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『Cloud クラウド』第49回トロント国際映画祭 北米プレミア上映

© 2024 「Cloud」 製作委員会

 登壇者:黒沢 清監督

 カナダ・トロントで開催中の第49回トロント国際映画祭<センターピース部門>にて、現地時間 9/5(日本時間 9/6)に、黒沢 清監督が菅田将暉を主演に迎えた『Cloud クラウド』の北米プレミア上映が開催。約353人収容する会場TIFF Bell Lightbox Cinema 2では、満員の観客から歓迎を受けた。

 「トロント国際映画祭」は、カナダ最大の都市・トロントで開催、北米最大規模の来場者数を誇る映画祭であり”オスカー・レースの前哨戦”としても世界中からの注目を集める映画祭。黒沢 清監督作品としては、1998年に『CURE』(97)で初めて同映画祭に選出、99年に「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として特集上映が開催されて以来、『回路』(01)、『トウキョウソナタ』(08)、『贖罪』(12)、『岸辺の旅』(15)など黒沢監督が新しい作品を発表するたびに招待されている縁の深い映画祭でもあり、今回、本作が上映された「センターピース部門」は、国際映画祭で高い評価を受けた作品や、才能あふれる監督の待望のプレミア作品、世界に影響力のある巨匠の最新作などを紹介する部門となっている。

 第81回ヴェネチア映画祭への参加後、そのまま直行し、トロント入りした黒沢 清監督。上映前には、映画祭アソシエイト・インターナショナル・プログラマーであるジューン・キム (June Kim)に「現代の日本映画界で最も異彩を放ち、爆発的な人気を誇る映画監督」と紹介された黒沢監督は、「トロント映画祭に最初に来たのはもう25年前になります。その間何度も呼ばれて、今日また参加することができ感激しております」と挨拶。あわせて、第97回米国アカデミー国際長編映画賞の日本代表になったことが紹介されると観客から歓声と大きな拍手で歓迎を受けた。
 上映終了後に行われたQ&Aでは観客から盛大な拍手で迎えられた黒沢監督。さまざまな質問が飛び交う中「登場人物たちにとって“天国”とはどのようなものだと思うか?」と哲学的な質問が向けられると、「ちゃんとした答えは考えておきますが、撮影現場はとっても楽しく、殺される側も殺す方もカットがかかったら皆で笑い合い、天国のように楽しい撮影現場でした。」とキャストと過ごした撮影現場について振り返り、会場を笑いに包む一幕も。その後もQ&Aの質問は絶えまなくつづき、時間内に全て答えることはできなかったが、会場を出てからもサインや写真を求める大勢のファンに囲まれ、大充実の北米プレミアとなった。

 第97回米国アカデミー賞®国際長編映画賞の日本代表作品、主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月27日より全国劇場にて公開。

トロント国際映画祭について

 トロント国際映画祭は、カナダ最大の都市トロントで毎年9月に開催される1976 年に創設された北米最大の映画祭。米アカデミー賞®の前哨戦ともいわれ世界から注目されている。 黒沢監督は本映画祭となじみが深く、1998年に『CURE』(97)で初めて同映画祭に選出、99年に「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として特集上映を開催して以来、『回路』(01)、『トウキョウソナタ』(08)、『贖罪』(12)、『岸辺の旅』(15)など新しい作品を発表するたびに招待されており、本年度『Cloud クラウド』が出品されるのは、国際映画祭で高い評価を受けた作品や、才能あふれる監督の待望のプレミア作品、世界に影響力のある巨匠の最新作などを紹介する<センターピース部門>。日本作品としては、本作の他奥山大史監督の『ぼくのお日さま』のほか、空 音央監督の『HAPPYEND』の3作品が選出されている。

公開表記

 配給:東京テアトル 日活
 9月27日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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