イベント・舞台挨拶

『この動画は再生できません THE MOVIE』公開記念舞台挨拶

© 2024「この動画は再生できません THE MOVIE」製作委員会

 【登壇者】主演:かが屋(加賀 翔、賀屋壮也) 共演:和田雅成、世古口凌、監督:谷口恒平

  映画『この動画は再生できません THE MOVIE』公開記念舞台挨拶が9月14日(土)、東京・シネマート新宿で行われ、主演のかが屋(加賀 翔、賀屋壮也)、共演の和田雅成、世古口凌、メガホンをとった谷口恒平監督が登壇した。

 本作は、かが屋主演で2022年と2023年にテレビ神奈川で放送された『この動画は再生できません』シリーズの劇場版。ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻(加賀)とオカルト・ライター鬼頭(加賀)の元にさまざまないわくつきの映像が届き、編集マンとしての知識や持ち前の洞察力で動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻とそれを見守る鬼頭だったが……。映像考察系本格ミステリー・ホラーとなっている。

 キャストと監督、そしてMCは、同舞台挨拶の前に行われた神奈川県内での舞台挨拶からの移動中に渋滞に巻き込まれてしまい、イベント開始時間になっても同会場に到着することができなかった。そして、5分ほど遅刻して会場に登場したかが屋の2人は「お待たせしましたー!」「慌てて来ましたー!」と髪が乱れた状態でステージに登壇し、加賀は「明治通りのガードレールを大またぎして来ました……。すいません、遅れまして……」と息を切らし、賀屋は「3連休初日の道路の混み具合をスタッフさんが完全に舐めておりました。すいません……。失礼しました」と謝罪した。

 そして、会場を見渡した加賀は「何が驚きかと言いますと、我々は神奈川での舞台挨拶を終えて、慌てて(会場を)飛び出しましたが、渋滞にハマって全員遅れてしまって、皆さんをお待たせしちゃったと思うんですけど、なぜか神奈川にいたお客さんが何人かいらっしゃるんですよ」と目を丸くし、「なぜ僕らを乗せてくれなかったんですか! 僕らを乗せてくれたら間に合ったのに」と口を尖らせた。

 その後、和田と世古口と谷口監督、そしてMCが会場に到着すると、和田は「本当にすみません、皆さん」と謝罪し、「4つ前の車が事故っていました! 映画の話もしたいんですけど、説明していいですか?」と興奮気味に語り、事故の状況を説明。前にいたタクシーの運転手が誘導をしてくれたおかげで、なんとか事故現場をかわして進むことができるようになったそうだが、運転していたプロデューサーが急ぎすぎて、そのタクシーを抜かして先に行こうとしたそうで、和田は「ダメでしょ! せっかく誘導してくれたのに」と苦笑し、賀屋は「全員がパニックですね。でも無事でよかった」と胸をなで下ろした。

 改めて、挨拶をした後、映画化された心境を尋ねられると、加賀は「映画館で流れるということは、すごく細かな演技も見られるわけじゃないですか。その体験は初めてなので緊張感が増していて、よく見たら推理パートの僕は顔がガチガチなんですよ」と打ち明け、「2回目を観てもらったら、“あれ? 賀屋としゃべってるときはすごくリラックスしてるな”って思ってもらえると思います。でも、すごく興奮しながらやらせていただきましたね」とにっこり。

 賀屋は「ドラマをシーズン1・2とやってきて、超超超低予算の中、映画からやっと、ちゃんとした照明さんがついてという状況で、カメラマンさんが『照明さんのありがたみを知った』って言っていたんですけど、みんなで工夫しながら作った作品が、こんなに人を集める力を持っていたというのがめちゃくちゃ嬉しくて、低予算でよかったなって思いました」と吐露すると、加賀は「低予算でよかったな? 途中までいい話だったのに着地が変だったよ」と突っ込んで会場の笑いを誘い、賀屋は「シーズン1・2、映画って1年ごとにトントンって来てるんですよ。低予算じゃないとそのスピード感は出せなかったんじゃないかな。あと少人数だからこそ小回りが効きましたね」とコメントして、ちゃんと着地してみせた。

 また、倒産した映画会社の倉庫で発見されたDVDに主演していた俳優・澤村透役を演じる和田は、こだわって演じた点を聞かれると「劇中劇で、かが屋のお2人が僕のやった映像を見ながらお芝居をするということで、スクリーンだけでやる芝居とはまた違って、スクリーンの中のスクリーンという不思議な体験だったので、いつもより大きくというか、伝わりやすい芝居をしたり、20年前の作品ということで、そういう年代のドラマや映画を見て撮影に臨みました」と工夫したことを告白。

 撮影は冬に行われたそうで、和田は「マジで寒すぎて、12月に屋上で寝転がるシーンがあるんですけど、顔が映っているところだけお股に湯たんぽを置いていました」と裏話を披露。

 続けて、セリフ覚えの話題となり、専門用語を含んだセリフを覚えるのが難しかったという加賀は、どのようにセリフを覚えたか尋ねられると「覚えるとかはないですね」とコメントしてMCを驚かせ、「必殺技があって、どうしても難しいセリフがあったときは、僕らってパソコンの画面を開いているじゃないですか。(画面に)小さく台本を出しているんですよ」とぶっちゃけ、これに和田は「クソがー!」と声を荒らげるなど、和気あいあいとしたやりとりを見せた。

 さらに、『ヒロトの世直しちゃんねる』を主催する動画配信者・ヒロト役を演じる世古口は、長回しでの撮影が多かったようで「いま心霊系のYouTuberの方が増えていて、いろんなことをされているので、そういうのを参考にしながら、ペアのダイスケ(平野 良)と一生懸命頑張りましたね」と語った。ほぼ一発撮りでOKだったそうだが、谷口監督は「これで終わるのもなと思って、2回撮ったりしました(笑)。基本的には1回目でOKでした」と世古口を称えた。

 最後に、締めのメッセージを求められると、谷口監督は「テレビ・ドラマから始まりまして、こうやって映画になりました。テレビ・ドラマを作っているときはスマホだったりテレビ画面で見ていただいて愛してもらいたいなと思って作っていたんですけど、映画になるときにその雰囲気は残しながら、暗闇の中でスクリーンで観てもらうということを、今まで映画を作ってきたとき以上に考えて作った映画だなと思います。それを大勢の皆さんに観ていただけて嬉しいです」としみじみと語り、世古口は「昨日から公開が始まって3連休ということで、たくさんの方に観ていただきたいなという気持ちと、こういうシリーズものに途中から参加させていただいて、大きいスクリーンで映画となって映し出されるのは大きなことだなと思っているので、そういうことをこれからも大切にしたいなという気持ちです。皆さんにこの素晴らしさをたくさん拡散してもらいたいなと改めて思いました。宣伝お願いします」とコメント。

 和田は「本当に皆さん、事故には気をつけてください。『気をつけて』という言葉は、言うと(聞くと)潜在意識的に気をつけるということが証明されているみたいなので、本当に気をつけて、また元気にこういう場所で会いましょう」とメッセージを送り、賀屋は「口コミで広がっていってこのような感じになりました。どんな形でも次の作品に繋いでいきたいなという気持ちなんですが、それには皆様のさらなる口コミが必要なので、1人が3人に、それがまた3人、3人、3人……」と続け、加賀から「やめて! マスコミの人がいるって忘れてないか。お前が本当にマルチしたときに(この映像が)出るぜ!」と制止されたが、賀屋は「ちっちゃいハッピーをみんなに配ればでっかいハッピーに」と続けて観客を笑わせた。

 最後に、加賀は「超超低予算で、監督が引き受けてくださったからできているんですけど、それが映画になって皆さんにこうやってお会いできていることが嬉しいです」と目を輝かせ、「個人的なことなんですけど、このビルの隣の隣にあるルノアールで、僕はずっと働いていたんですよ」と告白。続けて「シネマート新宿で映画を観た人がパンフレットを持ってルノアールに来たりしていたので、『この動画は再生できません THE MOVIE』のパンフレットをみんなで持って行ってくれたりしたら、“あいつ出世したな”と思ってもらえるのでお願いします」と声を弾ませ、本作のパンフレットは他の作品のものと比べるとかなり小さい作りだそうで「頑張って作ってくださった方の気持ちに応えて、次は大きいパンフレットで『THE MOVIE 2』ができるように皆さんの協力をお願いします」と熱く語った。

公開表記

 制作・配給:ビデオプランニング
 シネマート新宿ほか全国公開中

 (オフィシャル素材提供)

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