2月10日(土)、映画『雨降って、ジ・エンド。』の初日記念舞台挨拶がポレポレ東中野にて開催され、出演の古川琴音と廣末哲万、髙橋 泉監督が登壇した。
本作は『東京リベンジャーズ』シリーズなどの人気作を手がける脚本家・髙橋 泉と、『凶悪』(13)など俳優や、監督としても活動する廣末哲万からなる映像ユニット【群青いろ】の実に17年ぶりの劇場公開作であり、古川琴音演じるフォトグラファー志望のOLと、廣末哲万演じるとある秘密を抱えた謎の中年ピエロの出会いから始まる、衝撃と賛否を呼ぶラブ・ストーリーだ。
古川、廣末、髙橋監督は上映後の劇場に、観客からの大きな拍手を受けながら登場。古川は「最初はなんとなく私に合うラブ・コメだなと思ってたんです。ただ途中の驚くような展開で、はっと現実に戻されたような気分になりました」と脚本を読んだ印象を振り返る。
本作の撮影は約5年前。古川にとって撮影の順番では初の長編の主演映画になったという。「お仕事を始めて1年後くらいにオーディションで頂いたお仕事だったので、もう当時はがむしゃらで。自分が大切にしたいと思う作品が、初主演映画になってよかったなと思っています」と感慨深けに語った。
また、髙橋監督と共に映像ユニット【群青いろ】として活動する共演の廣末哲万は「高橋さんの脚本の言葉って、いつも人肌の奥にあるような温かみを感じられるんです。この作品はそれが色濃くて、大好きなお話だと思いました」と印象を語る。
群青いろ作品初参加となった古川について髙橋監督は、「脚本を書いてるうちにおのずと人物像って絞られていくんですけど、その延長線上に古川さんがそのままいたという印象です。他の方では考えられなかったですね」と絶賛。
廣末も「この作品の可能性を大きく広げて高めてくれる演技をして下さったと思います」と続けた。
最後に髙橋監督と古川が、「僕らが作らなくても、誰かによって作られ、どこかで向き合うことになる問題だと思います。問題そのものの是非を問いたいわけでも、肯定しているわけでもないですが、大切な人が秘密を何か抱えてたらと考えていただければ嬉しいです」(髙橋)
「大切な人が人に話せないような何かを抱えいたら、どうにかしてあげたいって思える心を持っている人でいたいなと思いました。そんな気持ちがこの映画を通して伝わればいいなと思ってます」(古川)と伝え、イベントを締めくくった。
『雨降って、ジ・エンド。』はポレポレ東中野にて公開中。さらに2/24からは同劇場にて【群青いろ】最新作『彼女はなぜ、猿を逃したか?』の公開も予定されている。
登壇者:古川琴音、廣末哲万、髙橋 泉監督
公開表記
配給:アルミード
全国公開中
(オフィシャル素材提供)