登壇者:石村嘉成、小林章子、石村和徳、川井祐介、三好聡浩監督、平松咲季監督 ※物部一宏(RSK代表取締役)
『新居浜ひかり物語 青いライオン』の先行公開記念舞台挨拶が、10月19日(土)にTOHOシネマズ新居浜にて開催され、ご本人の石村嘉成をはじめ、ドラマパート母親役の小林章子、父である石村和徳、企画の川井祐介、監督の三好聡浩と平松咲季が登壇した。
本作は、RSK創立70周年記念映画であり、パリも認めたアニマル画家「石村嘉成」の自伝的映画ともいえる。厳しくも適切な自閉症療育を受け、才能を伸ばした少年と母の愛の姿を描いた感動作。
劇中で嘉成さんと家族にとって“運命の出会い”ともいえるキーパーソン、愛媛県にあるトモニ療育センターの河島淳子氏、を演じるのは檀ふみ。難しい状況にも関わらず、嘉(よし)くんを生徒として受け入れる王子小学校の校長役に竹下景子、と脇を固めている。
石村嘉成と石村和徳は、お客様と一緒に鑑賞し、客席から登壇というサプライズから始まった。
石村嘉成は、感極まった様子で顔をくしゃくしゃにし涙を必死にこらえながらの登壇。「僕の映画ができてうれしいです。」と映画完成の喜びを伝えた。
父である石村和徳は涙を流しながら、映画製作に協力してくれた方へ感謝の意を述べた。
母親の石村有希子さん役を演じた小林章子は、「まずは多くの方に観ていただき、ホッとしている」と一言。
ドキュメンタリーパートと編集の三好監督と、ドラマパート担当の平松監督も「この日を迎えたことをうれしく思う」と感慨深げ。
特別協賛で企画に入っている川井祐介は「とても素晴らしい映画だった。作ってくれたRSKに感謝」と涙ながらに答えた。
石村嘉成は本編を鑑賞した今の気持ちを聞かれ、「お母さんが私を想ってくれた気持ちがよく分かりました。アーティストとしての今の僕があるのは、お母さんのおかげです。お母さん、ありがとうございました」と泣きながら答えた。
小林は、「当時の有希子さんの気持ちを想像し、有希子さんの知り合いからご本人のことを聞き、有希子さんの力強い人間力を意識して取り組んだ」と続けた。
演技初挑戦の小林が撮影中に思い悩んでいる時に、石村嘉成が、絵日記に、小林が演じている母親の絵を描いてくれ、自身を励ましてくれた優しいエピソードを明かし涙ぐんだ。
石村和徳は、有希子さんがこの映画を観られたらどう思われると思うかという質問に、「アーティストとしての嘉成は、どこかで見届けてくれてると思うが、私たちのことがこのような映画になったことは夢にも思ってないだろうし、大変喜んでいると思う」と胸を詰まらせながら話した。
三好監督は「トモニ療育センターの河島淳子さんを演じた檀ふみさんのセリフは、全て河島先生の言葉のまま、療育の理念もそのまま、きちんと演じてくれた」と感謝していた。
平松監督は、何度も撮りなおした動物園のカットのことを話し、なかなか鳴いてくれなかったライオンがタイミングよく、実際に鳴いてくれたという奇跡のカットの話をし、ドラマ・パート制作の苦労も伝えた。
川井は、「新居浜から全国へ。嘉成さんの活躍に勇気をもらっている。この映画で今度は世界に飛び立ってもらいたい。全世界の人に観ていただきたい」と、石村嘉成へあらためてエールを送った。
石村嘉成は、終始涙をこらえながらであったが、「お母さんのことがいっぱいでうれしいです。ありがとうございました!」と熱く言葉にした。
トークが終わり、花束贈呈では、冒頭で感謝の意を述べたRSK代表取締役の物部が再び登壇。続けて、この日のために駆け付けた石村嘉成の昔ながらの知人も併せて花束を渡し、「お母さんと3人3脚で世界に羽ばたいて」「よし君、よくがんばったね。とお母さんもきっとそう言っているよ」と力強く、泣きながら伝えた。
石村嘉成は、泣くのを我慢しながら言葉を噛み締めつつ、花束を受け取っていた。
最後に、石村和徳が皆様への感謝をあらためて述べ、「これからもよろしくお願いします」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
公開表記
配給:福武観光株式会社
10月18日(金)よりTOHOシネマズ新居浜ほか先行公開
11月15日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)