イベント・舞台挨拶

『デッドストリーム』先行上映記念イベント

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 登壇者:落合陽平、はやせやすひろ
 MC:マツヲ

 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』から『女神の継承』まで、今やホラー映画の一大ジャンルとしての地位を確立 し、ホラー・ファンを魅了するPOVホラー。そんなPOVホラーの本年度最恐の1作! 炎上系配信者が“いわくつきの館”で体験する恐怖の一夜を描いた映画『デッドストリーム』がSDP配給にて2024年8月16日(金)より新宿シネマカリテ他全国で順次公開する。

 そして本日7月15日(月)、「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2024」プログラムの一つとして、新宿シネマカリテにて、先行上映&先行上映イベントのトークショーが実施された。

 SXSW映画祭で観客の心を鷲掴みにし、観客賞を受賞! その後も各地の映画祭を席巻し、米映画レビュー・サイトでも支持率91%を記録するなど、国内上陸前からホラー・ファンの熱視線を集めていた映画『デッドストリーム』の国内初となる先行上映チケットは即日完売!
 映画『デッドストリーム』先行上映後の熱気に包まれた満員の場内で実施されたイベントでは、登録者97万人を誇るYoutube番組「ゾゾゾ」のメイン・パーソナリティ、落合陽平氏と、怪奇ユニット 「都市ボーイズ」のメンバーで、呪物コレクターとしても知られる、はやせやすひろ氏の2名がトークゲストとして登壇し、MCには「マツヲの『horror file』」のマツヲ氏を迎えた。
 冒頭で落合は本作を観た感想を、「僕はショーンと似たようなことをやっているので、すごい親近感があった。彼のリアクションが良く、爽快感がありました」、はやせは「自分が好きな怪異が詰まっていて、愛に溢れていた! ほんとに面白い映画なのでぜひ何度でもみてください」と賛辞を送った。
 劇中の主人公ショーンの行動にならって、ルーレットでトーク・テーマを決め、落合が配信中に起きた心霊現象のテーマでゾゾゾの撮影中に起こった心霊現象についてトークを披露し、劇中の鍵となる恐怖アイテムをテーマにした、呪物コレクターとして知られるはやせの呪物トークに落合が震え上がるなど大盛り上がり!
 また、上映終了後に実施された鑑賞者アンケートでは作品満足度9割越えを記録し、大好評を博した。

MC:映画『デッドストリーム』、皆さんいかがだったでしょうか? 僕はホラー映画が大好きなんですが、調子に乗った迷惑系配信者が霊にボコボコにされるという、本当に素晴らしい映画だなと思いました(笑)。
 それでは、お二人に感想を伺っていきたいと思います。落合さん、いかがでしたか?

落合:僕はショーンと似たようなことをやっているので(笑)、最初はすごい親近感がありましたし、ショーン頑張れ!っていう気持ちで見ていたんですけど、いかんせん彼の性格が捻じ曲がっているので(笑)、途中で幽霊にフルボッコにされていましたけど、あれを見ていると逆に爽快感があるというか、もっとやれ!いいぞ!と逆に幽霊側を応援しちゃうみたいな気持ちにもなりましたし、それを受ける彼のリアクションがめちゃくちゃ良かったので、面白いなというふうに見られましたね。

MC:泣きそうな声を出してましたもんね(笑)。

落合:そうですね(笑)。やっぱりいいですね、ああいうリアクションは。

MC:ありがとうございます。はやせさんお願いします。

はやせ:見てて一番うわっと思ったのが、あの呪いの家がネットが通じるんだということですね(笑)。

(一同爆笑)

はやせ:バリバリあそこで生配信できるんだと(笑)。ああいうところって行くと、配信ちゃんとできるのかなっていうのが一番(不安)じゃないですか。だけど呪いの家は配信できるんだ!っていうのが一番。ちゃんと配信できてましたよね(笑)。それがすごいなというのもありましたし、いろんな怪異が出ていて、例えばカメラにしか映り込まないとか、打撃とか、警察官かと思ったら違ったみたいな。観るほうも自分が好きな怪異ってあると思うんですよね。どういう攻め方やアプローチの仕方が好き、みたいな。それが結構詰まっていて、なんか愛に溢れているなとも思いました。それとやっぱり落合さんもおっしゃっていたように、ショーンが嫌なやつやから、それがボコボコにされていくというのが面白いし楽しいし、結局怖くて笑っちゃうっていう、それがちょうどいい塩梅ですごくいい作品やなと思いました。

MC:素敵でしたよね。あんなに迷惑系って言っているのに、準備はめちゃくちゃ万端で(笑)、それがすごくいいですよね、手際の良さが(笑)。

落合:多分仕事はできるんじゃないですか(笑)。

(一同爆笑)

MC:ありがとうございます。
 それでは、ここからトーク・パートに入っていこうと思います。劇中でショーンがルーレットを使っていましたが、今回はその劇中のルーレットをオマージュしたものを使ってトーク・テーマを決めてお話ししていきたいと思います。
 早速一つ目のテーマは……「配信中の心霊現象」についてです。
 配信中の心霊現象と言ったら落合さんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか?

落合:そうですね……劇中でもありましたけど、ベタですが例えば物音が入るとか、人の呻き声のようなものがするとかっていうのは経験がありますし、ちょっと人っぽいな……見間違えかな?みたいなのもやっぱりベタにあったりするんですけど。撮影中にカメラが急に止まるとか、カメラにノイズが入るとか、普通にテーマ・パークとかで撮影する時には絶対に起きないのに、心霊系の配信中の時だけ起きるっていうのがやっぱりあります。この前ある方に、そういう現象って電子機器に影響を及ぼすんですよって言われて、すごいドン引きしたんですけど(笑)、そういうことってはやせさんもありますか?

はやせ:結構あると思いますね。カメラにしか映り込まないっていうのは経験したことがあって。小さい頃からこういうもの(心霊現象)が好きで、こういう世界があればいいなと思ってこの業界に入って、テレビの裏方を18歳のときからやっているんですけど、26歳ぐらいの時にある番組に付いてやっている時に、熊本だったと思うんですけど、ある一軒家があって、そこで心霊現象があるから撮りましょうかってなって。それで撮っている時に、(家主が)車庫がちょっと怖いんですよねって言うんですよね。でも何が起きたかは教えてくれなくて。それで、じゃあ車庫で撮りましょうかと夜から朝まで回していたら、急にバッテリー・ライトがバツって消えて。「お前ライトちゃんと充電しておけよ」という話になり、ADさんとディレクターさんがわーって言い合いをしているんですよ。で、ディレクターさんがカメラがオンになっているのを一回オフにして、その後オンにしたんですよ。僕らは別でモニターを見ていたんですけど、そしたらその数分の間にそこでおじいちゃんが首を吊ってて。本当に数分ですよ。えっ!?ってなって。で、戻ってきたディレクターがライトが消えたのは何かの不具合だと思うわ〜って言っていて、それよりも見てくださいって言って映像を見たらやっぱり吊っていて。それでみんなで車庫に行ってみたら、その場には誰もいないんですよ。やっぱり映り込むってこのカメラだけなんやってなって。それがリアルすぎて。本当にちゃんと映り込んでいるんで。ちなみに、放送する時は、かなりリアルやからって逆にCG処理して薄くして。

(一同感嘆)

はやせ:足のアップにして放送しましたね。

MC:そんなことがあるんですね。

はやせ:完全に体が(吊られて)揺れてたんで。相当叫びましたよ、その時は。そういうのは何回かしかないですけど。

MC:何回かはあるんですね(笑)。

はやせ:何回かはありました(笑)。

落合:ライトが消えるとかなんで起きるんですかね? 本当に起きるんですよね。充電あるのに、電池変えたばっかりなのに急につかなくなるとか。

はやせ:あります、あります。

落合:あれは不思議ですよね〜。ああいう場所じゃないと起きない。

MC:やっぱりそういうことがあるんですね。怖いですね〜。
 それでは続いてのテーマに行ってみましょう。(ルーレットを回して)「呪い」です!

はやせ:「呪い」と書いて「まじない」とも読みますが、呪い本ってあるんですよ。しかも江戸時代からあって、民間でも使える呪い本もあるんですよ。300〜400近い呪いが載っていて、今も使えるかどうかその中の一個をやってみようって話になったんですよね。ただ、体に害があるとかだと本当に効いたら怖いからということで、「屁が臭くなる呪い」と言うのがあったので、それを二人でやってみようと(笑)。ただ、やり方が分からなかったので、京都のお坊さんのところにまで行って、ちょっと一緒にやってくれませんかと言ってやったんですよ、実際に。それは、紙にその呪いを書いてそれを水に溶かして飲むというやつだったんですよ。効果を確認するために、それまで体調を整えるためにもう野菜しか食べないようにして(笑)。

(一同笑)

はやせ:臭い屁が出ないように体を作っていって臨んだんですけど、実際に呪いをやってその紙を飲んだら、本当に数時間後に臭くなって(笑)。

MC:臭くなるっていうのはどんな臭いだったんですか?

はやせ:肉の臭いみたいな感じでしたね。食べてないのに。びっくりしましたが、その日は楽しかったですね(笑)。

(一同爆笑)

はやせ:一緒に呪いを試した二人でゲラゲラと笑い合いました。でも、それが効くということは、他の恐ろしいやつも効くんだろうなって思ってちょっとゾッとしましたね。

MC:ありがとうございます。
 次は呪物コレクターとして知られるはやせさんに、劇中に登場した呪物に関するお話を披露していただきたいと思います。

はやせ:人形、日記、指……。全部ありますね。全部一応家にあります。指はないか、持ち帰れなかったんですけど。

落合:日記気になるんですけど!

はやせ:日記ありますよ。呪物というか、「えっ!」ていう話がありますね。ある女性に家に来てくださいって呼ばれたんですよ。久しぶりに家に帰るっていうんですよね。なんで久しぶりなんですか?って聞いたら、お母さんが亡くなってしまって、その折に帰ることになったというんですけど、亡くなってすぐだって言うんです。すぐなので、亡くなった跡が残っているんですよね。そこに一緒に入ってくださいって言われて。「位牌がないんです、家族の。それを探してるんです」って。そこで一緒にいくとお母さんの日記があって、見てみると娘さんを愛しているっていうのをうわーと書き連ねていて。〇日愛してる。〇日愛してる……ってあって、位牌を僕らは探しているんで仏壇があるところとか探すんですよ。仏壇の跡があったところがあるんですけど、そこをぐっとめくってみたらその子が小さいころから好きなものがたくさん敷き詰められていて。神様仏様をどかしてその子の好きなものを敷き詰めていたのを見た時に、日記とリンクしてぞっとしました。

落合:うわ~すごいな!

はやせ:あれは怖かったですね。遺品になるので娘さんが回収していましたけど、さすがにこれくださいとは言えず。

落合:言えないですよね(笑)。

はやせ:お母さんの日記なので。呪物でもないですし。ていう話はありましたね。
MC:人形についても何かありますか?

はやせ:人形供養の神社とかお寺って今だと一番和歌山なんですよ。実は京都とか大阪にもあって、そこのお寺っていうのは入口にガラス棚を置いていて、そこにこれからお祓いをする人形・お祓いを済ました人形が並んでいるんですけど。「変わった人とかいないんですか? 依頼とか」って聞くと、「人形が戻ってくる」って言う男性がいて。「娘が置いた人形が戻ってくるんです、だからここでお祓いしてくれって」って言ってお祓いをするんですよ。お祓いをする予定だからっていって入口のガラス棚に人形を入れたんです。そしたら次の日に殴り込んできてその男が。「戻ってきたじゃねえかこの野郎!」って。「どうしてくれるんだよ! お祓いしてんのかよ!」って。「いや、まだお祓いしていないんです。でもこの動画を見てください」って言って。盗まれたりもするから貴重なものもあるので、ガラス棚にカメラを仕掛けているんですよ。そしたらその男の人が夜中にぐーっと来て開けて自分で持ち帰ってて。

落合:え~!怖い!

はやせ:だから人形って勝手に帰ってくるってよく言うけどそうじゃなくて、憑りつかれていて自分で持ち帰っているっていうケースもあるよな!っていう。

落合:いやいやいや! うわ~!

はやせ:それを見て怖っ!って。ごめんなさいって帰っていったって言ってましたね。

落合:その人自体は記憶がなかった?

はやせ:ないです。ないです。車乗ってきてるんですよ。遠くから。でも覚えていないって。殴り込んでくる感じ、絶対覚えてないですし。

落合:え~やば!

MC:めちゃくちゃ強烈だったんですけど指に関する話はありますか?

はやせ:指に関するやつもありますね。

落合:なんでもありますね(笑)。

はやせ:奥さんの実家を担保にしてお金作って取材行ってますからね。

(一同笑)

はやせ:クズ野郎ですから、僕は。奥さんが高校時代から貯めてきたお金使って取材行ってますから。指は場所はちょっと言えないんですけど関東ですね。関東のある地区があってそこが台湾の呪いを使って人を祝ったり呪ったりするところがあるんですよ。そこがお坊さんが指と目を使うんですよね、人を呪うときに。指先から呪いを入れて目で相手を見てとか、目で呪いをためて呪うっていう。詳しく話すと長くなるんですけど。そういう呪いがあるので、そのお坊さんが亡くなった時って、目と指を切り落として箱の中に入れて遺体を土葬するんですよ。その人が三代目なので、一代目・二代目の指と目玉がまだあるんですよね。

落合:うわ~~!

はやせ:お寺って言っても結構大きい家を寺代わりにしてるんですけど。見せてもらえたんですけどもう凄かったですね! 目はなんか溶けちゃっててコンタクト・レンズみたいになってて。指は肉が溶けてて白っぽくなってて。骨があるみたいな。

落合:ええ~~!

はやせ:ほんとに自分の力では呪えないよっていうときは、その先祖の指と目を使って人を呪うって言ってました。

落合:強烈……!

はやせ:それも持ち帰りとかって言いましたけどダメでしたね。

MC:まだまだ強烈な話がありそうなんですけど、プレゼント・パートに移らせていただきます。
 今回のプレゼント企画は、劇中にも登場したウィジャボードを使って行いたいと思います!
 ウィジャボードとは、海外版のコックリさんのようなもので今回はこちらを使って当選者を決めていこうと思います。
はやせ:いいですね! 二日かかりますよ、動くまで(笑)。

落合:僕らの意思ではないですからね!

はやせ:そうそう!意思ではないけどA列はやめてくれって聞いた(笑)。

落合:それは言っちゃうんですね(笑)。

はやせ:あと12・13ぐらいにしてくれって、キリがね(笑)。

落合:僕らの意思ではないけど制限はあるっていう。

 ※ 二人でウィジャボードを使用して当選者を決定。二人のシュールなやり取りに会場は盛り上がった!

MC:残念ながらお時間が迫ってまいりました。最後に落合さん、はやせさん、ご来場の皆様にメッセージをお願いいたします。

落合:本日は『デッドストリーム』先行上映記念イベントにお越しいただきありがとうございます。
 ぜひ本日の感想を「#ショーンはどこに消えた?」で呟いていただけると大変嬉しいなと思います。天気も崩れがちなので皆さん気をつけて帰られてください! ありがとうございました!

はやせ:「#ショーンはどこに消えた?」とならびに作品のアカウントもあるようなので、そちらもぜひチェックしてください。暑いから冷房をつけてしまいますが一枚羽織ってほしいです。お腹壊しちゃうんで。さっき楽屋が寒すぎてお腹を壊してるんで(笑)。皆さん気をつけてください。

落合:結構効いてましたね(笑)。

はやせ:効いてました(笑)。以上です。「以上です」はあかんか(笑)。
 ほんとに面白い映画なのでぜひ何度でも観てください。ありがとうございました!

公開表記

 配給:S・D・P
 2024年8月16日(金) 新宿シネマカリテ他全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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