2024年地上波GP帯ドラマへ3クール連続出演に「1個1個が自分の自信になりつつある」
俳優の山谷花純が、目黒 蓮(Snow Man)主演のフジテレビ系“月9ドラマ”「海のはじまり」(毎週月曜 午後9:00)に出演中だ。
本作は主人公の夏(目黒 蓮)が、大学生だった時に付き合っていた交際相手であり、別れて以来、7年もの間会うことがなかった南雲水季(古川琴音)の死をきっかけに、自分と血のつながった娘の存在を知ったことで人生が変化していく物語。
そんな話題沸騰中の今作で、海(泉谷星奈)が通う小学校の担任の先生・乃木夏美を演じるのは、連続テレビ小説「らんまん」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演し、2024年放送のドラマ「新空港占拠」や「アンメット ある脳外科医の日記」での好演が話題の演技派俳優・山谷花純。
今回は今年俳優人生17年目を迎え、2024年に入り3クール連続でゴールデンの地上波ドラマに出演中と勢いのある山谷にインタビューを実施。
これまでの経験や現在の作品、今後の目標などたっぷりと聞いた。
山谷花純 プロフィール
1996年12月26日生まれ。宮城県出身。みやぎ絆大使。
2007年エイベックス主催のオーディションに合格、翌年ドラマ「CHANGE」(08/CX)でデビュー。
主な出演作に、「あまちゃん」(13/NHK)、「FIAST CLASS」(14/CX)、「鎌倉殿の13人」(22/NHK)、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18/西浦正記)、舞台「ヘンリー八世」彩の国シェイクスピア・シリーズ(22)、『らんまん』(23/NHK)、『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』(24/NHK)『新空港占拠』(24/NTV)、『アンメット ある脳外科医の日記』(24/KTV)など。
主演映画『フェイクプラスティックプラネット』がマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。
<山谷花純 公式SNS>
Instagram:https://www.instagram.com/kasuminwoooow/(外部サイト)
X(旧Twitter):https://twitter.com/minmin12344(外部サイト)
これまでもプロデューサーの村瀬さんと脚本の生方さんの作品へ出演されていると思うのですが、そのきっかけはどのようなところから始まったのですか?
「silent」と「いちばんすきな花」、今回の「海のはじまり」で3回目です。「silent」はいち視聴者として見ていた時に、なんて面白いセリフ回しなんだろうと思い、 何か関われたらなと思っていた時に、村瀬さんからお声がけいただき出演させていただきました。そこでいただいた“夏美”という役名で「いちばんすきな花」、「海のはじまり」とリレー形式のように3作品同じ役名で演じさせていただいています。
『海のはじまり』は難しい題材を扱っている作品だと思うのですが、山谷さんご自身で感じるこの作品の1番の魅力はどの部分ですか?
すごく言葉にするのが難しいですね。言葉に表せないことにスポットを当てている作品だと思います。これまで家族の話や親子の話って切磋琢磨した中でハッピーな方向に進んでいく物語が多い気がして。この作品はどちらかというと大人も誰かの子どもであり、 大人だけど1人の人間だよねという部分にフューチャーしている作品でもあると思うんですよ。登場人物の中に少しでも自分と重なる部分を感じたら、自分を肯定してあげたくなる作品になるのではないかなと思います。
自分が普段言えなかった言葉を役を通して言えることが、生方さんの脚本にはすごく多いと感じるので 重ねてみていただけたら嬉しいです。
今回は学校の先生という役柄ですが、 担任の先生という役は初めてですか?
担任の先生は初めてですね。
10代の頃からお仕事させていただいている中で、今までは生徒側目線の役が多かったので今回初めて教壇に立った時は圧倒されました。子どもたちの視線力が1ヵ所に集中するとこんなにも緊張するのかと感じてちょっと足が震えました。
撮影は実際の学校で実施されているのですか?
実際に子どもたちが通っている学校を使わせていただいています。学校で使われている掲示物を使わせていただいたりと、すごくリアリティがある場所で撮影しています。
夏美先生と海ちゃんの言葉の掛け合いのシーンなど言葉数は多くないけど、いろいろな感情や意味を持っていたりする場面があると思うのですが、そのようなシーンでの難しさなどありますか?
鳩サブレのシーンでは、私が台本を読んで思っていたことと、オンエアで全体を通して見て感じたことが少しずれていて、私の本の読みの甘さをすごく感じて反省したシーンではありますね。
海ちゃんが「元気ない日」と言えるようになった1個の成長のシーンで、私はその前のシーンにある、夏くんの前で海ちゃんが泣くシーンの流れをちゃんと理解して撮影できていなかったのですよね。先生目線だったら「元気がない日」と言えるようになったという嬉しさがあったと思うのですが、ちょっと違った意味で話を聞いていたなという反省がありました。生方さんが紡ぐ言葉は読んだ人によって捉え方が全く違くて、その中で監督が“ここだ”というゴールを目指して撮影しているのでまだまだ勉強が足りていなかったと思います。
亡くなった水季について、山谷さん演じる夏美が夏と話す場面で意識されたことなどありますか?
台本をいただいてから撮影まで少し時間があったので、台本の中には描かれてない部分を自分の中で想像しました。こういう場所でしゃべったのかなとか、保健室だったのかなとか。それこそ最初に大竹さんと一緒にお話したシーンは保健室から始まったからあれは水季さんとやっていたのかなと思ったり。夏くんと会うまでの、夏美の過ごしてきた時間というのはこれという正解は見つからなかったのですがたくさん考えましたね。
本作はさまざまな捉え方があり難しい場面もあると思うのですが、作品を通して伝えたいことなどいかがですか?
親子の話や妊娠中絶の話は、胸の内に抱えていた悩みを物語を通して伝えていると思います。それこそ今は若者に多い病気でもあるかと思うので、ドラマをきっかけに子宮頸がん検診に行く人が増えるかもしれないと思って。放送が終わった後、Xに子宮頸がんというワードがトレンド入りしていたので、たくさんの人が注目している作品だからこそできる力だなというのは、SNSを通してすごく思いました。
山谷さん今年1月、4月、7月とさまざまな作品に出演している中、今年の目標であったことと現時点での充実感などいかかですか?
駆け足でずっと1人でリレーをやっていた気分であっという間でしたね。
バトンを渡す相手も自分だし、バトンに向かって走るのも自分なので、1個終わったなと思ったら、新しい課題ができたりと、トライアスロンのような感じですね。
でもそれは充実していたということですけど、去年の年末にこれが現実になることを目標にして年を越したから本当にお芝居が楽しくなりました。でも、すごく頭を抱えるし、たまに台本を放り投げたくなる時もありましたけど年々楽しいですね。ジャンルが全部違うからというのもあるかもしれないですけど、今年関わらせていただいた作品がすごく楽しいです。
やっぱり3ヵ月間1つの座組で、レギュラーで出演するということの良さというものを改めて感じますね。
今まではゲスト出演が多く、お邪魔するという感覚だったのが、レギュラー側はそれを受け入れて見送る側でもあって、みんなで共有する時間や景色が多かったり、長かったりすると、すごく作品に対する思いが強くて。
この感覚久しぶりだなって思ったり、10月期までが私の中の今年2024年の目標にしていたことなので、叶うかは分からないんですけど。叶わなかったらまた来年頑張れば良いのですから。叶った時は自分へのご褒美として高級ないちごとか買ってあげようかなって思ったりしているくらいなので。本当に目の前のことに一生懸命やれてきた上半期だったなという感じですね。
俳優人生が今年17年目という中でいろいろなバックグラウンドがあると思うのですが、今年は「新空港占拠」から「アンメット」「海のはじまり」と続けてドラマに出演されておられますがこの1年で成長していると感じる部分などいかがですか?
人に相談する前に自分で考えるようになりました。昔は人に相談や弱音を吐くことで解決していたこともあったのですけど、自分の中で自問自答を繰り返す時間を長く取るようになりました。それでもどっちがいいのだろうと悩んだ時だけ人に聞くようになりましたね。物事の解決の仕方の順番が変わったなというのは2024年の1番の変化かもしれないなと思いますね。
あとは、自分に自信を持てるようになりました。今年やってきた半年間のお仕事で自信ができたと思います。レギュラーで出演できるようになったとか、朝ドラや大河ドラマに出演が決まったり。その1個1個が自分の自信に少しずつなりつつあって、仕事の流れをきっかけにしっかり自分を信じることができるようになってきたかなと思います。昔から知っている人たちが今の私を見ると、あんなによくしゃべっていたのに大丈夫って心配されることもあって。何か悩んでいると、向こう側から手を差し伸べてもらうことも増えました。
最後に今年の残りの期間の自分に対する期待や楽しみみたいなところなどいかがですか?
文章を書くことですかね。
今、楽しいなと思うことが新しく見つかって書きたいことが少し変わってきているんですよ。だから勉強しながら少しずつ残して言葉を紡いでいけたらいいなと思います。
あと、7月に少しお休みをいただいたのですが、インプットってすごく大事だなと思って。アウトプットばかりだと心がカサカサになってしまうんだなと感じましたね。だから、仕事は仕事で楽しいので忙しいことに越したことはないのですが、友達と旅行に行ったり、久しぶりに映画やドラマを見たりなどしっかりインプットする時間を作る勇気を下半期は持って仕事と向き合っていきたいなと思います。この世界的ビッグ・プロジェクトのさらなる続報をお楽しみに!プロジェクトのさらな る続報をお楽しみに!
「海のはじまり」
脚本:生方美久
演出:風間太樹
プロデュース:村瀬 健
ドラマ公式HP:https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/(外部サイト)
(オフィシャル素材提供)