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『サユリ』プチョン国際ファンタスティック映画祭リポート

©2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス

 登壇者:白石晃士監督、押切蓮介(原作者)、森田 想

 原作・押切蓮介×監督・白石晃士による映画『サユリ』が8月23日(金)より全国公開する。この度、韓国で行われたプチョン国際ファンタスティック映画祭に、本作の原作者・押切蓮介と監督・白石晃士が満を持して登壇! さらには主人公の姉・径子を演じた俳優・森田 想も緊急参加! 舞台挨拶からサイン会など、集まった大勢のファンへ向け実施した。

 累計20万部を突破し、異能・押切蓮介のホラー表現到達点と呼ばれるホラー漫画「サユリ」は、とある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われるというストーリー。原作者の押切にとって、自身の作品の中でも「一番好き」と語るほど思い入れのある作品だ。監督は、大ヒットホラー『貞子vs伽椰子』や、松坂桃李主演のサスペンス・スリラー『不能犯』などの白石晃士。これまでに、幽霊、呪い、オカルト、モキュメンタリーなどさまざまなジャンルのホラー作品を数多く手掛けてきた、まさに“ホラーを知り尽くした映画監督”である。この夏、《期待度MAX》のホラー・クリエイター・タッグによる新たな“最恐傑作”が誕生する。

 7/4~7/14に韓国の富川(プチョン)で開催された「プチョン国際ファンタスティック映画祭」。7/5のワールドプレミア上映を皮切りに、7/11と7/13に映画『サユリ』の舞台挨拶が行われた。場内にはたくさんの人が集まり2日間とも満席のなか上映がスタート。恐怖シーンでは声が挙がったり耳を塞ぐ姿が見受けられ、登場人物のやり取りに笑いが起こる場面もあった。さらには後半に進むにつれ鼻をすする音もして感動から涙を流す観客もいたようだ。2日間に渡って実施された上映後の舞台挨拶には原作の押切蓮介、監督を務めた白石晃士を始め、プロデューサーの田坂公章、本作に出演する森田 想が登壇しファンからのQ&Aに答え大いに盛り上がりをみせた。

 ホラーやアクションなど過激な作品を上映する《アドレナリン・ライド部門》にてワールドプレミア上映された本作。7/11(木)の上映後の舞台挨拶では、原作者の押切から「今日はサユリを観に来てくださりありがとうございます」と鑑賞直後の観客に向けて感謝の言葉を述べた。

 ワールドプレミア上映後のメディアによるレビューでは、「呪われた家というJホラー・ジャンルを非常に面白くひっくり返している」「信じられないほど楽しいJホラー」(Asian Movie Pulse)、「色調の変化を巧みに操り、完全に満足できるお化け屋敷の恐怖劇を届けている」(HORROR FUEL)など、絶大な評価を得た。さらには現地でいち早く本作を鑑賞したファンからも「表面的にはホラーだがこれはヒューマン・ドラマでもある。いくつかのシーンでは泣いた……」や「今年のプチョンで最高の映画。典型的な日本のホラー映画だと思っていたら、二度も衝撃を受けた。不気味で、楽しくて、感動する作品」、「『サユリ』の上映は過去のプチョン映画祭でも近年なかったほど素晴らしい雰囲気だった」と大絶賛の声が多数あがり、作品への評価の高さが窺える結果となった。

Bucheon International Fantastic Film Festival

 7/13(土)に実施された舞台挨拶では、押切に加え、監督の白石晃士、俳優の森田 想が登壇した。上映後、熱の冷めやらぬたくさんのファンが待ちわびる中、白石は「皆さんの反応を楽しみにしてました。ぜひたくさんの意見をいただけたらと思っております」と笑顔で一言。韓国語が堪能な森田は流暢な韓国語で挨拶し、観客を喜ばせた。

 その後、ファンとのQ&Aにて、映画の出来について質問された押切は、「素晴らしくて満足です。おばあちゃんが登場した時に涙が溢れそうになりました。これこそ僕が見たかった瞬間だなと」と笑顔で語る。続けて、森田に対して「前半で自身が演じる役が死んでしまい後半に出番がなくなってしまうのが残念ではなかったか」というユニークな質問が飛び出すと、森田は「白石監督とご一緒させていただくのは本作で3〜4回目なので、そんな監督からのオファーということで、もちろんやらせていただきたいという想いでした。前半のホラー要素を強められるように頑張りたいなと思い演じていました」と、熱い気持ちを語った。

Bucheon International Fantastic Film Festival

 最後の挨拶では、白石は「この作品は韓国の皆さんにも気に入っていただけるのではないかと思いながら作った作品でもあって、皆さんのストレートな感想が聞けると嬉しいのでぜひたくさん広めていただけたら嬉しいです」と観客へアピール。続いて押切は、「今回初海外でした。自分の原作の映画を機会に韓国に来られて良い思い出になりました」と喜びを伝えた。最後に森田が「この映画祭に白石監督と押切先生と来られてすごく幸せでした。また来られるように頑張ります」と韓国語で挨拶した際に、韓国語の分からない押切が逆通訳を依頼し会場が笑いに包まれる中、大盛況で舞台挨拶は終了した。

 舞台挨拶後のサイン会では本作を鑑賞した観客を含め長蛇の列の中、「素晴らしかった!」「最高でした!」と日本語で感想を伝えるファンや、スマートフォンの翻訳機能を使って感想を見せるファンが多かった。さらには韓国で出版されている押切の著作「ミスミソウ」「ハイスコアガール」「HaHa」「ゆうやみ特攻隊」「狭い世界のアイデンティティー」などを持参したファンもかなりいた様子だった。そんな中、サイン会を終了しても興奮冷めやらぬファンのために急遽ファン向けフォトセッションを開催し、より一層の盛り上がりをみせた!

Bucheon International Fantastic Film Festival

 8月の日本公開にも期待が高まるワールドプレミアとなった。クチャーズ【Showgate】ch」にてプレミア公開中。

ストーリー

 夢の一戸建てマイホームに引っ越してきた神木家。しかし、家族7人の幸せな時間も束の間。どこかから聞こえる奇怪な笑い声とともに、一人ずつ死んでいく家族――。中学3年生の則雄は、同級生の住田に突然話しかけられ、「気をつけて」と言われる始末。そんな神木家を恐怖のどん底に突き落とす呪いの根源は、この家に棲みつく少女の霊“サユリ”だった……。次々と起こる不可解な現象の中、ついに則雄にも少女の影が近づいてくる。その時、パニック状態に陥る則雄の前に現れたのは、認知症が進んでいるはずの“ばあちゃん”だった。「いいか。ワシら二人でさっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ!復讐じゃ!!」
 こうして、残された則雄とばあちゃんによる壮絶な復讐劇が始まる――!

 (2024年、日本)

キャスト&スタッフ

 監督:白石晃士
 原作:押切蓮介「サユリ 完全版」(幻冬舎コミックス刊)
 脚本:安里麻里、白石晃士
 出演:南出凌嘉、根岸季衣、近藤 華、梶原 善、占部房子、きたろう、森田 想、猪股怜生ほか

 製作プロダクション:東北新社

特報

©2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画『サユリ』公式サイト
映画『サユリ』公式サイト。2024年夏、全国公開。漫画家・押切蓮介×映画監督・白石晃士の“最恐傑作”が誕生。

 公式X:@sayurimovie2024
 公式TikTok:@sayurimovie2024
 #映画サユリ

公開表記

 配給:ショウゲート
 2024年8月23日(金)、全国公開

(オフィシャル素材提供)

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