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『パスト ライブス/再会』バーで三人が人生の“もしもあの時……”を語る本編映像解禁

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 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出したA24と『パラサイト 半地下の家族』配給の韓国のCJ ENMが初の共同製作で贈る注目作、『パスト ライブス/再会』が4月5日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となる。

 本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみのふたりが、24年後の36歳、NYで再会する7日間を描くラブ・ストーリー。久しぶりに会ったふたりはNYの街を歩きながら、これまでの互いの人生について触れ、想いを馳せる。「もしもあの時、あなたとの未来を選んでいたら--」。この再会の結末に、美しく切ない涙が溢れ出す。2024年、映画史に刻まれる、新たな傑作が誕生した。

 メガホンを取るのは、本作で鮮烈な長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。監督自身が12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った体験を元に執筆したオリジナル脚本は、デビュー作ながら既に各国の映画賞で246ノミネート88受賞(3/19時点)と本年度の賞レースを席巻! ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、そして主演女優賞を含む5部門へのノミネートを果たした。『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス、『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のマーティン・スコセッシなど、映画界を代表する名匠たちと肩を並べたセリーヌ・ソン。まさに彗星の如く現れ、アカデミー賞®作品賞&脚本賞Wノミネートまで、一気にスターダムを駆け上がったフレッシュな才能だ。

この度、本作の大事なシーンの一つ、バーカウンターで三人が人生の“もしもあの時……”を語る、貴重な本編映像を解禁!

 いよいよ今週5日(金)に公開をむかえる映画『パスト ライブス/再会』。公開前から試写会や先行上映で本作を鑑賞した観客からは、「見せ方がすごく魅力的な作品」「出会いと別れの季節にぴったりの映画」「ラストショットは恋愛映画史に残る名シーン」「どこまでも切ない」など既に絶賛の声が相次いでいる。さらに、現代の映画界で最も影響力のある監督の一人であり、『ダークナイト』『インセプション』や、公開中の話題作『オッペンハイマー』を手掛けたクリストファー・ノーランも本作を近年公開の映画で最もお気に入りの作品だとし、TIME誌のインタビューでは、本作を“とてつもなく素晴らしい作品”と大絶賛している。

 今回解禁となった本編映像は、24年ぶりにNYで再会したノラとヘソン、さらにノラの夫・アーサーの三人が午前4時にバーを訪れた一幕を描いた最も重要なシーンのひとつだ。ノラは英語と韓国語が話せる、韓国で暮らすヘソンは韓国語を話し、ノラの夫・アーサーは英語を話し、韓国語が分からない。ノラが二人の間で英語と韓国語でコミュニケーションを取り談笑していたが、ヘソンが隣にいるノラへ募る思いを打ち明け始めると、やがて会話は韓国語ばかりに。自然と体の向きや、カメラワークもツーショットがメインとなることで、みるみる二人だけの空間となっていく様子が切なく描かれる。「一緒にいると妙なこと考える」と切り出すヘソン。「12年前のあの時もし僕がNYに来ていたら?」「君がソウルを去らなかったら?」、二人の間にあった「もしもあの時……」の過去に思いを馳せる。言葉が分からないアーサーは、耳を傾けては遠くを見つめ決して口は挟まない。「君が国に残り一緒に大人になったら?」「僕たちは付き合った? それとも別れた?」「結婚したのかな」とヘソンが、ノラという初恋との再会に想いを馳せて心の内を打ち明ける。誰しもに訪れる人生の選択や人生の分岐点、あの時の思い出を掘り起こし、これまで選択した人生と選択しなかった人生を想起させ、本作が決してラブ・ストーリーという枠だけにとどまらないことを表すシーンとなっている。

 実際に、セリーヌ・ソン監督は本作の構成について、「リアルな人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです」と振り返っている。さらに本作の物語設定は、ある種普遍的であり世界中の人が共感できる内容である。それでいて、主要キャラクターである三人は、全員がどこか現代的で、精神的に大人である印象を抱く。その点について、ソン監督は「主人公が子どもっぽい行動をとるのと同じくらい、大人としての行動ができることにはドラマがあると思っています。自分の気持ちや自分が何がどうしたいのかを優先するのではなくて、相手を思いやり努力すること、大人としての行動をとることにはドラマがある」と語る。実際に本作は、陰気な三角関係とはかけ離れた、独特な三人の関係性が描かれている。ヘソンは、ノラやその夫・アーサーのことを気遣いながらNYでの時間を過ごし、アーサーも複雑な感情を内に秘めながらも「会うなとは言えないよ」とはるばるノラを訪ねてきたヘソンへ紳士的な対応をとるなど、互いが互いを尊重する描写の数々。これもまさに本作が“ただのラブ・ストーリー”ではない所以のひとつとも言える。

公開表記

 配給:ハピネットファントム・スタジオ
 4月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

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