イントロダクション
映画『ひとくず』『西成ゴローの四億円』などの上西雄大監督の劇場最新作『うさぎのおやこ』は、軽度の知的障害を持つ娘・来栖玲と、精神疾患を抱える母・梨加が、彼女たちを取り巻く人々の善意と悪意に触れながら、少しずつ光が差し始める日常を描いた人間ドラマ。「ミラノ国際映画祭2023」にて、外国語長編映画 最優秀作品賞、外国語長編映画 主演女優賞(徳竹未夏、清水裕芽)を受賞する快挙を果たした。
ストーリー
軽度の知的障害者の22歳の女性・来栖 玲。生まれつき、小柄なためよく子どもと見間違われ、自分が“障害者”扱いされることに対しての葛藤を常に持っていた。大好きな父を亡くし、また母・来栖梨加も精神障害者となりネグレクト状態に。一時は母と離れ施設で過ごしていたが、現在は同居している。施設で玲の最大の理解者となる精神科医の柊 早苗と出会うも急死しにより再び心を閉ざしてしまう。
柊の後任に来た若い医師を受け入れられず通院を拒み続けていたある日、その医師の後任に新たな医師、恵比寿丈が着任する。梨加はまともに家賃を払えず、ついには退去を求められ、母に見捨てられそうになった玲は、デリヘルのバイトに応募してしまう。良く分からぬまま契約書にサインをしてしまい、お金を受取ってしまう玲。娘から渡されたそのお金に母、梨加は不安を感じる。
デリヘルで撮影することになった玲は、そこに所属するカナと共に逃亡する。荷物を取りにマンションへ戻った玲に梨加は「あんたのせいでパパは死んだ」と言ってしまう。
決して口にしてはいけないコトバへの後悔と自分のふがいなさに涙し崩れる母、梨加。一方、部屋を飛び出した玲を恵比寿が追うのだが……。
(2024年、日本、上映時間:87分)
キャスト&スタッフ
出演:徳竹未夏、清水裕芽
古川 藍、華村あすか、萩野 崇
青木玄徳、貴山侑哉(友情出演)
上西雄大
監督/脚本/プロデューサー:上西雄大
撮影:前田智広
編集:西山秀明、目見田健
照明:齋藤正貴
音楽:川人千慧
主題歌『アキラ』作詞:上西雄大 作曲:川人千慧 唄:山本莉那
挿入歌『うさぎのおやこ』作詞:上西雄大 作曲/唄:saika 編曲:康士郎 ピアノアレンジ:あさお
制作:10ANTS
ギャラリー
予告編
公開表記
配給:ニチホランド
シネ・リーブル池袋にて公開中
4月5日(金)より大阪:シネ・リーブル梅田、京都:UPLINK京都にて全国順次公開
(オフィシャル素材提供)