インタビュー

映画『ぴっぱらん!!』主演・山口祥行 オフィシャル・インタビュー

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 大人気任侠ドラマ・シリーズ『日本統一』W主演の山口祥行、人種的偏見に遭いながらも家族が力を合わせる姿を描いた人情劇『北風アウトサイダー』で映画監督デビューを飾った崔 哲浩、阪元裕吾監督の『ある用務員』で殺し屋の主人公を演じた福士誠治が、トリプル主演で、25年前の父の暗殺事件以来離れ離れでも固い絆で繋がっている3兄弟を演じる、ヒューマン・バイオレンス映画『ぴっぱらん!!』。

 韓国語で「ぴっ」は【血と雨】、「ぱらん」は【風】を意味する。
 タイトル『ぴっぱらん!!』【血と雨と風】は、正しく百鬼の歴史を切り開こうとする3兄弟の人生の代名詞である。

 この度、11月1日(金)よりテアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開されるのを前に、3兄弟の長男・峻を演じる山口祥行のオフィシャル・インタビューが届いた。

本作のオファーが来た時のことは覚えていますか? 最初の印象はいかがでしたか?

 崔監督とはいろいろな作品で共演していて、知り合ってから長いんです。「またやるんで、祥行さん出て」と言われて、「いいよ」と。三兄弟が主役と聞いた時に、「ちゃんと自分の役を愛して、疎かにしないほうがいいんじゃないか」と伝えました。脚本を書いて監督して主演するということは僕にはできないことだから、体が辛くても撮影が押して時間がかかっても、そこは大切にしてほしいと思ったからです。

脚本を読んだ時の映画全体の印象はいかがでしたか?

 この令和の時代に、家族愛と民族意識の強いアウトローなファミリー感を、昭和テイストできちんと描いた作品だなという印象でした。

演じる百鬼 峻の本作での役割についてはどのように捉えましたか?

 身内にもバレないように、裏から助けてあげる男じゃないですか。寡黙さのある男だなと思いました。きっと会いたかったけれど、タイミングを見ていたんだと思います。愛情の深さが裏に行く男だと思いました。

弟・湊を助けに行くシーンはアクション満載でした。特に、階段落ちは、JAC(ジャパン・アクション・クラブ)出身の山口さんだから吹き替えなしで、ご自身でできたのではないかと思いますが、いかがでしたか?

 (殺陣の)二家本(辰己)さんからは、前日に電話があっただけで、現場では、「じゃあやってみようか」という感じでした。

最初は他の方が代わりに上に乗ってテストをしたんですか?

 テストから僕がやりました。1回目は、落ちそうになって、バランスを取るために手すりを触ったりしたけれど、よく知っているアクション・チームで、怪我もなく安心してできました。階段落ちはしょっちゅうやっています。もうやりたくないけれど(笑)。

『BAD CITY』の舞台挨拶で、勝矢さんが、「ヤマさんはアクションが日本一うまい」とおっしゃっていて、坂口拓さんとも共演した勝矢さんがそう言うのだから、本当に日本一うまいのではないかと思うのですが、『戦極Bloody Agent』という映画では日本刀を使うアクションをしていましたが、JACで一通りアクションは習ったんですか?

 一通り習いました。

アクションの中ではどういうアクションが得意なんですか?

 昔は、体を動かす肉弾戦が好きで、その後チャンバラが好きになりました。その後は銃もたくさん覚えましたが、この歳になると、「ガン・アクションが楽! 肉弾戦は辛い! 殺陣も辛い! 銃を撃っているだけが一番いい!」という感じですね(笑)。

本作の殺陣の二家本辰己さんの作るアクションは、特色などはありますか?

 二家本さんは、劇画チックなアクションをつけるイメージです。

韓国語の台詞もありましたが、ハングルは、音源をもらわなくても読めるんですか?

 読めますよ。音源ももらわず、自分でやっていました。

崔さんの監督としての印象はいかがですか?

 自分のキャスティングした俳優を特に大事にする愛情がありますね。それと芝居がすごく好きなんだなと、現場でも思いますし、画を見ても思います。

本作の見どころはどこだと思いますか?

 「極道家族のヒューマン・ドラマ」という部分じゃないかなと思います。正統派でもないし、家族としては成り立っていないところもあるけれど、思いだけはよその家族に負けないような家族です。見える優しさではない、見えない優しさを描いているのかなと思います。

読者にメッセージをお願いします。

 家族の繋がりをしっかりと描いたバイオレンス・ファミリー・ムービーだと思うので、それを楽しんでいただければと思います。期待してください!

公開表記

 配給:渋谷プロダクション
 11月1日(金)よりテアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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