登壇者:服部樹咲、岡崎紗絵、吉田栄作、長澤 樹、黒川想矢、知花くらら、清水美砂、西川達郎監督
MC:伊藤さとり
世界三大毛織物(ウール)の産地として世界的に注目されている愛知県一宮市のある尾州地域。昨今さまざまな問題や課題に悩む工場や企業が少なくない。そんな尾州の背景をもとに、発達障害を持ち幾多の壁にぶつかりながらも夢に挑戦する高校生の史織と、家族や親友との希望を描くオリジナル・ストーリー。『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』が10月11日(金)先行公開/10月18日(金)拡大公開する。
9月26日(木)の本日、メインキャストが勢揃いしての完成披露上映会がTOHOシネマズ日比谷にて開催された。
完成披露上映会が実施されたTOHOシネマズ日比谷は、服部の女優デビュー作『ミッドナイトスワン』が185週ものロングランを記録した縁のある映画館だ。そんな場所での長編映画初主演作の完成披露に「3ヵ月前に『ミッドナイトスワン』の最終上映の舞台挨拶をさせていただいて、まさかこんなに早くここに立てるとは思っていなかったので嬉しい限りです。『ミッドナイトスワン』から4年が経って、また新しい私の姿をお見せできるのではないかと楽しみにしています」と喜色満面だった。
発達障害を持つ神谷史織を演じた服部は「服を作りたいということに走っていく役どころ。ピュアで可愛らしい史織が気に入ったので、そこを上手く表現できればと思いました。史織の周りには優しい人しかいなかったので撮影中も幸せでした」と振り返りながら「機織り練習も撮影前に工場を見学させていただいて、作業の練習をしました」と熱のこもった役作りを明かしていた。
主題歌も初歌唱。服部は「昔から歌うことが好きだったので、いつかお仕事で歌えたらいいなと思っていました。それがまさか初主演映画で歌わせてもらって……。嬉しかったです。歌詞と映画の内容がリンクしていてダイレクトに映画の想いが伝わる曲になっています」とアピールしていた。
そんな史織の姉・布美を演じた岡崎。初共演の服部から「もうずっと可愛い! 初めてお会いした時から可愛くて、撮影中も顔を見るたびに可愛くて声も魅力的で声を聞くだけでも幸せでした」とゾッコンの愛を伝えられると、岡崎も「すらっとされていてクールなイメージがあったけれど、いざお話しすると18歳のあどけなさもあってすごく可愛らしい。私も5つ下の妹がいる姉として役柄に共感する部分もありました」と本物の姉妹のようだった。
そんな二人の娘の父親を演じたのは吉田で「二人ともしっかりしていたけれど。年相応のあどけなさもあって。すき焼きを喜んだり、スイーツを一緒に食べてくれたりね。実際に本当の家族のように思えることが撮影中にありました」とすっかりパパの顔。映画初主演の服部については「小さい頃からバレエをやっているので見せ方を熟知している。しっかりしているし背も高い。これから俳優として人間としていろいろな経験をしていくと思うので、今後また5年10年経って別の現場で会うのがとても楽しみです」と将来を大いに期待していた。
史織の親友を演じた長澤は「撮影中はずっと樹咲ちゃんに助けてもらいました!」と感謝を述べると、すかさず服部も「いやいや!それは私です! 本当に賢くて演技の面でも現場でもたくさん助けられました。助けてもらうたびに心の優しい子だなあと思って。史織は幸せだと感じました」と相思相愛だった。
黒川は撮影を振り返り「この座組自体がみんなで何かを作り上げていこうという雰囲気があったので、その一員になれた気がしたのが嬉しかった」と手応え。知花は「史織のピュアな感じや眠っている才能を掘り起こそうとするシーンもあって、現場に入っていろいろと感じることもできて温かい現場でずっと幸せな気持ちでした」と回想した。
一方、吉田とは34年ぶりの共演という清水は「当時私は19歳で吉田さんもシュッとされていて。一緒に芝居すると緊張していました。でも今回は吉田さんの姉役。緊張してはいけないと思いながらも、対峙してお芝居すると『しっかりお父さんだ!』と思って、しかも吉田さんがお父さんになってる姿がまたカッコいい!こんなお父さんだったら娘は幸せだなと思いました」と再び惚れ惚れしていた。
西川監督は作品完成に「皆さんが温かい空気を作ってくれたのが大きかった。家族、友達、いろいろなキャラクターを通じて温かい。その温かさが作品にもしっかりと反映されていると思います」と胸を張った。
映画タイトルにある『世界でいちばん優しい服』にちなんで、それぞれの「世界でいちばん優しい○○」を発表。西川監督は学生時代に母が作ってくれた弁当を「世界でいちばん優しい弁当」と表し、清水はどんな出来事もポジティブに受け取るべしとして「世界でいちばんやさしい出来事」と返答。都心から海辺に移住したという知花は「世界でいちばん優しい海辺の暮らし」、受験生の黒川は「世界でいちばんやさしい学校を探している」、長女という長澤は「世界でいちばん優しい弟妹」と答えた。
吉田は「世界でいちばん優しい人……と書いて心と読んでいただきましょう」と言い、「自分を生み育ててくれた親への思い。僕もこの歳になっても実家に帰れば親父が飯を作ってくれてもっと食えと言ってくれる。おふくろも今の僕の姿をずっと見守っていてくれるはず。親の心は世界でいちばん優しいと思いますね」としみじみ語った。
一方、「皆さんの後ではなかなか言いづらい」という岡崎は「最近買ったフトンです! ……私だけ内容薄すぎ?」としながらも「タオル地の優しい布団に包まれて毎日幸せに寝ています。この映画に繋げるならば、フトンも糸で作られているし、何千もの糸が絡み合い私を包み込んでくれる。もはや私はBISHUにくるまって毎日寝ています!」と上手く映画PRに繋げていた。
主演の服部は「世界でいちばん優しい……お客さんです!」と言い、「映画は作るだけではなくてお客さんの心に届いて映画だと思っているので、たくさんの人に観てもらってなんぼ。感想を頂くのも私たち作り手の幸せ。私の初主演映画を誰よりも先に観に来てくださった皆さんがいちばん優しい!」と大感謝。本編上映時刻を迎えて「優しくて可愛らしい、観ている人を癒す力を持ちつつ、とても力強くて前向きな映画」と呼び掛けながら「締めの挨拶を務めるのは初めてなので緊張です。映画を楽しんでいただき、感想の口コミも……優しくお願いします!」と初々しく舞台挨拶を締め括っていた。
公開表記
配給:イオンエンターテイメント
10月11日(金) 先行公開 / 10月18日(金) 拡大公開
(オフィシャル素材提供)