イベント・舞台挨拶

映画『ぴっぱらん!!』完成披露舞台挨拶

© ワールドムービーアソシエーション

 登壇者:山口祥行、崔 哲浩、福士誠治、新宮里奈、丈、永倉大輔

 大人気任侠ドラマ・シリーズ『日本統一』W主演の山口祥行、人種的偏見に遭いながらも家族が力を合わせる姿を描いた人情劇『北風アウトサイダー』で映画監督デビューを飾った崔 哲浩、阪元裕吾監督の『ある用務員』で殺し屋の主人公を演じた福士誠治が、トリプル主演で、25年前の父の暗殺事件以来離れ離れでも固い絆で繋がっている3兄弟を演じる、ヒューマン・バイオレンス映画『ぴっぱらん!!』。

 韓国語で「ぴっ」は【血と雨】、「ぱらん」は【風】を意味する。
 タイトル『ぴっぱらん!!』【血と雨と風】は、正しく百鬼の歴史を切り開こうとする3兄弟の人生の代名詞である。

 10月9日(水)に開催された本作の完成披露舞台挨拶に、トリプル主演の3人に加え、崔演じる要の恋人役の新宮里奈、悪徳刑事・堂島武夫役の丈、刑期を終える伝説の組長・丹羽毅役の永倉大輔が登壇した。

 監督にキャスティング理由を、キャストに、階段落ちなど演じた役の裏話を聞いたほか、インタビューで「推しを見つけてほしい」と言っていた山口らが、登場人物が多い本作のキャラクターのうち、それぞれの推しメンを発表した。

 本作が、長編映画監督2作目となる崔監督は、「あて書きをするんですけれど、どんな俳優さんとどんなスタッフさんとやるかで全てが決まると思っているので、数ある俳優さんがいるんですけれど、思いがある俳優さん、本気の人とやりたいという思いで作っている」と熱弁。

 一緒に百鬼三兄弟を演じた山口と福士について聞かれた崔は、「山口祥行さんは、僕が10代の時から背中を追いかけていて、僕がデビューした時から(山口)祥行さんはスターで、怖くて、優しくて、今回出ていただくのはドキドキしました。福士さんも10代から一緒にやっていて。二人に出ていただけるというところから、膨らませていきました。(観客の)皆さんより僕が二人のファンです」と二人への愛を語った。

 福士は、「崔さんと20年以上前に出会ってから、切磋琢磨していて。『チルソクの夏』という映画で共演させていただいたんです。佐々部清監督は残念ながら亡くなってしまったんですけれど、佐々部さんという監督が僕らの中ですごく大きな存在になっているんです。その監督さんがものを作る時の思いを勝手ながら受け継いでいるという思いがあります。今回崔監督と現場をやらせてもらった時に、佐々部さんが現場にいるみたいな気持ちになったんです。受け継がれてきた思いみたいなバトンを崔さんがもらって、熱さだったり、現場の明るさだったり、スタッフへの思いやりだったりを感じた現場だったので、久しぶりにフラッシュバックしました。グッとくる時間だったのを覚えています」と熱く語り、会場から拍手が沸き起こった。

 山口は、予告編にも使われている階段落ちのアクションは、スタントなしで自身でやっている。山口は、「優秀なアクション・チームと優秀なアクション監督がいるんですけれど、アクショ
ン監督は現場に来ないんですよね(笑)。(前日)電話があって、『ちょっと階段から二人で滑り落ちてくれ』と」とユーモアを交えて話し、滑り落ちる時のコツを聞かれ、「小沢仁志さんの、『なんでも気合いでやる』というのを継承してやらせていただきました」と話した。

 要の恋人・マリア役の新宮は、「父がヤクザで亡くなってしまった過去を背負いながら、『絶対そういう人とは関わらない』と決めていた中で、いつの間にか要と一緒に過ごす自分がいて、自分の気持ちには抗えないという気持ちで演じました」と語った。

 悪徳刑事・堂島武夫役の丈は、「僕は 2時間ドラマだとかが多いんですけれど、悪徳に見えないらしく、刑事だとか、殺される人とか、目撃者が多いんです。稀に、『悪人に見えないからあえて犯人』ということはあるんですけれど、こんなに犯人みたいな刑事役は初めてで、やりがいのある役でした」と楽しんで演じた様子。

 刑期を終える伝説の組長・丹羽毅役の永倉は、「出所のシーンのところでも、何かを背負って、『出所してよかったな、嬉しいな』じゃなくて、出所して、何かをやらなきゃいけないという雰囲気と、要との関係が色濃く出たらと思いました」と回想した。

 本作は、相関図を見ても分かる通り、大人数が登場する群像劇。以前山口がインタビューで『推しを見つけてほしい』と言っていたので、登壇者がそれぞれの推しメンを発表。

 山口は「津田寛治先輩(演じるアロハ・シャツの男)。得体の知れない役どころなので」、新宮は「渡辺 哲さん演じる謎の老人役。あれはなんなんだろうと思って気になっています」と謎の二人を挙げた。
 崔が「福士さんが大阪で出演されるシーンのホステスの二人」を挙げると、本編を観たばかりの観客からは拍手が!

 福士は「峻お兄ちゃん」と回答し、本編ではほとんどフード被っていて、現場で山口が「目、見えたらだめ? これで行こう」とフードの高さにこだわっていたという裏話を披露。山口は「それで階段(落ち)のところもNGになりました」と撮影エピソードを語った。

 丈は「タンクトップを着たプロレスラー(グレートサンダーマンJr.)が出てくるんです。見た瞬間忘れられないです」と挙げ、永倉は「三兄弟。あとは政治家の(福沢を演じた)三浦(浩一)さんと僕です」とお茶目に話し、会場を沸かせた。

 崔監督は、「最初に(山口)祥行さんに、『崔、お前が前に出なきゃダメだぞ』と言われました」と本作の構成を説明し、最後に、「一人でも多くの人に届けたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします」と観客に熱く訴えた。

公開表記

 配給:渋谷プロダクション
 11月1日(金)よりテアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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