イントロダクション
ロックンロールの偉大なる創設者のひとり、リトル・リチャードのその知られざる史実と素顔を描く感動のヒューマン・ドキュメンタリー『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』が3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開する。
1955年、デビュー・シングル「トゥッティ・フルッティ」の大ヒットで世に出ると、リトル・リチャードはヒット曲を連発して反権力志向の若者の心をつかみ、まさにイナズマのような活躍をみせるも突如引退を宣言。そこから5年の「教会への回帰」を経て、復帰後はイギリス・ツアーを通じて無名時代のビートルズやローリング・ストーンズに決定的な刺激と影響を与えていく。立ったままでピアノを弾き、左手でブギウギを、右手では打楽器的打鍵を披露。激しいリズムを背景に、叫ぶように歌ったかと思えば、ピアノの上に立ち、衣服を脱ぎ捨ててステージを縦横無尽に駆けめぐる。今ではすっかり当たり前になっているパフォーマンスの数々が約70年前にひとりの黒人シンガー・ソングライターによって創造されたのだ。さらに近年ではLGBTQ+(クイア)の先駆者としても再評価されている。
本作の監督を務めたのは、イェール大学卒業後に音楽業界に進み、デフ・ジャムの創設者であるラッセル・シモンズやリック・ルービンと一緒に働き、その後、マーキュリー・レコードのスタッフとなり、ヴァネッサ・ウィリアムズやブライアン・マックナイトなどのスターと仕事をしたリサ・コルテス。音楽業界を去ってから映画に興味を持ち、ニューヨーク映画アカデミーに入学。プロデューサーで親友のリー・ダニエルズと『ウッズマン』(04)、『シャドウボクサー』(05)、『テネシー』(08)、『プレシャス』(09)などの映画を共同製作し、中でも『プレシャス』はアカデミー賞®6部門にノミネートされ、助演女優賞と脚色賞の2部門を受賞し、全世界で80もの国際的な賞とノミネートを獲得するなど、大きな成功と栄誉を彼女にもたらした。
ストーリー
1997年1月27日、米ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開かれた第24回アメリカン・ミュージック・アウォードにて、ひとりのレジェンド・ミュージシャンに功労賞が贈られた。音楽業界の仲間たちからの万雷の拍手に迎えられ、ステージに上がり涙ぐむ当時64歳の彼にとって、まさにそれは長年の努力と苦労が報われた瞬間なのであった! その名はリトル・リチャード。本名リチャード・ウェイン・ペニマン。1950年代半ばに彗星のように音楽シーンに現れ、後進のロック・ミュージシャンに多大な影響を与えたこの革新的な黒人ミュージシャンは、いったいどのような生い立ちを経て、その名を世界に刻んでいったのか。
(原題:LITTLE RICHARD:I AM EVERYTHING、2023年、アメリカ、上映時間:101分)
キャスト&スタッフ
製作・監督:リサ・コルテス
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズ、ナイル・ロジャーズ、ノーナ・ヘンドリックス、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
提供・配給:キングレコード
3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)