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『ぼくの家族と祖国の戦争』本編映像&新場面写真3点&加藤登紀子ら著名人コメント解禁

Ⓒ2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

 デンマークのアカデミー賞(ロバート賞)に5部門ノミネートされた『ぼくの家族と祖国の戦争』は、8/16(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開が決定した。この度、初の本編映像、新場面写真3点、著名人コメントが解禁された。

 本日8/15は日本の終戦記念日。太平洋戦争終結からちょうど80年が経つ。ウクライナやパレスチナ・ガザ地区のニュースが連日報道され、もはや戦争は遠い過去の出来事ではない。本作は、戦時下の極限状況のなか、目の前の命を救うべきか、見殺しにするのか。かけがえのない信念を貫こうとした家族の感動の物語。一家の長男である12歳の少年セアンのピュアな眼差しを通して、人間が選択すべき“正しいこと”とは何なのかを問いかける。そこにこめられた根源的なテーマとメッセージは、我々の心を、熱く、激しく揺さぶり、「命の大切さ」をいま一度考えさせてくれる。

「戦争は人が人らしく生きることを不可能にしてしまう!!」(加藤登紀子)
辛い現実を生き抜く家族に共感、「今観るべき」との声が到着

 第二次世界大戦下の知られざる実話にインスパイアされ、 デンマークの市井の人々の視点から戦争の愚かさを描いた本作。一般試写では「埋もれていた戦争の影を突く比類なき傑作」「境界線、抑圧、支配、時代は違えど、現代の私達が直面している問題が色濃く浮き上がる。いま観ておくべき1本」と共感と感動の声が続出。
 さらに今回届いた著名人からのコメントでは、ドイツ映画研究者の渋谷哲也さんは戦時下で必死にもがいた家族を「主人公たちの果敢な行動はけっして美談ではなく命がけの選択なのだ。」とコメント。憲法学者の木村草太さんは「そんな世界を繰り返さないために、私たちは何ができるだろう? 何をすべきだろう?」と私たちに問いかける。
 8/15は終戦記念日、今こそ観るべき本作から「命の大切さ」をいま一度考えてみてはいかがだろうか。

「子どもを救って!!」母親の魂の訴え
デンマークに逃れたドイツ難民、息子は高熱、食糧は届かず、ドイツ軍には見捨てられ……
初の本編映像公開

 今回初解禁となった本編映像では、父・ヤコブ(ピルー・アスベック)が学長を務めるデンマークの市民大学に、敗北目前のドイツからの難民を受け入れる本作の冒頭シーン。体育館に詰め込まれた難民たちの間では飢えと感染症が蔓延しており、幼い子どもを抱くドイツ難民の女性は「息子が病気なんです。医者を呼んでください」とヤコブに必死に懇願する。しかし「ドイツ国防軍の管轄です」と、どうすることもできないヤコブ。それでも母は「ドイツ兵は1人もいません。食料も届きません」と訴えるが……。
 人の命は平等なはずなのに、ドイツ難民というだけで助けられず、次々と命を落としていく子供たち。難民を助けることが祖国デンマークへの裏切りと取られかねない緊迫した状況で、ヤコブ一家はさらなる苦難と決断を迫られることとなる。

コメント

加藤登紀子(歌手)
 「もしこの世に正義があるとしたら、唯一それは目の前の命を助けることだ」と言った中村 哲さんの言葉を思い出します。
 でも普通にその正義をつらぬこうとすることが、こんなにも危険なことになってしまうのか? 戦争というものの恐ろしさに心が震えました。
 私自身が日本の敗戦後、大陸で難民として生き延びたことがそのままこの映画と重なります。戦争は人が人らしく生きることを不可能にしてしまう!! その悲しい事実を、まざまざと突きつける素晴らしい映画でした。

木村草太(憲法学者)
 ただ、人道的であろうとしただけ。そんな当たり前が、こんなにも困難になってしまう世界に、息もできなくなる。そんな世界を繰り返さないために、私たちは何ができるだろう? 何をすべきだろう?

渋谷哲也(ドイツ映画研究/日本大学教授)
 戦争末期。目の前にいるのは憎い「敵」なのか、居場所のない「避難民」なのか。問題はそのどちらでもあること。本来敵味方はないはずの人道支援を社会状況が許さない。主人公たちの果敢な行動はけっして美談ではなく命がけの選択なのだ。

公開表記

 配給:スターキャット
 8月16日全国公開
 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA

(オフィシャル素材提供)

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