監督の実体験をもとに<強迫症>を隠して⽣きる⾼校⽣とその友情を描いた『悠優の君へ』(ゆうゆうのきみへ)が、10⽉11⽇(⾦)よりアップリンク吉祥寺ほか全国の劇場にて順次公開することが決定した。本作の公開期間中には、強迫症を多くの人に知ってもらうための国際的なイベント「強迫症啓発週間」も各国にて開催予定(毎年10月第2週開催)。
小さなことや⽬に⾒えないことが気になって頭から離れず、何度も確認を繰り返したり、⾺⿅⾺⿅しい考えと知りながらその不安と恐怖に耐えられず不安を消すための⾏動をしてしまう<強迫症>。⽇本でも50⼈に1⼈くらいの割合でいるとされるが、悩みを抱える⼈はそのことを隠す傾向にあり、知名度は低い。
本作の監督をつとめたのは、大阪芸術大学短期大学部出身の福原野乃花。現在22歳の福原監督は、7歳の頃に<強迫症>を発症。頻繁に⼿を洗うなどの症状が⾒られるようになり「誰かに危害を加えてしまうかもしれない」と思う加害恐怖にとらわれる。しかし「普通ではない⾃分は気持ち悪がられるのではないか」という恐怖から、長らく誰にも相談することができなかった。20歳の時に勇気を出して悩みを打ち明け「もう⼀⼈ではないんだ」と肩の荷が降りたという。⼈に頼ることの必要性を知った経験から、いまなお苦しみの渦中にいる⼈たちに向けて、また<強迫症>をもっとたくさんの⼈に知ってほしいとの思いで本作を企画。多くの⼈の賛同を得て、映画を完成させた。場にお問合せください。
ストーリー
いつも⼀⼈で過ごしている⾼校⽣の悠(はる)。そんな悠には気になる⼈がいる。それは毎⽇同じ時間に、教室から⾒える⼿洗い場に現れる⽣徒だった。その⼦はただひたすら⼿を洗い続ける。何度も、何度も。悠はなぜだかその⼦から⽬が離せなくなっていた――。
何かに期待することを諦め、“普通”の輪から離れて⽣きる主⼈公・悠が、“普通”に憧れて輪からはみ出さないように⽣きようとする優乃(ゆうの)と出会い、お互いが抱える孤独と向き合いながらそれぞれの道を探していく。
(2023年、日本、上映時間:58分)
キャスト&スタッフ
脚本・監督:福原野乃花
出演:⽔崎涼花、⼩⾕ 慈
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ミカタ・エンタテインメント
10月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)