【登壇者】MC:森 香澄
卒業生:大原 梓、星乃夢奈、簡 秀吉、菅田愛貴、小林虎之介
5期メンバー:小越春花、下川恭平、今森茉耶、美波
若手発掘育成と地方創生を目的とした「私の卒業プロジェクト」。今年は新潟を舞台に第5回目となる『こころのふた〜雪ふるまちで〜』が3月29日(金)よりユナイテッド・シネマ新潟で先行公開され、そして6月14日(金)よりユナイテッド・シネマ豊洲他にて現在絶賛公開中。
今回「私の卒業プロジェクト」の5周年を記念したイベント「私の卒業 5周年記念イベント」が開催された。MCにフリーアナウンサーでタレント、女優としても活躍する森 香澄。ゲストに卒業生から1期メンバーで7月5日(金)スタートの「ビリオン×スクール」(CX)に出演することが決まった大原 梓、2期メンバーでZ世代から絶大な人気を誇りアーティスト・デビューした星乃夢奈、3期メンバーで特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(EX)で主人公の浮世英寿役を務めた簡 秀吉、アイドルグループ・超ときめき♡宣伝部でさいたまスーパーアリーナ単独公演が決まった菅田愛貴、4期メンバーで、7月にスタートする「ひだまりが聴こえる」(TX)で中沢元紀とともにW主演を務める小林虎之介が若手5期メンバーの小越春花、下川恭平、今森茉耶、美波とともに登壇し、フォトセッションには他5期の全メンバーも登壇した。そしてイベントの最後には、「私の卒業」が好評につき、第6期メンバーも募集が始まっていることも発表させた。
この日の舞台挨拶は全国22の劇場でライブビューイングを実施。登壇者たちも、福岡、京都、北海道、岡山など、それぞれの地元の観客に向けてメッセージを発信。さらに新潟出身の小越が「映画の舞台となった新潟には今でも住んでいます。わたしは普段はアイドルをしていて、アイドルとして新潟をPRすることがあるんですけど、この映画は新潟が舞台ということで、いつもとは違う形で新潟に関わることができてとてもうれしかったです。今日は新潟の方にも観てもらえるので、新潟の皆さんにも届いたらいいなと思います」とメッセージを送るなど、冒頭から温かな雰囲気が会場を包み込んだ。
イベント内では、それぞれの道で活躍する先輩たちに、5期生のメンバーたちが考えた質問をぶつけるコーナーが設けられた。まずは小越から大原へ「わたしはお芝居の経験がまだ浅くて。これから頑張りたいなという状態なんです。『私の卒業』では(お芝居について)すごく丁寧に教えていただけたり、仲間ができて温かい空間になっていたりしたので。次の現場に行く時がすごく不安になっちゃうなと思っているんですけど、『私の卒業』での経験が生かされることはありましたか?」という質問が。
それには大原が「映画ではヒロインをさせていただいたんですが、その時にほかの方のお芝居を見に行かなくてどうするんだと、(プロデューサーの)高石さんから怒られたことがあって。その時はわけが分からずにすみませんと言ったんですけど、今、他の現場を経験してみて、他の方のお芝居をしっかりと見たほうが良かったんだなと思うようになって。だからあの時に言っていただいたことを忘れずにいたら大丈夫だと思います」とアドバイス。
続いて下川も簡に向けて「『私の卒業』ワークショップで教えていただいた教訓や何かが今の現場で生きてるなと思うことはありますか?」という質問が。それに対して簡は「お芝居に対する探究心だったり、そういうことは高石さんや、北川(瞳)監督から教えてもらったことなので。それは忘れずにずっと持っていますね」と明かした。
そして今森からは星乃に向けて質問が。「私は小学生の時から星乃さんのYouTubeを観させていただいて。わたしの星乃さんのイメージは、元気でおおらかで、キュートな人。でも『私の卒業』では、いじめっ子の役をしていて。印象と違うなと思いました。映画で大変だったことはありましたか?」という質問に対して、「それは全部なんですけど、『私の卒業』がはじめて(のお芝居)に近いときで。その時はわたしがあまりにも役に入り込めなかったので、役に入り込むまで何十分も待ってもらって。何テイクも重ねていただいたんです。そのシーンはTikTokでも切り抜かれてバズったんですけど、本当に難しいなと思ったし、申し訳ないなという気持ちはあったんですけど、そこで殻が破れたというか。お芝居するのが恥ずかしいなとか、失敗したらどうしようと思っていたんですけど、そういうことを忘れて楽しめばいいんだと学ばせてもらったかなと思います」と明かした。
そして美波は、小林虎之介に質問を。「虎之介さんといえば、オーディションに120%の確率で受かっている方だと思うんですが、僕自身は今、オーディションで悩んでいて。どうやったらオーディションで他の人と差別化ができるのか。コツはありますか?」という質問に、「僕もわりと受かるほうではあるんですよ」とぶちまけた小林。会場は大笑いとともに拍手がわき起こったが、「オーディション会場に行くときは、俺しかいないというマインドで行くことですかね。最初は会場に行ったら緊張するし、頭が真っ白になって怖かったりもするけど、今の状態からステージを上げるためには自分が変わらないと駄目。そこから一生懸命やって。それが自信になったし、それが出てくるとものだと思う。それと監督とコミュニケーションをとることも大事だと思うので、コミュニケーションもとれますよ、という感じで意気込みを伝えた方が印象がいいんだろうなと思います。頑張ってください。僕も頑張るんで」とアドバイスを送ると、美波も「めちゃくちゃ参考になります!」と感心した様子だった。
そしてふたたび小越から菅田に質問が。「わたしはアイドルのパフォーマンスと、お芝居をする時って全然違う感覚を使っているなと感じていて。すごく難しいなと感じているんですが、菅田さんはパフォーマンスをする時と、お芝居をする時はどういうふうに感じられていますか?」と質問を投げかけると、「うーん……」と悩む菅田。それには思わず星乃も「かわいい……」とポツリ。そしてその質問に菅田は「でもアイドルと俳優って遠いようで近しいものだなと思っていて。まわりの皆さんの環境によってアイドルにも、俳優さんにもなれるなと思うので。みんながワークショップでお芝居をしている時は、アイドルっぽくならないように、俳優・菅田愛貴になれるように頑張りました」と返した。
この日は司会として参加していた森だが、小林から「森さんに聞きたいことがあります!」と逆質問を受けるひと幕も。「去年、高石さんが監督する作品(「たとえあなたを忘れても」)で連ドラ初出演をされていましたけど、高石さんからは何と言われました?」という質問に、森は「私は去年のドラマがはじめてのお芝居で、初めての連ドラでした。オーディションを受けて役をいただいたという感じだったので、本当に分かりませんと、全部教えてくださいという感じで現場に入りました。高石さんにもどういう感じなのかを聞きながらリハーサルをして。一回一回、これは大丈夫でしたかね?と確認していった。高石さんは本当に細かく演技指導をしてくださったので、初めての私としてはありがたかったです」と述懐。さらに「一番印象に残っているのは、打ち上げでカラオケに行ったんですけど、YOASOBIさんの『アイドル』をめっちゃ盛り上げて歌ったんですよ。自分でもめっちゃ盛り上がったなというくらい盛り上げて。それをすごく絶賛してくれたという印象です」と笑顔で振り返った。
そんな和気あいあいとした舞台挨拶もいよいよ終盤。最後に小越が「今日はすごく緊張しながら舞台挨拶をしましたけど、映画を観に来てくださるお客さまにお会いできるのってうれしいなと思いました。『私の卒業』プロジェクトに参加して、自分でも変えたい部分に、気付かされたところもありますし、もちろんお芝居の経験もなかったので、気付きも、学びも、仲間もできて、人生のキーポイントとなるような、感謝しかない現場でした。そんな思いものせて撮影に臨んだので、皆さんの心に映画が届いたらいいなと思います」と観客に向けて呼びかけた。
公開表記
企画・制作・配給:The icon
6月14日(金)よりユナイテッドシネマ豊洲他にて公開中
(オフィシャル素材提供)