イベント・舞台挨拶

『ザ・ブレイキン』公開記念イベント

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 登壇者:NARUMI(福島梨絵)&AYUMI(福島あゆみ)
 MC:ジャガモンド斉藤

 この夏、世界で日本人選手が目覚ましい活躍を見せ、今、最も注目されている競技である“ブレイキン”を題材とした映画『ザ・ブレイキン』がついに9月13日(金)より全国公開された。

 本作の公開を記念し、9月18日(水)に新宿ピカデリーにて、本作にTEAM JAPANとして出演した”BODYCARNIVAL”のリーダー、NARUMIと福島梨絵(フクシマ リエ)、世界選手権優勝者のAYUMIこと福島あゆみが登壇し、公開記念イベントを実施した。日本のブレイキン界を牽引する、福島姉妹がイギリスで行われた撮影の秘話や、映画の題材ともなる”ブレイキン”の魅力を語り尽くした!

 ノリノリの歓声と拍手に包まれる中、舞台挨拶に登場したNARUMIとAYUMI。映画撮影時は「内容を知らずに撮っていました(笑)」と明かしたNARUMIは、「映画って、こんな感じなんやー」と感じながら参加していたと話し、笑いを誘う。基本的なやりとりは英語が得意なAYUMIがメインでやっており、台本もなかったため、内容はざっくりと把握していた程度だったそう。AYUMIも映画の内容は知っていたものの、自分が出ているシーンしか知らなかったので、仕上がった映画を観て「すごいなー」という印象を持ったそう。
 オーディション用の動画を作って応募したが、出演は無理だと思っていたという二人。NARUMIは出演が決まった時も、決まった後も実感はなかったそうで「まさか自分が映画に出るなんて思ってなかったから、ピンとこないまま現地に行きました」とざっくばらんに語り、観客を笑わせた。

 映画の撮影は2022年、イギリスで行われた。「チームでの遠征が久しぶりだった時期。すごくワクワクしていたのを覚えています!」とニッコリ顔のAYUMI。撮影ではシーンの詳細を聞かされないまま、ただ「動いて」と言われたこともあったそうで、「飽きてくるとふざけ出してしまう(笑)」とぶっちゃけたNARUMIが「そのシーンでは自分たちは(メイン・キャストの)背景だった」と明かし、どんなシーンを撮影しているのか分からないまま、4時間ほどずっと指示通りにただただ体を動かしていたと笑い飛ばす場面も。続けて「踊るシーンだけだと思っていたから、他のシーンを撮るとは思ってなくて。なんでこんなのやるのかな?という感じでした」とニヤニヤ。AYUMIも「応援するシーンとかも撮影しました」とダンス以外のこともたくさんやって、時折戸惑うこともあったようだが、「Bガール、Bボーイは大きいところに集まってワイワイするのが好き。なので撮影はすごく楽しかったです」と笑顔を見せた。
 言葉の壁はほとんど感じなかったそうで、NARUMIは「みんなでワイワイしていた。映画に出ている人はバトルでよく一緒になる人で、何回も会っている人。ほとんどが知っている人ばかりでした」と撮影時の様子を伝えた。

 主演はブレイキンの世界チャンピオン経験者で親友同士のカラム・シンとケルビン・クラーク。「カラムのことはもともとよく知っていて、とても親切で紳士です」とのこと。ケルビンとも撮影後にイベントでよく顔を合わせるようになったと話していた。
 撮影でイギリスに3、4ヵ月滞在しているメンバーもいたそうで、「夜にバーに連れて行ってもらったりしました」と現地を満喫したと報告したAYUMI。NARUMIも「帰る日は朝まで遊んでいました!」と撮影以外の時間もブレイキンを通して楽しい時間を過ごしていたようだ。

 映画では、主人公の二人が兄弟で、喧嘩をするというシーンも登場する。喧嘩をして、絆を取り戻していく過程も描かれるが、姉妹で活動するNARUMIとAYUMIもしょっちゅう喧嘩をすると苦笑い。喧嘩の原因は「めちゃくちゃしょーもないこと!」と笑いが止まらないAYUMIは「昨日も話し合いからいつのまにか揉めて……。私の練習態度が子どもくさすぎてダメとか(笑)」と二人で大笑い。NARUMIも「チームの話の時はマシ」と強調。「今日もついさっき、到着時間のことでちょっと揉めました」と小さな喧嘩が絶えないと笑い出す二人。NARUMIは、姉妹では話し合いで、それ以外の関係性の人とは、一度仲違いをしてもバトルを通じて仲良くなることはあるとし、「相手をリスペクトした時にわだかまりはなくなるもの」と話していた。

 映画ではブレイキンを通して夢を掴み取る青春ストーリーが描かれる。パリ・オリンピック2024への出場を掴み取るまでの道のりについてAYUMIは「行けるとは思っていなかったから、本当にうれしかったで」と充実感を滲ませる。続けて「周りの人が支えてくれたので、きつかったという思い出はないです」としみじみ。そんなAYUMIを近くで見ていたNARUMIは「ずっと楽しそうだった。鉄人やなーって思っていた」とコメント。「日本人女子はレベルが高い」と切り出したNARUMIは「6月くらいまでランキングを争っていた。普段は仲良くしゃべったり、一緒に練習したりするけれど、その時期は対戦相手。日本人のBガールはいい子が多いから、精神の保ち方、(普段仲がいいのに、対戦相手にならなければいけないことへの)バランスの保ち方が難しかったと思うし、しんどそうに見えました」と説明。AYUMIについては「いい意味でプライドがない。だけどチャレンジ精神はある。若い人の目線に合わせられる、本当にすごいなーって思います!」と大絶賛。NARUMIの言葉に「すごくありがたいです……」と恐縮しながらもAYUMIは「周りの人にサポートされた、助けられたというのがとても強くあります!」と再び周囲のサポートに感謝していた。

 ブレイキンの魅力についてNARUMIは「人付き合いが学べること」とし、「オリンピックでは男女分かれていたけれど、普段は年齢も性別も関係ない。私たちが10歳くらいの人とバトルすることもあるし、まだまだ先輩もいるので、そういった方とバトルすることもある。本当にいろいろな世代がいます。社会に出るとなかなかない環境。私たちのチームも一番若い子は18歳、私自身が一番上で44歳。そういう年代同士が同じ目線で真剣に話し合える機会ってなかなかない。大人世代には学び直しにもなるし、若い子は最後まで自分の行動に責任を持つことを知る。世代が違うと意見も違う。それを1個のコミュニティで学べるのが魅力です」と熱弁。

 NARUMIのトークに「めっちゃいいこと言った!」と拍手を贈ったAYUMIは「ブレイキンの良さって表現力が問われること。これをやれ、あれをやれと言われるよりもやりたいことを選べるので、想像力が豊かになる。いい意味で自由度があります」とアピール。

 映画やオリンピックをきっかけにブレイキンに興味を持った方には「ランニング感覚で始めてほしい!」と話したNARUMIは「アメリカでは音楽を聴いて体を動かすことが日常にある気がします。音楽を聴いて体を動かすことは脳みそや、心の健康にいいと思います」とおすすめ。AYUMIは「ブレイキンってきついと思われがちだけど、やってみると意外といいエクササイズって気づくはず。大人の方もチャレンジしてみてください!」と年齢問わず、始められるとアピール。やってみたらいろいろな楽しみが見えてくるので、ぜひチャレンジしてほしいと呼びかけ、笑顔と笑い声がいっぱいのイベントを締めくくった。

【TEAM JAPAN : BODYCARNIVAL】
 京都を拠点に2005年に結成。チーム・バトルの世界大会である「BATTLE OF THE YEAR」や「R16」に日本代表として参加し、京都から日本、日本から世界へ発信している日本を代表するオリジナル・クルー。
 メンバーそれぞれが自身の個性を追求することをテーマとし、チームで表現する時にはより一層深いものを追求している。
 強い結束力から成り立つユニークな連携技や構成力は見ている人を魅了し世界中から高い評価を得ている。
 現在も現役で活動しながら、若い世代の育成や、地域活動、社会貢献などメンバーそれぞれが積極的に活動し、常に新しいことに挑戦し続けている。
 さまざまな世代が所属し、こだわりや自由な発想を世代を超えてシェアしている。
 メンバー各々が国内外でメディア出演、ゲスト・ダンサー、講師、審査員、講演会などで活動し、長きに渡り日本のみならず世界中のシーンに影響を与え続ける「唯一無二」のブレイク集団である。

公開表記

 配給:松竹
 新宿ピカデリーほかにて全国公開中<2週間限定>

(オフィシャル素材提供)

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