イントロダクション
もしも、ごく平凡な日常生活を営む私たちのもとに、空から硫酸のような雨が降ってきたら……。第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門やシッチェス・カタロニア国際映画祭に出品され、2024年セザール賞視覚効果賞にノミネートされた黙示録的な衝撃作が日本上陸。人、家、街、すべてを溶かしていく、超高濃度の死の酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状況に陥った人々のこの世の終わりからの脱出劇を描く。監督は、イナゴの狂気を描いたホラー、Netflix映画『群がり』(21)で長編デビューを果たした新鋭ジュスト・フィリッポ。2作目となる『ACIDE/アシッド』では、ダイナミックなワイドショットと視覚効果を駆使して迫り来る“殺人雲”から降り注ぎ、人間や動物はもちろんのこと、車や建造物までも溶かす“死の酸性雨”の恐ろしさを生々しく映し出す。電力や水道などの公共インフラがたちまち無効化され、市民が身を隠せる場所すら失っていく壮絶なストーリー展開に戦慄せずにいられない。
キャストには、フランス映画界の実力派俳優が集結。主人公ミシャルを演じるのは、『冬時間のパリ』(18)、『ベル・エポックでもう一度』(19)など数々の話題作に出演し、監督としても評価の高いギヨーム・カネ。そして2017年の『若い女』でセザール賞有望若手女優賞にノミネートされ、『シンプルな情熱』(20)におけるセンセーショナルな演技でも注目されたレティシア・ドッシュが、ミシャルの妻エリースを熱演している。
ストーリー
異常な猛暑に見舞われたフランスの上空に突如、不気味な雲が現れる。それは南米に壊滅的な被害をもたらした酸性雨を降らせる危険な雲だった。あらゆるものを溶かす強酸の雨は容赦なく大勢の人間の命を奪っていく。フランス全土が大混乱に陥るなか、安全な場所を求めてあてどなく彷徨う親子の行く手には高濃度酸性雨のさらなる恐怖が待ち受けていた……。
(原題:ACIDE、2023年、フランス、上映時間:100分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ジュスト・フィリッポ
出演:ギヨーム・カネ、レティシア・ドッシュ、ペイシェンス・ミュンヘンバッハ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ロングライド
8月30日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国公開
(オフィシャル素材提供)