イントロダクション
映画『渇愛の果て、』は、「家族・人間愛」をテーマにし、あて書きベースの脚本で舞台の公演を行なってきた「野生児童」主宰の有田あんが、友人の出生前診断の経験をきっかけに、助産師、産婦人科医、出生前診断を受けた方・受けなかった方、障がい児を持つ家族に取材をし、実話を基に制作した、群像劇。シリアスな内容ながら、大阪出身の有田特有の軽快な会話劇を活かした作品で、有田が監督・脚本・主演を務め、長編映画監督デビュー作となった。
助産師・看護師・障がい児の母との出会い、家族・友人の支えにより、山元家が少しずつ我が子と向き合う様子を繊細に描きつつ、子どもに対するさまざまな立場の人の考えを描く。
夫・良樹役には、『エッシャー通りの赤いポスト』の山岡竜弘。
輝有子が助産師・清水香苗役を演じた他、主人公・眞希の親友グループは、母親としての先輩・里美役で小原徳子、未婚の女優・桜役で瑞生桜子、仕事を理由に妊娠を先延ばししているキャリアウーマン・美紀役で小林春世が出演。出生前診断の是非に悩んだ経験のある里美の夫・博役で大山 大、美紀の外国人の夫・ミッケル役で伊藤亜美瑠、「役者だけに集中したい」と言う桜の彼氏・隆役で二條正士が出演し、男性側の悩みを体現する。また、眞希が唯一本音を吐露できる相手である、妹・渚役で辻 凪子が熱演する。
眞希を支える看護師役で烏森まど、廣川千紘、伊島青、カウンセラー役で内田健介、カフェの店員役で藤原咲恵が出演する他、同じく難病を抱えた子を持つ母役でSDN48元メンバーで現在は作家の大木亜希子、夫・良樹の同僚役で松本 亮、医師役で関 幸治、主人公の母役でみょんふぁ、父役でオクイシュージが出演し、脇を固める。
の友情や病院スタッフ側の心情などを通して、出生前診断・妊娠・出産
20人〜30人に1人が何らかの先天異常を持って生まれる現代。答えは一つではなく、本作は、眞希と親友と・障がいに対するさまざまな考えや選択肢を提示する。
ストーリー
山元眞希は、里美・桜・美紀の4人から成る高校以来の親友グループに、「将来は絶対に子どもが欲しい!」と言い続け、“普通の幸せ”を夢見ていた。妊娠が発覚し、夫・良樹と共に順風満帆な妊婦生活を過ごしていた眞希だが、出産予定日が近づいていたある日、体調不良によって緊急入院をする。子どもの安否を確認するために出生前診断を受けるが、結果は陰性。胸をなでおろした眞希であったが、いざ出産を迎えると、赤ちゃんは難病を患っていた。
我が子を受け入れる間もなく、次々へと医師から選択を求められ、疲弊していく眞希。唯一、妹の渚にだけ本音を語っていたが、親友には打ち明けられず、良樹と子どものことで悩む日々。
そんな中、親友たちは眞希の出産パーティーを計画するが、それぞれの子どもや出産に対する考えがぶつかり……。
(2023年、日本、上映時間:97分)
キャスト&スタッフ
出演:有田あん、山岡竜弘
輝有子、小原徳子、瑞生桜子、小林春世、大山 大、伊藤亜美瑠、二條正士、辻 凪子
烏森まど、廣川千紘、伊島 青、内田健介、藤原咲恵
大木亜希子、松本 亮、関 幸治、みょんふぁ、オクイシュージ
監督・脚本・プロデュース:有田あん
監修医:洞下由記
取材協力:高杉絵理(助産師サロン)
撮影:鈴木雅也、谷口和寛、岡 達也
編集:日暮 謙
音楽:多田羅幸宏(ブリキオーケストラ)
ギャラリー
予告編
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公開表記
配給:野生児童
5月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)