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『墓泥棒と失われた女神』本ビジュアル&90秒予告解禁

©2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma

 マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、グレタ・ガーウィグらが惚れ込んだ才能、アリーチェ・ロルヴァケル監督(『幸福なラザロ』)最新作が『墓泥棒と失われた女神』(原題:La chimera)の邦題で、7月19日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開となる。この度、本ビジュアル&90秒予告を解禁された。

 80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく……。

 監督は、フェリーニ、ヴィスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら、革新的な作品を発表し続けているアリーチェ・ロルヴァケル。カンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』(15)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19)では脚本賞を受賞。マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言したり、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の映画人がその唯一無二の才能に惚れこんでいる。

 今回解禁された本ビジュアルは主人公アーサーと個性豊かな墓泥棒の仲間たちが何かを探している様子の写真が大きくが写しだされ、「誰もが幻想(キメラ)を探してる」というキャッチコピーが添えられている。そして、首のない女神像など劇中のさまざまなキーアイテムやアーサーを取り巻く登場人物たちのユーモラスな姿が盛り込まれ、どこかレトロで遊び心あふれるデザインになっている。

 また、同じく解禁された90秒予告はある女性の夢を見るアーサーの姿から始まる。夢か現か、彼は忘れられない恋人の影を追っているようだ。アーサーはなぜか古代エトルリア人の遺跡を発見できる不思議な能力を持っていて、ダウジングでお宝を探し出す様子がリズミカルに映しだされる。そして、「大地の女神」と呼ばれる美しい像を発見する墓泥棒たち。女神像の頭部をめぐって闇の美術商との騒動に発展していく……。
 そんなアーサーにはもうひとつ探しているものがある。それは忘れられない恋人・べニアミーナだ。本作は亡くなった妻を生き返らせるために冥界に赴いたギリシャ神話「オルフェウスとエウリュディケ」の悲劇のラブ・ストーリーをモチーフにしており、ロルヴァケル監督作品のなかでも最も切なくロマンチックな物語だ。そして、探し物をしている男性がアーサーに話しかけるも、失くしてしまったものはなんと「あの世に持っていく埋葬品」だと言う。生と死、現実と幻想が入り混じる「マジック・リアリズム」の手法で表現される、独創的なロルヴァケル監督ワールドの一端が垣間見える。「あなたも不思議な世界に吸い込まれる」というナレーションの通り、まるで美しいトスカーナの迷宮に迷い込んだかのような、魅惑的な予告編となっている。

 主人公アーサーを演じるのは、新世代の英国若手俳優を代表するひとりとしていま間違いなく名前が挙がるジョシュ・オコナー。映画『ゴッズ・オウン・カントリー』やチャールズ皇太子に扮したドラマ「ザ・クラウン」シリーズで高く評価され、ゼンデイヤ演じる主人公と三角関係になるテニス・プレイヤーを演じた『チャレンジャーズ』(来月7日公開)で再び熱い注目を集めている。
 『幸福なラザロ』を観て感銘を受けたオコナーがロルヴァケル監督へ「もしあなたの作品でイタリア語が下手なイギリス人の役が必要なら私がいます」と、熱烈な逆オファーの手紙を送ったことがきっかけに主人公のキャラクターが「イギリス人」役に書き換えられた。オコナーはアーサーを演じるにあたり、3ヵ月間でイタリア語を取得。放浪者のようなアーサーのキャラクターにちなんで、撮影期間中はキャンピング・カーで生活するなど、徹底した役作りを行った。
 オコナーは監督について「彼女は想像力に富んでいて、脚本も魅力的。アーサーのキャラクターは彼女と一緒に作り上げていったのですが、非常に興味深い体験でした。今では彼女は仲の良い友人であり姉のような存在。もっとたくさんの映画を一緒に作りたいな」とコメント。対してロルヴァケル監督はオコナーについて「とても好奇心が旺盛で、彼のイマジネーションは森のように豊かで生命力に満ちている。そして気さくで楽しい人、天才です!」と大絶賛。まさに相思相愛なタッグとなった。

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 7月19日(金) Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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