『静かなるドン２』完成披露舞台挨拶

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ZZ9_3613-1024x683.jpg — © 新田たつお・実業之日本社／映画「静かなるドン2」製作委員会

　登壇者：伊藤健太郎、深水元基、本宮泰風、三宅弘城、坪倉由幸、山中柔太朗、藤井アキト、鳴瀬聖人監督
　MC：伊藤さとり

　累計発行部数4,600万部を超えるヤクザ漫画の金字塔を令和の時代に実写映画化した『静かなるドン』。待望の続編となる、『静かなるドン2』（前編は９月13日、後編は９月27日公開）が８月28日(水)に都内映画館で完成披露舞台挨拶を実施。主演の伊藤健太郎、共演の深水元基、本宮泰風、三宅弘城、坪倉由幸、山中柔太朗、藤井アキト、鳴瀬聖人監督が登壇した。

　満員御礼の会場に劇中衣装で登場した新鮮組の面々。主人公・近藤静也を演じる伊藤は「これはオーダーメイドのスーツですが、最近体を鍛えているので苦しい。サイズが小さくなってしまった。でもボタン一つから、ダブルにするのかシングルにするのか、細部までこだわりました」と全身真っ白のスーツでビシッと決めていた。

　念願のシリーズ続編にして約１年ぶりの大集結。本宮は主演の伊藤について「健太郎もすっかり大人になった。２はアクションが多いので、今回の仕事で一回り大きい役者になったと思う」と太鼓判。

　ハード・ファイトの相手役となった山口祥行を「アクションの師匠」とリスペクトする伊藤は「自分の中にこれまでなかった引き出しを開けていただき感謝しています」と手応えを得ていた。

　深水は「みんなが集まると前作と同じ空気感が生まれる。楽屋も大部屋だったのでそこで毎回楽しいことが起きていました」と仲のいい様子を伺わせて、伊藤も「この撮影に入ると、本宮さんと深水さんが風神・雷神のようにいてくれるので僕としては心強い」と全幅の信頼。楽屋ではボード・ゲームで盛り上がったそうで、伊藤が「僕は若さを見せてパパッとパズルを完成させた」と得意そうに報告すると、深水は「俺はあの後、悔しくて買ったからね！」とリベンジを誓っていた。

　坪倉は「今回も三宅さんに引っ張ってもらって面白くさせていただきました」と名コンビを自称すると、その三宅も「二人で踊るシーンがあるので、公式SNSにUPしてほしい。ダンスもいくつかパターンがあるのでみんなで広げてほしいな」と言いながら、二人で生ダンス披露。会場を盛り上げた。

　藤井は「山口さんにアドバイスを頂いて、弾避けとしてアクティブに動けたと自負しております！」と緊張気味に挨拶すると、伊藤からすかさず「唇てっかてか！」とリップのおめかしをいじられて、坪倉からも「レバニラでも食べた!?」とツッコまれていた。

　シリーズ初参加の山中は「いい台本を頂いて楽しくできました。明るいキャラクターで今までやったことのない役だったので、普段からテンションを上げるように意識していました。皆さんも優しかった」と述べると、本宮からは「薄汚れたおじさんたちの中に入るのは嫌かなと思ったけれど、お互いに人間的な部分も分かって来て、会わない間も彼のグループ活動をチェックしていました。今度こっそりとライブに薄汚れたおじさんたちで行こうかな。そう思わせる好青年でした」と愛を伝えられていた。

　同じく初参加の鳴瀬監督は「すでに作りこまれた世界観に僕が入って大丈夫なのか？と思ったけれど、ぶっ飛ばして楽しい作品を目指しました！」と宣言。しかし、すかさず坪倉から「あれ？　本宮さんを見て怯えていないかい？」とジョークを飛ばされていた。

　すっかりと深い絆が出来上がっている面々。それだけに伊藤の知られざる姿も明かされた。三宅から「伊藤健太郎君はうまい棒を食べる時に火で炙る」とプチ情報を暴露された伊藤。火で炙ると香ばしくなって美味しくなるそうで、伊藤は「コンポタ味がおススメです！」と観客に呼び掛けていた。

　そんな伊藤は冒頭のミュージカル場面に触れて「振付を現場で教えられた。無理かと思ってやったらいけました。自分でもビックリして俺ってこんなに踊れるんだと思った」と自画自賛。アクション量も前作に比べて２倍増えたそうで「撮影本番前の段取りの際にアクション指導の方から振りを教わって、その場でやりました。かなり勉強になった」と手応えを得ていた。

　一方、本宮は坪倉に薄くなった頭頂部を観客に見せるように仕向けて「坪倉さんは全然ハゲていない。特殊メイクでハゲているように見せているだけ」と謎のハゲイジリ。
　登壇者＆観客が爆笑に包まれる中、坪倉が「このコンプラの時代、ハゲで笑うのは良くないよ！　本宮さんは『ちょっとしゃがんで靴紐を結んでみて？』とか言い出す。ぶっ飛ばそうかなあ？」とニヤニヤと訴えると、本宮は「坪倉さんの頭は縁起物。素晴らしい頭をお持ちです」と拝んでいた。