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アニメ「ばいばい、アース」プレミア先行上映会

© 冲方丁・KADOKAWA/WOWOW,ソニー・ピクチャーズ,クランチロール

 登壇者:ファイルーズあい、内山昂輝、冲方 丁(原作)、西片康人(監督)

 作家・冲方 丁の傑作小説でWOWOWオリジナル・アニメとして映像化される「ばいばい、アース」が、WOWOWで2024年7月12日(金)より放送・配信することが決定。さらにほかBS局で放送、各配信プラットフォームにて配信となる!
 この度、7月12日(金)からの放送・配信に先駆けて、6月22日(土)に、アニメ「ばいばい、アース」プレミア先行上映会が開催された。イベントには、キャストのファイルーズあい、内山昂輝、さらに冲方 丁(原作)、⻄片康人(監督)が登壇し、ひと足さきに1~3話まで鑑賞した観客の前で本作の魅力を存分に語った。

 温かな拍手の中登壇したファイルーズあい、内山昂輝、冲方 丁、西方康人監督。上映後の熱気に包まれた場内を見渡したファイルーズは、「“観たて”ホヤホヤのみなさんの前でお話しできるのをうれしく思います」と笑顔で挨拶。内山は「アニメならではのアクションがふんだんに盛り込まれている作品。音の表現、音楽がすばらしかったです」と作品の感想を伝えた。観客と一緒に上映会に参加していた西片監督は「何度も観ている作品だけど、大スクリーンで観るのはとても新鮮」とニッコリ。同じく上映会で本作を観た冲方は劇場で味わえる感動があるとし、「BGMを何曲作ってるんだ!」と改めて本作のこだわりに驚いたことを明かした。 
 原作は冲方が24年前に発表した同名小説。コンセプトは英雄の定義を描くことだったそうで、英雄が行動することにより世界が変わっていくさまを表現したと解説。当時の冲方の一番の命題は”世界を構築すること”。「西洋のゲーム的なファンタジーが流行っていた時代。それとは違う、作品にしかないファンタジーを目指そうと思っていました」と振り返った冲方は、思いついたありとあらゆるものをぶち込んだ作品だとし、「(詰め込みすぎたことは)若気の至りです」と微笑みながら話す場面もあった。

 映像化不可能とされた原作の映像化について「今までアニメにできなかった理由がよく分かります」と冲方の描いた本作を「とんでもない作品!」と称賛した西片監督は、昨今の多様性への理解度に触れ、「この作品に世界が追いついてくれたと思っています」とこのタイミングでのアニメ化に意味があると力を込める。演出のこだわりは「ベルのアクション。非常に重い剣を軽々と振り回すところ」と説明。映像的には「色彩感覚。色が時間を表しています。そのあたりをチェックしてください!」と注目ポイントをあげた。

 ファイルーズは、ベルについて「良くも悪くも素直な子。自分の思ったことにはとても頑固」と自身が演じたキャラクターを紹介。ベルと同じくらいの年齢で感じていた疎外感と重なる部分があったというファイルーズは、役に寄り添いやすかったとし、「声は作らずにほぼほぼ地声。声優ファイルーズあいとしての新しい引き出しを作ってくれた大切な作品になりました」と本作との出合いを喜んでいた。

 内山が演じたアドニスは剣士だが、自分の剣を持っていない。「なぜ自分の剣がないのかを説明しようとするとネタバレになるので……」と切り出した内山は「4話以降、アドニスの家の事情や秘密が明らかになっていきます。まだまだ謎が多いキャラクターですが、ベルと出会ってどう変わっていくのか、今後に期待してほしいです」と呼びかけた。

 トークではこの日上映された第3話までのキー・ポイントとシーンを振り返るコーナーも。ファイルーズは師匠シアン役の諏訪部順一とのアフレコを振り返り「優しいけれど厳しさを帯びている声」とコメント。演じながら、シアンとベルの関係性についての描き方をどのように思いついたのかとても気になったというファイルーズの質問に、「教育者としての在り方を入れたかった」と答えた冲方のコメントに、ファイルーズも内山も、観客も深く頷いていた。

 締めの挨拶では「難解といわれた作品をこうも分かりやすく(アニメに)してくださったことに感嘆しています。この作品を入り口にしてファンタジー(の世界)を味わってほしいです」と期待を込めた冲方。西片監督は「4話以降で(ベルとアドニス)二人の物語が始まっていきます。配信や放送で楽しんでください」と呼びかけ、内山は「説明過多になりすぎず、映像で語ってくれる作品。じっくりしっかり向きあっていただければと思います。どんどん楽しみが広がる作品ですし、アドニスの秘密も明かされていくので、ぜひ続きを観てください」とアピール。ファイルーズは「24年前に冲方先生が書いた作品が今の時代にアニメ化されることがとてもうれしいです。もっと早くアニメ化されていたら世界ももっと早く変わったかなとも思いますが、今だからこそ、ベル役としてここに立つことができている、声で寄り添うことができるのかなと。作品のメッセージをしっかり発信できたらと思っています。アニメはもちろん、小説も楽しんでください!」と笑顔で自身のメッセージも伝え、大きな拍手を浴びていた。

アニメ「ばいばい、アース」作品概要

© 冲方丁・KADOKAWA/WOWOW,ソニー・ピクチャーズ,クランチロール

配信情報:
 WOWOWオリジナル・アニメ「ばいばい、アース」2024年7月12日より放送・配信スタート!
 ほかBS局で放送、各配信プラットフォームにて配信

(オフィシャル素材提供)

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