イベント・舞台挨拶

『風の奏の君へ』完成披露上映会

© 2024 「風の奏の君へ」製作委員会

 登壇者:松下奈緒、杉野遥亮、山村隆太(flumpool)、池上季実子、大谷健太郎監督

 映画『風の奏の君へ』の完成披露上映会が都内で行なわれ、主演の松下奈緒と共演の杉野遥亮、山村隆太(flumpool)、池上季実子、メガホンを取った大谷健太郎監督が舞台挨拶に登壇してクロストークを繰り広げた。

 本作は、あさのあつこ原作「透き通った風が吹いて」を原案に製作。お茶の名産地である岡山・美作地域を舞台に、ピアニストの青江里香(松下)と茶葉屋を営む兄弟(真中渓哉役の杉野と兄の真中淳哉役の山村)、3人のラブ・ストーリーが描かれる。今週行われたデンマークの映画祭で観客賞を受賞している。

 松下は作品について「子どものころから好きだったことを全部叶えてもらった作品になりました」と笑顔で挨拶。劇中、ピアニスト役を務めた松下だが、「役が味方してくれて助かりましたが、正直大変でした」と撮影を振り返った。松下は劇中歌「小さな奇跡 ~Un petit miracle~」を手掛けており、「曲を書かせていただけたりして、記憶に残る作品になりました」と感慨深げ。

 撮影前に松下は大谷監督と作品の舞台となる岡山を一緒に巡ったことも役作りに役立ったことを明かし、「監督と一緒に撮影前に美作に入り、いろいろなものを見せていただけたのは心の支えになりました」と話していた。

 大谷監督はデンマークの映画祭での観客賞の受賞を受けて「泣けた。感動した。と言うお言葉を観客の皆さんからいただきました」と喜びの笑顔。
 松下については「松下さんは女優をやりながらピアノも演奏している方で、役にピッタリだと思い、お願いしました。ほとんど松下さんの才能に乗っかって作られた作品です(笑)」とキャスティングの理由を明かす。

 映画初出演となるロックバンド「flumpool」ボーカル山村は「映画館は普通座って観るもので、立って観客席を見るのは初めて……。本当に不思議な感じ」と語り、客席に目をむける。「気持ちを込めて、自分の人生をかけて演じさせてもらった」ときっぱり。「人と人がぶつかったり、寄り添ったりすることは決して怖いことじゃないということを伝えてくれる映画です」と作品をアピールした。また、山村は、本作主題歌「いきづく feat. Nao Matsushita」を作詞(作曲は阪井一生)しており、松下とのデュエットも実現している。

 里香と運命的な出会いを果たす弟・渓哉(けいや)を演じた杉野は初共演の松下について「松下さんが現場にいると大谷監督がいつもニコニコしているんです。監督は松下さんのことがお好きなんだなぁ~とずっと思っていました(笑)」と突然の暴露で客席を沸かせた。

 淳哉と渓哉役の祖母・初枝役を務めた池上は「岡山ロケというのが良かったと思います。みんなが作品に入り込めるきっかけになったのでは」と話す。さらに、「美作には、美しい自然と温泉があります。だから作品を語り合ったりとか、本を読み直したり、その空気感を感じるにはうってつけの場所だったと思います」と話した。

 最後に、松下は「夢を追いかけたり、悩んだりする瞬間は誰にでもあると思いますが、そんな時にこのきれいな風景、優しい人の思いが皆さんの背中を押してくれると思います」とメッセージを送った。

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:イオンエンターテイメント
 6月7日(金) 新宿ピカデリーほかにて全国公開

(オフィシャル素材提供)

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