イベント・舞台挨拶

『夏目アラタの結婚』レッドカーペット&ジャパンプレミア

©乃木坂太郎/小学館 ©2024映画「夏目アラタの結婚」製作委員会

 登壇者:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山 礼、市村正親、堤 幸彦監督

 8月21日(水)、映画『夏目アラタの結婚』のジャパンプレミアが開催され、豪華キャストと堤 幸彦監督が集結した。
 日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公:夏目アラタ役の柳楽優弥、物語の鍵を握る“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠役の黒島結菜。真珠の中にあるブラックボックスの闇を晴らしてほしいと言いアラタに協力を求める弁護士の宮前光一役を演じた中川大志、アラタが勤める児童相談所の先輩で真珠に心酔していく桃山香役の丸山 礼、控訴審の裁判長で真珠の本心を疑う神波昌治役の市村正親、そして本作のメガホンを取った堤幸彦監督が登壇した。イベントでは国内で一足早くお披露目となる本作の魅力や、撮影時のエピソード、作品の内容になぞらえ「最近狂わされている〇〇」を明かすなど大盛り上がりのイベントとなった。

シックな姿の柳楽&黒島「ようやく公開するんだ」万感の想いでレッドカーペットに登場!

 公開を待ちに待った大勢のファンの前に登場したのはネイビーのスーツに身を包んだ夏目アラタ役の柳楽優弥、本イベントが復帰後初登場となるモノトーンのシックなドレス姿の品川真珠役の黒島結菜、黒のハイネック姿でシックな姿の宮前光一役の中川大志、映画初出演で「汗が滝のようです」と黒のケープドレス姿で緊張していた丸山 礼、レッドカーペットは初めてと興奮気味の市村正親、そして本作のメガホンを取り数々の名作の監督を務めている堤 幸彦監督の6名の豪華キャスト、監督たち。
 ファンたちの熱い声援と拍手を全身に浴びながらこの日のために敷き詰められたレッドカーペットをキャスト・監督たちは練り歩き、「ようやく公開するんだなという高揚感があります」と笑顔を見せる柳楽と、「やっと皆さんに観てもらえる日が来たなとワクワクしています」と語る黒島は公開を待ちに待ったファンとの交流や報道陣への取材に応じながらレッドカーペットを楽しんでいた。

 堤監督も「この作品を世に出すことができて幸せです。企画の時から思い入れがあって、ようやく納得いくものができましたので自信を持ってお届けできます」と自信を見せながら笑顔でファンに手を振っていた。

「狂わされたこと」で意外なエピソードも!?ジャパンプレミアには巨大婚姻届けも登場!

 レッドカーペットの興奮は冷めやらぬまま、ジャパンプレミアの会場は劇場内に移り、トークセッションがスタート。韓国で先日ワールドプレミア上映を行った本作だが日本でのお披露目は本イベントが初めてということで久しぶりの舞台挨拶だという柳楽は「無事にジャパンプレミアを迎えられてよかったです。皆さんに楽しんでもらえる作品だったらいいなと思います」とやや緊張の面持ちだった。これまで数々の役を演じてきた柳楽だが、「この作品はサスペンス映画というだけではなく、しっかり原作漫画のファンタジー感をいい意味で盛り込んでいて、ドラマチックな要素もあるんですよね。なので二つの要素が入り混じっているのはとてもこの作品の魅力だと思いますし、映画としての遊び心が振り切っているのも最高だと思います」と本作の魅力を話していた。また柳楽は演じた主人公のアラタが今までにない役だったと言い、「黒島さん演じる品川真珠に対して、真実なのかウソなのかという自問自答を繰り返しながらのめりこんでいくので、黒島さんといいセッションができたなと思います」と黒島との共演に喜んでいた。

 そんな黒島は連続殺人犯で獄中の死刑囚という今まで演じたことのない真珠という役について「最初はできるかな……っていう不安が大きかったんですけど、主演が柳楽さで、堤監督だしこれは二人を信頼していれば大丈夫と思いました。監督も珍しく現場にいらっしゃって(笑)、演出も丁寧にやってくださったので一緒に真珠を作り上げられたなと思います!」と周囲の存在が大きかったという。そしてすでに話題になっている真珠の原作を再現したようなビジュアルについて「まず歯が印象的で、原作にある不気味さや気持ち悪さを表現するために何度も試作をして、こだわった部分です」とこだわりを明かした。

 そんな柳楽(夏目アラタ)、黒島(品川真珠)の演技をについて、堤監督は「今回の作品は最初に出てきた二人の姿と心模様から、想像できないようなラストに向かっていくっていう変化がすごく大事なんです。果たしてその変化は本当なのかどうなのかというのを観客の皆さんにぶつけていく。それは非常に難しい命題でした。黒島さんはさっき、丁寧に演出してくれたと言っていますけど、私は顔の向きとか角度などを言っているだけで、皆さんがそこから心情を読み取ってくれた。皆さんが素晴らしい仕事をしてくれたと思っています」と感謝を述べながら絶賛していた。

 本作で黒島演じる品川真珠の弁護士を務め、柳楽演じる夏目アラタとバディのようにタッグを組み事件解決を目指す宮前を演じた中川は撮影時の印象に残っているエピソードを問われると「面会室はこの作品を象徴するんですが、アクリルパネルで真ん中を遮られていて、隔たりを感じるんですよね。心理的に距離感を感じるというか。だからこその緊張感もあり、かなりヒリヒリした撮影でした」と明かしながらも、「アラタと宮前という全然違うキャラクターの凸凹感はやっていて楽しかったです。CMでは一緒にやってますが、一緒にお芝居をやりたいとと思っていたので楽しかったです」と所属事務所が同じ柳楽との共演への喜びを話すと、思わぬラブコールを受けた柳楽は照れながらも「CMの時はアドリブも多かったけど、今回はしっかり二人でキャラクターを構築していくのも楽しかったですし、迷いながら答えを見つけていった感じもありました」と撮影を振り返っていた。

 そして本作が映画初出演となる丸山は「おめでとうございます!」と観客から大きな拍手を受けると、緊張している様子を見せるも「このようなお披露目の場に来ることも初めてですし、今日は取材もあったりして俳優さんってこんなに大変なんだって思いながら過ごしていたんですけど、女優歴としてはまだまだ浅いんですが私の歴史の中に残る1ページとしてでかでかと……いや!2ページ見開きくらいに刻まれるものを撮っていただいたなと感動と誇りを覚えました。大巨匠の堤監督の作品の中に自分がいるというのは天にも昇る気持ちで完成した作品を観て思わずガッツポーズしてしまいました」と会場を笑いに包んでいた。

 控訴審の裁判長で真珠の本心を疑い裁判を進めていく神波を演じた市村は堤組の印象に関して質問されると、「堤監督とは初めてなんですが、本来は裁かれる役が多いんですが、今回は裁く役で(笑)。監督は来るときはビシビシ来るので、観客がいる舞台とは違った空気で撮影所はなんか怖かったです」と撮影時のエピソードを明かしつつも、「内心はドキドキしてやっていたんですけど、試写で観たらかなり風格のある役になっていました。堤監督のおかげですのでこの辺りも見ていただけると嬉しいです」と堤監督に感謝しながらも観客に呼びかけていた。

 柳楽と黒島へは改めて共演した感想を聞かれると、柳楽は「ドラマ『アオイホノオ』の時はちょっとしか共演していなかったんですが、今回は簡単には一緒にならない関係性をしっかり構築していくので、黒島さん演じる真珠だからこそ自分の役に集中できたなと思いました。一緒にできてよかったです」、黒島は「またいつかご一緒したいなと思っていたんです。でも最初はちょっと緊張していたんですけど、柳楽さんが明るく話しかけてくださったので、すごくリラックスして撮影できそうだなと思ったんです。だけど役が役なので(笑)、現場でなかなか話す機会がなかったんですけど、ちゃんと面会室で向き合って撮影できたし、真珠は何を考えているか分からなくて、つかみどころのない役だったんですが心の中は一つだと思っていたので、心と心でお芝居ができたと思います。緊張感もありつつ達成感もあって楽しく撮影できました」と話していた。そんなつかみどころのないキャラクターである真珠について中川は「すごいですよね」と感嘆。「一瞬黒島さんだと気づかない方もいると思いますけど、実は彼女のビジュアルも秘密というかヒントになっていたりもするので、観客の皆さんもつかみどころのない彼女に翻弄されていただきたいですね」としみじみと語った。

 そして、中川が言う通り本作の死刑囚・真珠の二転三転する言動により、日本中が狂わされていくという内容になぞらえ、キャスト・監督が「最近、〇〇に狂わされた」という出来事を発表。黒島は「プロ野球に翻弄されています」と明かして周囲を驚かせた。「今年から見始めて、そしたらすごくはまっちゃって。ほぼ毎日試合がやっていて……今日も試合がやってるので、いま気になってるんですけど」とソワソワ。中川は「洗濯機」と明かすと「新しい洗濯機を買いまして、最近の機能はすごいですよね。洗剤の自動投入の機能が付いていて、いい感じだなと思いながら1ヵ月くらい使っていたんですけど、ある時見てみたら洗剤が全然減っていなくて……。調べたら自動投入がONになっていなくて、1ヵ月間水だけで洗濯していたんです!」と衝撃のエピソード。丸山から「それって汚れ落ちているんですか?」と聞かれると「それが不思議と思い込みもあるのか……なんかいい匂いだな~って思っていて」と会場を笑い悲鳴に包んでいた。そんな丸山は「自分に狂わされています!」と断言。「昔からロバート秋山さんのモノマネをさせていただいているんですが、久しぶりに秋山さんにお逢いしたので写真をSNSに載せたんです。そしたら、パリ五輪でも活躍された槍投げの上田百寧選手から『私も似てるって言われるんですー!』といわれて……私はいま秋山さんに似ているのか上田選手に似ているのか自分でもいったい誰に似ているのか、自分が一体何者なのかが分からなくなっています」と自分を見つめなおしている最中だと明かした。市村は「夏休みで子どもの宿題に狂わされています」とパパならではのエピソードが。「宿題でいろんなものを提出しなきゃいけないんですが時間が少なくなってきていて、全部クリアさせるためにはあの手この手を使って……。中学一年生なので、ごまかされてしまうんですよ。本当に宿題に狂わされています」と苦悩を明かした。最後に柳楽が問われると「僕は高校サッカーが好きですね。5年前くらいから初戦から見ていて、特に応援しているチームが決まっているわけではないので毎年試合を見てから応援するチームを決めて、そのチームが決勝に行ったりすると気分が上がります。新年の家族で見てるルーティンです……狂うっていうよりハマってるかな(笑)」とそれぞれのエピソードを発表。堤監督は5名のエピソードを聞いて、「洗濯機に対する思い込みがすごいですよね」と一番中川のエピソードが印象的だったと話していた。

 最後に公開を楽しみにしている人々に向けて、黒島は「この映画は、サスペンスとは言っていますがドラマ的な要素だったり、個人的には笑えるポイントもあったりして、観る人によってすごい刺さるポイントがいくつかあるのではと思っています。ぜひ劇場で楽しんでください」、柳楽は「サスペンスとしてのスピード感の中で話が進んでいくんですが、アラタや真珠といったそれぞれのキャラクターの表情もしっかりとらえられているし、その中でドラマ的な要素も出てくるので、楽しんでいただけたらうれしいです!」とメッセージを送った。
 そして、フォトセッションでは婚姻届け型の巨大なパネルが登場! 観客たちが見守る中、ヒットを祈願してそれぞれの名前の欄に柳楽、黒島は「夏目アラタ」「品川真珠」とキャラクターの名前を直筆でサイン。黒島が「エモいですね」と語る巨大婚姻届けの前でにこやかに撮影が行われ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

公開表記

 配給:ワーナー・ブラザース映画
 9月6日(金) 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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