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『きみの色』アヌシー国際アニメーション映画祭2024 プレミア上映

©2024「きみの色」製作委員会

 フランスの現地時間6月9日(日)より開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭 2024において、現地時間6月13日(木)13:00(日本時間6月13日20:00)に山田尚子監督の『きみの色』がプレミア上映された。

 世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭において、今年は世界108を超える国と地域から3400本の応募があり、その中から113本の映画が出品。長編コンペティション部門には、その内、全12タイトルがノミネートされている。山田監督にとって本作は3度目の長編部門への出品となった。

 今回用意された949席のメイン会場のチケットは即完売。追加で補助席が使用され超満員となった。アヌシー映画祭では、上映前のステージへ作品の期待を込めて紙飛行機を飛ばすのが恒例だが、本作でもたくさんの紙飛行機が飛ばされていた。

 上映の前に山田監督が舞台へ登壇すると、客席は大興奮し、異例のスタンディングオベーションでお出迎え。監督は「ただいま、アヌシー! 私のバンドへの思い出と憧れがたくさん詰まった作品です。音楽は素晴らしいということと、人を大切に思う気持ちは素晴らしいということを伝えたいです」と語り、山田監督の最新作を待ちわびていた観客の期待はふくらむばかり。興奮冷めやらぬまま上映がスタートした。

 上映が始まると、たくさんの笑いが何度も起こったり、登場人物の感情の揺らぎに固唾をのんだりと、会場中がスクリーンに没頭していた。
 さらに今作の最大の魅力である音楽シーンでは、リズムに合わせて会場全体で手拍子が打たれ、900を超える観客のボルテージは最高潮に。エンドロールに入ると再びスタンディングオベーションが。入場の時以上の割れんばかりの歓声と拍手に最初は安堵の表情を浮かべた山田監督だったが、鳴り止まないその拍手に後押しされるかのように満面の笑みがあふれた。監督が紡いだ少女たちの自立、葛藤、恋の模様を描いた物語は、遠くフランスの地でも観客を魅了した。まさに大盛況のワールドプレミアとなった。

 上映を終え、山田監督は「胸がいっぱいで、言葉が出てこないです。観客の皆さんが、すごく楽しんでくださっているのが伝わってきて、誇らしい気持ちになりました。次につながるパワーになりますね。スタッフのみんなで一緒に来てみんなにこの景色を見せてあげたかったです」と感無量の表情で語った。

 本上映で映画を観た観客からは「とても素晴らしい作品。アニメーションはもちろん、色彩が素晴らしかった。色についての作品だが、きちんと色から感情が伝わってくる、大好きな作品だった」、「映画祭の中で特に好きな作品! 観ていてとても楽しかったし、音楽もキャラクターもすっと入ってきて、最高の体験だった」「すごくアメージングだった。歌も好きだったし、観客全員が一緒になって楽しんで笑って、とても温かい気持ちになった」と絶賛の嵐。

 その後行われたサイン会では、性別、年代、国籍問わず多くの人が押しかけ300人を越える長蛇の列が。過去作のコンテ集を持ってきた青年がいたり、お年寄りの夫婦が熱心に話しかけたりと、現地での山田監督への関心度は非常に高い。監督本人も言葉の壁を越え笑顔や身振り手振りで応えるなど現地のファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。サイン会は予定の時間を大幅に越えることとなった。

 世界中から注目を集める山田尚子監督待望の最新作、映画『きみの色』。本作の続報にますますご期待いただきたい!

公開表記

 配給:東宝
 8月30日(金) 全国東宝系公開

(オフィシャル素材提供)

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