「たぶん千代みたいに何も言えなかったかもな」、福原は「『妹のように思ってる』と言われたまま、彰の気持ちを知らないままの百合なら、ちゃんと想いを伝えていたかも」と噛みしめるように答え、伊藤も「伝えるかなあ……と。難しいんですが、終わりがあると互いに分かっていても、それまでの時間をなるべく幸せに過ごせるようにまっすぐ伝えるんじゃないかな」と、4人それぞれ難問に向き合った。
フォトセッションでは、2月はバレンタイン・シーズンということもあり、これまで宣伝を一緒に頑張ってきた水上から福原へ、伊藤から出口へ、それぞれ感謝を込めて花束をプレゼント。水上は「僕のほうが舞台挨拶で劇場まわっていますけどね(笑)! お疲れ様でした!」と冗談を添えて福原へ花束を渡すと福原は笑顔で「こちらこそ、ありがとうございました! うれしい」とリアクション。伊藤から出口へは「僕の周りは出口夏希がいいとしか言いません」と最高の誉め言葉と共に贈呈。花束を受け取った出口は「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべていた。
最後に会場に詰めかけた観客へ水上から「お足元が悪い中、お越しいただきましてありがとうございました。お台場はすぐに陸の孤島と化しますので、本当にすぐに帰ってください」とこの日大雪が降る中詰めかけた多くの観客に注意喚起をしつつ、続けて「ここまでこの映画を愛していただき、応援していただき、ありがとうございます」とコメント。福原も「すぐに帰ってください。本当に楽しかったです。この作品をたくさんの方に愛していただき、たくさんの舞台挨拶にも立たせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも応援お願いします」と締めくくった。イベントは大盛り上がりの中終了した。
登壇者:福原 遥、水上恒司、伊藤健太郎、出口夏希
公開表記
配給:松竹
大ヒット公開中!
(オフィシャル素材提供)