登壇者:京本大我、古川琴音、横田真悠、尾美としのり、河合勇人監督
京本大我(SixTONES)が、初の映画単独主演を務める映画『言えない秘密』の完成披露試写会が都内で行なわれ、京本、古川琴音、横田真悠、尾美としのり、メガホンを取った河合勇人監督が登壇して、クロストークを行った。
本作は2007年に公開された同名の台湾映画が原案。過去の出来事から思うようにピアノが弾けなくなってしまった音大生・樋口湊人(京本)と明るく魅力的ながらも、ある“秘密”を抱え、どこか謎めいた雰囲気を持つ内藤雪乃(古川)、2人の恋の行方が描かれる。“言えない秘密”とは? 撮影はおよそ1年前に行われた。
京本は「丁寧に作った素敵な作品です。やっと皆さんにお届けすることができて嬉しいです」とホッとした笑顔を見せる。台湾・アジアで大ヒットした作品のリメイクということで、京本は「台湾で上映されたものも観ました。この作品に携われることを誇りに思っています」と初主演に手ごたえを感じている様子。
「不安はないけれど、作品をどう受け取ってもらえるのかはすごい気になります。皆さんのいろんな感想を届けて欲しい。公開されたらエゴサ(ーチ)したい」と正直な気持ちも吐露した。「映像の仕事が7年ぶりくらいで、どうなるのか……と思いながらも、素敵な機会を頂いて、感謝してします」と話した。
また、京本は、我流でピアノは弾いていたものの、クラッシックは経験がなかったため、撮影の3ヵ月前から猛特訓したことを明かす。最初の頃は緊張でふるえていたという。劇中では古川と連弾のシーンもあるため、時間があると2人で練習し、「本番ではガチガチではなかった。楽しく弾いていたら自然とOKが出ていた」と撮影を振り返った。
一方、初めて恋愛映画のヒロイン役に挑戦した古川は「ピュアで無垢な役。新しい挑戦でした」と話す。また、「京本さんの相手役ということで、ファンの人から怒られるかもと思いました」と可愛い不安も漏らしていた。
京本の幼馴染役・ひかりを務めた横田は「等身大の大学生の役でした。音大生っぽい髪形や服装を心掛けて、素直な表情を意識しました」と役作りについて話した。
湊人の父親役を務めた尾美は「京本くんのお父さんなら(京本)政樹さんがいいんじゃない?と思いましたが(笑)」と話し、会場に笑いを誘う。京本の印象について聞かれると、「すごく真面目な人。ピアノが置いてあると、ずーっとピアノを触っていましたね」とコメント。「あまりしゃべれていないんです。ピアノを練習していたから近づけなかった」と少し寂しそうな表情。
京本は「僕のピアノは独学で、経験者の(古川)琴音ちゃんとのスキルの違いは大きかったし、課題曲が7曲くらいあって大変でした。ずーっと練習に明け暮れていました」とハードだった練習を告白した。
河合監督は「ピアノが弾けるのが当たり前(の役)だから、ピアノに必死になってはダメ、とプレッシャーをかけていました」と話し、京本の熱心な練習ぶりには感心しきり。
完成作品の試写を観て「ボロボロ泣いた」という京本。その理由について「琴音ちゃんがやっている雪乃のシーンにグッときて……。作品が良すぎて、観客の気持ちになってボロボロ涙が出ました。皆さんも早く観て、グッときて欲しい」とコメント。
そんな京本に、河合監督は「主演があんなに泣く?とスタッフと笑っていたんだけど……。それだけ純粋な人なんだなって思いました」としみじみ。
古川も「雪乃は湊人との2人の時間を一生懸命生きているんだなって……。「自分の作品で初めて泣きました」と正直な気持ちを吐露していた。
タイトルにちなんで、自身の”言えない秘密”を告白する場面も。
京本は「恋愛もののドラマや映画に挑戦することが最近多くて。キス・シーンもあったりするのですが、僕はすごく下手。目をつぶるのが早いので、(相手の)唇の場所に(自分の)唇が当てられない(苦笑)。克服するため、プライベートで頑張ってみます」と宣言して会場を驚かせた。
古川は「京本くんは握力が強くて……。ギュッと手を握ってくれる場面があって、私の指の関節がボキボキボキって(笑)。『痛っ』と一瞬思いました」とびつくり告白。
京本は「本当に申し訳ない。気持ちが強く入っちゃって……」と平謝りだった。
最後に、京本は「皆さんの感想がすごく気になります! 素敵な作品です。よろしくお願いします」と客席に向かって頭を下げた。
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ギャガ
6月28日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)