登壇者:高山一実(タレント)、曽利文彦監督
作家・山田風太郎の小説を映画化した、前代未聞のエンターテインメント超大作『八犬伝』。本作の公開を記念して開催された原作ファンイベント特別試写会に、応援ゲストとして登壇した高山は、『八犬伝』の舞台・館山がある千葉県南房総市の出身。映画公式SNSですでに大人気のマスコット「八房くん」のぬいぐるみを抱っこして登壇し、ニコニコ顔で挨拶した。また高山は、「南総里見八犬伝」に登場する伏姫がこもったとされる、伏姫籠穴跡地近くの学校出身だと縁を明かし、「『八犬伝』のタイトルは馴染み深かったけれど、断片的にしか知らず……。難しい歴史の物語なのかなと思いつつ、今回映画になるということで、改めて『八犬伝』を知るいい機会になりました」と映画化を喜んでいた。
NHKの「連続人形劇 新八犬伝」を幼少期に見たことから、長らく『八犬伝』の映画化を夢想していたという曽利監督。「『南総里見八犬伝』から派生したコンテツンはたくさんあって、クリエイターたちがベースにする気持ちも分かる。この物語は私たち日本人のコアな部分に根を生やしている物語でもあります。15年前に山田風太郎先生の原作に出会い、【虚】と【実】を行ったり来たりする切り口が面白いと思った。小説にもある粋な演出を、映画でも楽しんでほしいです」とアピールした。
先んじで本作を鑑賞した高山は「演出、CG、キャスト……。圧倒的でずっと楽しい贅沢な時間で、『八犬伝』という物語がガジュアルに分かりやすかったです。馬琴が『八犬伝』にどう向き合っていたのかも知れました。地元のみんなに『絶対に観て!』と言おうと思って、すでに布教活動をしています!」と本作を猛プッシュしていた。
劇中では、スケール感ある【虚】のパートは大きな見どころの一つ。そんな【虚】のパートに登場する八犬士の中での“推し”を聞かれた高山は、「たくさんの美しい八犬士が登場しますが、私は犬が好きなので……八房くんが推しです!」と告白。高山といえば、今年7月に東大発クイズ作家QuizKnockメンバーのふくらPと結婚したばかり。祝福を受けると「すみません……ありがとうございます!」と恐縮しながらも嬉しそうだった。
続いては、そんな高山も参加しての『八犬伝』にまつわるクイズ大会を実施。「旦那はクイズが得意だけれど、私はむしろ苦手……。(ふくらPには)わからないことを聞いて教えてもらうことが多いです」という高山だったが、本作のテレビCMに出演の東大卒クイズ王・伊沢拓司からの「本作で八犬伝の時代には本来であれば日本にはまだ存在しないアイテムを、馬琴は敢えて物語へと登場させています。それは一体なんでしょう?」との出題に、「火縄銃」と答えて見事正解判定。「すごく嬉しい!」と飛び上がって喜んでいた。ちなみに模範解答は、『八犬伝』に描かれた時代の60、70年後に日本に伝来された「鉄砲」だった。
原作・山田風太氏のご家族からの「山田風太郎の命日は7月28日なのですが、最も尊敬し慕っていた人物と同じです。それは誰でしょう?」という出題の正解は、「江戸川乱歩」で観客が正解。クイズの最後は、馬琴役の役所広司から「馬琴と北斎の友情が本作の見どころのひとつですが、2人を繋いだ人物は誰でしょうか?」との出題。答えは「蔦屋重三郎」で観客が正解した。
イベントの最後に高山は、「壮大な物語で映画ならではの魅力が増した『八犬伝』になっています。『八犬伝』ファンの方はすでに聖地巡礼をされているかもしれませんが、映画を観てさらなる発見をしてもっと好きになって、詳しく知りたいと思われたらぜひとも館山市にお越しください。スタンプラリーもやっているそうなので、私も地元に帰った際には参加してみたいと思います」と呼び掛けていた。曽利監督も、「原作を御存じであれば映画を深く理解できるはずです。私を含め原作が大好きなスタッフが作った映画なので、幅広く届くことを願っています!」と大ヒットを祈願していた。
「八犬伝」に込めた馬琴の想いに、あなたは涙する。
馬琴渾身の作品である「八犬伝」は人気を博し、異例の長期連載へと突入していくが、クライマックスに差しかかった時、馬琴は失明してしまう。それでもなお書き続けた馬琴が「八犬伝」に込めた想いとは――。
【虚パート:八犬伝】の驚異のスペクタクルと、【実パート:馬琴】の創作への執念と壮絶な半生、そして胸を揺さぶる感動が交錯する、この秋大注目の前代未聞のエンターテインメント超大作『八犬伝』は、10月25日(金)より全国ロードショー!
公開表記
配給:キノフィルムズ
10月25日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)