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『ペパーミントソーダ』47年の時を経て、4K修復版に生まれ変わり日本初公開!日本版予告解禁

ルイ・デリュック賞、
ナショナル・ボード・オブ・レビュー外国語映画賞受賞

 『ア・マン・イン・ラブ』(87)、『年下のひと』(99)、『サガン-悲しみよこんにちは-』(08)などコンスタントに作品を撮り続けているフランス映画界における女性監督の先駆者ディアーヌ・キュリス。彼女が少女時代の体験を基に脚本を書き上げ監督したデビュー作『ペパーミントソーダ』(77)は 公開当時フランスでは300万人を動員の大ヒット、ルイ・デリュック賞、全米ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙ではフランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』の少女版と評された。2024年12月13日(金) 渋谷 ホワイト シネクイントほかにて4K修復版となって日本初公開される本作の日本版予告編がこのほど解禁された。

1963年パリ。フレデリック15歳、アンヌ13歳。

 予告編は、リセの少女たちの何気ない日常をみずみずしいモザイクのように見せる本作にふさわしく、新学期を迎え久しぶりに再会した女生徒たちの朝で、幕を開ける。そして窮屈で退屈、でもキラキラしている少女たちの姿を、フレデリックとアンヌという姉妹を中心に鮮やかな色彩感覚を交えて描いた本作のエッセンスが凝縮されている。

2018年、米仏でデジタル修復版が公開され再評価

 本作の製作40周年記念としてデジタル修復版がフランス・アメリカで公開され、米批評サイトRotten Tomatoesの批評家たちが投票するTOMATOMETERで91%、一般ファンが投票するAUDIENCE SCOREで78%が付与されたのに加え、著名な映画データベースIMDb RATINGで7.0ポイントを獲得。そのみずみずしくも鮮烈な作風は時代を超え批評家、観客に高い評価を得た。

ウェス・アンダーソン監督もお気に入り

 『グランド・ブタペスト・ホテル・ブタペスト』のウェス・アンダーソン監督は2021年、自身の監督作品『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の公開を記念してアリアンス・フランセーズ財団と協力して行った特集上映「ウェス・アンダーソンのフレンチ・コネクション」で、お気に入りのフランス映画7作品を発表、トリュフォーの『恋愛日記』(77)、ジャック・ベッケルの『幸福の設計』(47)などに先んじてトップ・バッターとして『ペパーミントソーダ』をオープニング作品に選定している。

この伝説の青春映画に携わったのは若き日の超一流スタッフたち

 両親が離婚し、厳しい母とパリのアパルトマンで暮らすアンヌとフレデリック。彼女たちの日常風景を時にコミカルに、時に切なく描いた脚本は、キュリス監督と共同で、のちに『つつましき詐欺師』(劇場未)で1996年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したアラン・ル・アンリ。撮影は1992年の『リバー・ランズ・スルー・イット』でアカデミー撮影賞を受賞したフィリップ・ルースロ。1987年の『戦場の小さな天使たち』と1990年の『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』で2度オスカーにノミネートされている。近年では『ファンタスティック・ビースト』シリーズも担当。音楽は来日公演も行ったことがある人気歌手兼作家のイヴ・シモン。フランス版ポスターを手掛けたのは、漫画家、イラストレーターとして知られるFloc’hによるもの。後にウディ・アレン作品などを手掛ける彼にとって、初の映画ポスターデザインである。2015年にはルイ・ヴィトンのトラベルブック エディンバラを発表し話題となった。
 アンヌ役のエレオノール・クラーワインは本作品が映画デビュー作で後にアニー・ジラルド主演「Vas-y maman」(78・未)「La clé sur la porte」(78・未)やナタリー・ドロン主演「Le temps des vacances」(79・未)に出演。フレデリック役のオディール・ミシェルはブノワ・ジャコ監督イザベル・ユペール主演「Les ailes de la colombe」(81・未)に出演。「Vénus」(84・未)では主演を務めた。

ストーリー

 1963年、夏休みの終わり、アンヌ(エレオノール・クラーワイン)は姉のフレデリック(オディール・ミシェル)とボーイフレンドがビーチでいちゃついているのを横目に、一人海辺を去る。クリフ・リチャードの「リビング・ドール」がラジオから流れている。夏休み最終日、姉妹は駅で父親に見送られる。
 新学期初日、母親(アヌーク・フェルジャック)は彼女たちを学校へと送り出す。どうやらアンヌはクラス分けを心配している模様。二人は厳格な女子校リセ・ジュール・フェリー校に通っているのだ。
 ある日アンヌは姉とボーイフレンドのマルクの間で交わされた手紙を盗み見する。知ってか知らぬか姉はマルクからの手紙を親友のミュリエルに預かってもらうことにした。早速アンヌはクラスメートにはマルクが自分のボーイフレンドだと嘘をつく。最近友人たちはセックスについて興味津々で、とんでもない知識不足ながらも真面目に語り合うのだった。
 アンヌは授業もどこかうわの空でとにかく成績が悪く、美術の授業で描いた絵が下手だと先生にからかわれる始末。この頃のアンヌは生理が来るのを待ち遠しく思っている。それは女性としての成熟を意味するからだ。そのため、実際には生理が始まっていないのに、生理痛があるふりをして授業をさぼる。テストの課題は姉の答案を丸写しして提出するも、あっさりばれて0点に。それでもアンヌは小遣いが安いことや学校のみんなが履いているストッキングを母親が買ってくれないことに腹を立て、さらには集団でカンニングしたり自信のない教師への冷酷な仕打ちをしたりととにかく問題ごとばかりを引き起こし、ついに教頭を決定的に怒らせる。
 むしゃくしゃしているアンヌにも行動に出る時がやってきた。母親のストッキングをこっそり履いて、学校に呼び出しを受けていた友人とカフェに繰り出したのだ。しかし、そこで姉に遭遇し、今度は姉にカフェを追い出されてしまう。そして、とうとう母親にこのままでは寄宿学校送りと宣言されることになる。

 (原題:Diabolo menthe、1977年、フランス、上映時間:101分)

キャスト&スタッフ

 監督:ディアーヌ・キュリス
 主演:エレオノール・クラーワイン

 提供:RIPPLE V 、3DAP Japan LLC

ギャラリー

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画「ペパーミントソーダ」日本公式サイト Diabolo Menthe – Diabolo Menthe ペパーミントソーダ 映画

公開表記

 配給:RIPPLE V
 渋谷 ホワイト シネクイントほか 2024年12月13日(金)公開

(オフィシャル素材提供)

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