第76回カンヌ国際映画祭 カンヌ・プルミエール正式出品、本国初登場フランス映画No.1の『画家ボナール ピエールとマルト』が、今秋よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開となる。
「幸福の画家」ピエール・ボナールと、彼の人生の伴侶となるマルトとの半生を描く『画家ボナール ピエールとマルト』。
今回解禁となったのは、ピエール・ボナールの遺作として知られる「花咲くアーモンドの木」が中央に大きく描かれたメインビジュアル。真剣な面持ちで筆を握るピエールや、セーヌ川のほとりでくつろぐ2人など、鮮やかで開放感のあるシーンの数々も印象的な内容となっている。
「横浜フランス映画祭2024」でのジャパンプレミアを記念して来日をしているマルタン・プロヴォ監督は、このビジュアルを一目見て「素晴らしい!」と絶賛。さらに、ピエール・ボナールを演じたヴァンサン・マケーニュも「美しい」と感嘆の声を上げた。
マルタン・プロヴォ監督が見つめた、ピエールとマルトという2人の破天荒でいて創造的な生の歩み。今秋の公開に向けて期待が高まるビジュアルが完成した。
― アーモンドの白い花が咲くとき心よりきみを慕う ―
20世紀絵画の巨匠のひとり、ナビ派の代表格であるピエール・ボナールと妻マルト。
二人の破天荒で創造的な関係の中で育まれた「幸福の画家」の半生。
20世紀の最も偉大なフランス人画家の一人ピエール・ボナール(1867-1947)は、印象派と、抽象を探求したポスト印象派との間を結ぶ架け橋とみなされている。
彼は大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られ、友人の画家たちと一緒に、1888年「ナビ派」として知られるグループを形成。彼らは、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌ、葛飾北斎の先進性を称賛し、ボナール自身も日本美術からの影響を多くの作品で示していたことでも知られる。
本作では、そんな彼が生涯の伴侶となるマルトとの半生を描いている。マルトは「幸福の画家」ピエールにとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となるのだが、二人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく。美しい映像と共に画家ピエール・ボナールとその妻マルトの知られざる半生を実話に基づき描いた話題作である。キャストは『セラヴィ!』『夜明けの祈り』でフランス映画界実力派の代表格に称されるヴァンサン・マケーニュがピエールを演じ、妻・マルト役には『ヒア アフター』『少年と自転車』『メビウス』『幻滅』など数々の名作で知られる今やフランスを代表する名女優・セシル・ドゥ・フランスが演じる。メガホンを取るのは『5月の花嫁学校』『ルージュの手紙』『ヴィオレット ある作家の肖像』『セラフィーヌの庭』などフランス映画らしい芸術作品に定評のある名称マルタン・プロヴォ監督。
ストーリー
ピエール・ボナールは生涯の伴侶となるマルトに出会ったとき、この自称貴族という女性が、彼のその後の人生と仕事になくてはならぬ存在になるとは想像もしなかった。しかしまもなく、彼女は「幸福の画家」にとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となる。二人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく。
(原題:BONNARD, Pierre et Marthe、2023年、フランス、上映時間:123分)
キャスト&スタッフ
監督:マルタン・プロヴォ
出演:セシル・ドゥ・フランス、ヴァンサン・マケーニュ、ステイシー・マーティン、アヌーク・グランベール、アンドレ・マルコン
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
公開表記
配給:オンリー・ハーツ
今秋、シネスイッチ銀座 他 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)