狼信仰を背景に描かれる、人間の怒りと祈り。
現代のもののけとの対峙と離脱。「君はゆく、すぐにゆく。」
何も変わらぬ世の中に変化を求め、毎年、作品を発表し闘い続ける唯一の映画監督、豊田利晃。
狼蘇り信仰を軸に、2019年より毎夏、混沌の時代に挑む作品を作り続ける短編章<狼蘇山シリーズ>を生み出し、6年目となる2024年、疲弊しつつある社会に一石を投じる最新映画『すぐにゆく。』が誕生。
いよいよ7月24日(水)に迫った渋谷WWWX での恒例企画、映画『すぐにゆく。』ワールドプレミア公開イベント<狼蘇山祭り2024>ライブ直前、本予告映像が到着した。あわせてプレミア上映イベントを目前にした首謀者・豊田監督より直前コメントが到着、会場にて販売開始となる大神狛犬をあしらった『すぐにゆく。』Tシャツのデザインも発表。(4500 円/税込)
公開された本予告映像が、飛騨に鎮座する巨大な立ち達磨像からはじまる。その足元に立つ主演・渋川清彦演じる鉄平。「飛騨へ300キロの五体投地ロード・ムービー」という言葉とともに地に伏せと進む。その先に――。
長編新作映画『次元を超える』を製作中の豊田監督が、編集の合間を縫って、飛騨の山奥の秘境で撮影した本作は、前作『ここにいる。』の続編的映画と言える<狼蘇山シリーズ>の新章の完成。主演はお馴染み、豊田組常連かつ盟友の映画俳優・渋川清彦。音楽は飛騨高山アンビエントの鬼才・飛騨音響派。エンディング曲を謎の集団狼蘇らせ隊♡が担当。
飛騨への300キロの旅のロード・ムービー。それは車での移動でなく、歩くのではなく、五体投地という全身を大地に投げ出して祈り続けて歩く、真摯な姿、そのものだった。狼が祀られる飛騨一宮水無神社に向かって男はなぜ祈りながら歩くのか? その謎が解き明かされる圧巻の32分。
2019年『狼煙が呼ぶ』、2020年『破壊の日』、2021年『全員切腹』、2022年『生きている。』、2023年『ここにいる。』、そして2024年『すぐにゆく。』。
混沌の時代に生きる意味を問う、祈りのような映画と、笑いと涙と音楽の祭り。ぜひご参加の上、お楽しみいただきたい。
豊田利晃監督 直前コメント
空中浮遊を見たくはないかい?
映画『すぐにゆく。』ワールドプレミア公開イベント 令和六年<狼蘇山例祭>演目
日時:2024年7月24日(水) 18:30 開場 / 19:30 開演
会場:WWW X(渋谷区宇田川町13-17 B1F シネマライズビル2F)
https://www-shibuya.jp/(外部サイト)
『すぐにゆく。』上映+舞台挨拶 渋川清彦&豊田利晃
飛騨音響派(LIVE)
切腹ピストルズ(LIVE)
狼蘇らせ隊♡(LIVE)
飛び入り:鼓童(中込健太 住吉佑太)
料金:7240 円+1ドリンク代別
【チケット発売】豊田組ショップ内にて販売中!
https://toyodafilms.stores.jp(外部サイト)
『すぐにゆく。』Tシャツ販売スタート!(4500円/税込)
PROFILE
渋川清彦
1974年生まれ、群馬県渋川市出身。モデルでの活動を経て、『ポルノスター』(98/豊田利晃監督)で映画デビュー。2013年に『そして泥船はゆく』(渡辺紘文監督)で映画単独初主演。近年の出演作は『柴公園』(19/綾部真弥監督)、『半世界』(19/阪本順治監督)、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(19/平山秀幸監督)、『酔
うと化け物になる父がつらい』(20/片桐健滋監督)、『偶然と想像』(21/濱口竜介監督)、『ここにいる。』(23/豊田利晃監督)、『夜明けのすべて』(24/三宅唱監督)、『プロミスト・ランド』(24/飯島将史監督)、『箱男』(24/石井岳龍監督)などがある。
切腹ピストルズ/せっぷくぴすとるず/又の名を江戸一番隊
2011年に日本で起きた東日本大震災と原発事故をきっかけに、パンクを挫折した四人によって結成された。初めての演奏はその年の原発立ち入り禁止線の路上。以後、近代のまやかしに対して「江戸時代」の土着で対抗を企むこととなる。演奏するたびに入隊希望が続出、今や日本各地に三十人弱が在籍する。演奏スタイルは、日本の伝統楽器(鉦・三味線・笛・太鼓)を使った雑でやかましい物で、屋内屋外、電源あるなしを問わない。町・村おこし、祭、ライブハウス・ナイトクラブ、芸術祭、デモ、神社仏閣奉納演奏、小学校から介護施設、山の中から海の上、あらゆる場所に現れ、子ども、不良、パンク、社会人、老人までが同じ場所で熱狂する状況を作る。演奏以外では、地方探索・民俗の研究、農、職人(雪駄・がまぐち・野良着・大工・意匠)、寺子屋、寄席、尺八指導など、隊員それぞれが展開もする。
袢纏や野良着といったリアルな伝統的風貌やその主張から「江戸へ導く装置」と呼ばれ、自称「ニホンオオカミの残党」を名乗る。大紋は〇一。暗号は矢と鎌と志しで「やかまし」。
2018年 NYのパンクフェスティバルやタイムズスクエアで演奏
2019年 豊田利晃監督の映画、通称『狼蘇山シリーズ』開始、その後も楽曲提供などで関わる。
2022年 時代のバグによりドバイEXPO、シカゴで演奏
2024年 シングル・ソノシート『名乗り上げ口上』『やけ節』六月リリース。八月にはロンドン公演を予定。
せっぷくぴすとるず名物本店:https://edomaruichi.thebase.in/(外部サイト)
飛騨音響派 (HIDA ONKYO HA)
2022年、実験開始。自然の声が響き渡る飛騨の山間でそれに学びながら、原始楽器、電子楽器、声などを駆使し、即興での表現を追求し続けている。
とあるギャル曰く、宇宙と妖怪の音遊び。
とある音楽家曰く、不可逆の実験。
とある建築家曰く、現象。
谷澤智文(Tomofumi Tanizawa) Instruments, Voice, Electronic
三谷友貴(Yuki Mitani) Synthesizer, Electronic
https://www.instagram.com/hida_onkyo_ha/(外部サイト)
狼蘇らせ隊♡
法螺狼、琵琶狼、太鼓狼、鉦狼、三味狼で編成される謎のグループ。
豊田利明監督最新映画『すぐにゆく。』エンディング曲『狼人間』を献上。
豊田利晃(映画監督)
1969年大阪府生まれ。1998年、千原ジュニア主演『ポルノスター』で初監督を務め、その年の日本映画監督協会新人賞、みちのく国際ミステリー映画祭・新人監督奨励賞を受賞。2001年、『アンチェイン』を監督。2002年『青い春』(松田龍平)を映画化し、大ヒットを記録。ドイツのニッポン・コネクション映画祭で観客賞を受賞。2003 『ナイン・ソウルズ』(原田芳雄、松田龍平)、2005年『空中庭園』(小泉今日子)。2009年に中村達也主演『蘇りの血』、2011年に『モンスターズクラブ』(永山瑛太)、2012年『I’M FLASH!』(藤原竜也、松田龍平)。2014年、『クローズ EXPLODE』、2018年『泣き虫しょったんの奇跡』(松田龍平、松たか子)。写真集『MOVIE STILLS FROM TOSHIAKI TOYODA FILMS1998-2018』を刊行。2019年、『狼煙が呼ぶ』(渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平、切腹ピストルズ)。自伝『半分、生きた』を出版。2020年4 月、『プラネティスト』(窪塚洋介、GOMA ほか)。
7月24日、『破壊の日』(渋川清彦、マヒトゥ・ザ・ピーポー、イッセー尾形)を公開。2021年『全員切腹』(窪塚洋介、渋川清彦、芋生 悠)。写真集『映画戦争2019-2021』(講談社)を出版。2022年、佐渡島の鼓童の音楽映画『戦慄せしめよ』公開、7月、渋川清彦主演『生きている。』公開。10月、シッチェス国際映画祭で『ESPECIAL TOSHIAKI TOYODA(豊田利晃特別上映)』が開催。2023年7月、『ここにいる。』公開。2025年、新作長編映画『次元を超える』の公開が決定している。
https://www.toyodafilms.net(外部サイト)
『すぐにゆく。』作品情報
(2024年、日本、上映時間:32分)
監督・脚本:豊田利晃
出演:渋川清彦
飯田団紅、山田太一、村門祐太
プロデューサー:豊田利晃
撮影隊長:澤田石和寛
相談役:飯田団紅
音楽:飛騨音響派
エンディングテーマ:狼蘇らせ隊♡「狼人間」
撮影:大和 太
STORY
鉄平(渋川清彦)は修行者である。
鉄平は五体投地をしながら、瞑想を続けながら、山を越え、川を渡り、どこかへ向かっていく。
その行き先は飛騨高山の水無神社。境内の狛狼が鉄平を待つ。そして……。
公開表記
配給:豊田組
7.24(水) 渋谷WWWX ワールドプレミア公開イベント開催!
(オフィシャル素材提供)