『キャロル』のトッド・ヘインズ最新作で、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアが豪華共演を果たし、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、プレミア上映され話題をさらった『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が7月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となる。
本作は、全米にかつてない程の衝撃を与えた、90年代に実際に起きた13歳少年と36歳女性のスキャンダル(“メイ・ディセンバー事件”)の真相を、さまざまな角度から見つめる心理ドラマで、唯一無二のセンセーショナルな脚本が一躍脚光を浴び、海外の有力媒体で2023年ベスト映画として選出、第34回インディペンデント・スピリット賞ほか多数の賞レースで脚本賞を受賞、さらに本年度アカデミー賞®で脚本賞にもノミネートされる快挙を果たした。『エデンより彼方に』『キャロル』など甘美な世界観と複雑に交錯する人間模様を映し出し多くの映画ファンを虜にしてきたトッド・ヘインズが、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアという豪華オスカー女優を迎え、過去と現在、真実と憶測が混ざり合う心理戦を描き出す。グレイシーとジョー、ふたりの関係は犯罪だったのか、純愛だったのか、はたまた他に真実があったのか……。
この度、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアに並び圧倒的存在感を見せつけた実力派俳優チャールズ・メルトンの場面写真を解禁!
ジュリアン・ムーア演じるグレイシーの夫・ジョーを演じるのは、本作で全米批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞などで最優秀助演男優賞を受賞し、ゴールデングローブ賞ではロバート・ダウニー・Jr.、ロバート・デ・ニーロら錚々たる顔ぶれのなか助演男優賞にノミネートされ、ダークホースとして賞レースを賑わせた今最も注目すべき俳優チャールズ・メルトン。1991年アメリカ・アラスカ州生まれのメルトンは、モデルとしてキャリアをスタートし、2017年、TVシリーズ「リバーデイル」第2シーズンに出演して一躍注目を集め、同作第3シーズンから正式にシリーズ・レギュラーとなり一気に名を挙げた。映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』(19)で初の長編映画に主演し、ハリウッドのティーン向けロマンス映画をリードした初の韓国系及びアジア系アメリカ人俳優となるほか、2024年にはイヴ・サンローラン・ボーテのキャンペーン・モデルに抜擢されるなど幅広い活躍をみせている。「リバーデイル」シリーズでは、高校生役を演じているが、『メイ・ディセンバー ゆれる真実』ではわずか13歳で36歳の女性と結ばれ、若くして三児の父となる波乱万丈な人生を送るジョーを繊細な演技で演じきり、振り幅の広さを見せつけた。
トッド・ヘインズ監督と長年にわたってタッグを組むキャスティング・ディレクターのローラ・ローゼンタールは、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアというふたりのオスカー女優と並ぶことになるジョー役について、「条件は36歳前後の韓国系アメリカ人男性。エリザベス、グレイシー、ジョーの三角関係がうまく機能するには、ジョーを演じる俳優はスクリーン上で圧倒的な存在感があり、自信を持っている必要がありました」と語るように、8週間にわたるオーディションによって、メルトンを見出した。ヘインズ監督は「彼のジョーについての理解力には驚いたよ。ジョーがどんな人間なのかという彼の洞察は、私の理解を超えていた。最初から彼は鬱積した雰囲気を役の解釈に取り入れて私を驚かせ、この物語を完成させてくれたんだ」と彼をキャスティングするに至った決め手を語る。
さらに、これまでティーン向けの作品にいわゆる“アイドル俳優”としての出演が続いていたメルトンだったが、本作に出演するにあたりヘインズ監督やセラピストらと話し合いを重ね、体重を約18キロも増量して、ジョー役にアプローチした。メルトンは、「役者という仕事の醍醐味のひとつに、役を演じるにあたり自身のリアリティを持ち込む、ということがあります。自分自身について、僕はいろいろな感情のルーツを探って学ぶことをしてきたからこそ、ジョーのことも理解するよう努めることができたのです。ときにそれは、本人すらも気づかないようなことでもあります。例えば、ジョーは抑圧を抱えているせいで猫背です。自分でも知らないうちに何かを守ろうとしているから。彼は、自分が若いときに失ったものを知らずに人生を生きています。そうした悲しみをどう見せるのかということに挑むのは、俳優としてとても実のある体験でした」と、孤独にさいなまれるジョー役について語っている。
ポートマン、ムーアというベテランのふたりに挟まれながら、それに引けを取らないほどに、この映画に生々しい感情的な衝撃を与えているのは紛れもなくメルトンの演技があってこそ。このジョー役で海外映画賞を総なめにした俳優チャールズ・メルトンに注目いただきたい!
公開表記
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2024年7月12日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)