「私ね、わざとおかしいフリしてあげてるんだよ。」愛のエゴと献身、孤独と欲望の果ての暴走を描くヒューマン・サスペンス
原作は、数々の権威ある文学賞を受賞し『悪人』『さよなら渓谷』『怒り』など多くのベストセラーが映画化されてきた吉田修一の同名小説。人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた著者が、本作では愛が孕)むいびつな衝動と暴走を描く。監督を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を席巻後、初の映画長編作『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞、ほか『さんかく窓の外側は夜』(21)を手掛けた森ガキ侑大。物語に隠されたある仕掛けから、映像化は難しいと思われた原作小説を繊細にアレンジし、フィルムを使って主人公の背後からまとわり付くようなカメラワークで撮影、息もつかせぬ緊迫感に包まれた見事なヒューマンサスペンスが誕生した。
主演は唯一無二の存在感とユニークで高い演技力で多数の作品に出演する江口のりこ。徐々に平穏を失っていく“妻”を怪演、一瞬たりとも目を離せない危うい女性像を具現化させている。共演には小泉孝太郎、馬場ふみか、風吹ジュンら個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。
“怪優”江口のりこの魅力満開……!ティザービジュアルと特報が解禁!
この度、本作のティザービジュアル2種と特報が解禁となる。WEB限定のティザービジュアルでは、江口扮する桃子の日常~ゴミ捨て場のふとした瞬間の姿と、裏庭で慈しむようにスイカを抱える姿の2つのパターンがお目見え。これから桃子に降りかかる事件を予感させる、不穏な空気漂うミステリアスなビジュアルとなっている。(フライヤー化は一種類のみ)
さらに特報は、桃子が夕暮れ時に一人鼻歌を歌いながら線路沿いを歩く様子が切り取られている。(口ずさんでいるのは、エリック・サティの有名曲「ジュ・トゥ・ヴ~あなたが欲しい~」) 電車が通過する轟音にかき消されるまいと、桃子の鼻歌は徐々に叫びのように大きくなっていく。
わずか20秒の映像ながら、江口の存在感と “桃子”という狂気をはらんだキャラクターを強烈に印象付け、魅了する映像となっている。
一体桃子に何があったのか? そしてこの後何が起こるのか――?
ヒューマン・サスペンス『愛に乱暴』の続報にご期待いただきたい。
キャスト&スタッフ
出演:江口のりこ
小泉孝太郎、馬場ふみか / 風吹ジュン
原作:吉田修一『愛に乱暴』(新潮文庫刊)
監督・脚本:森ガキ侑大
脚本:山﨑佐保子、鈴木史子
音楽:岩代太郎
製作幹事:東京テアトル、読売テレビ
制作プロダクション:ドラゴンロケット
(2024年、日本)
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@ainiranbou
公開表記
制作・配給:東京テアトル
2024年8月 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)