イベント・舞台挨拶

『こまねこのかいがいりょこう』公開直前!プレミア上映会トークショー

©dwarf・こまねこフィルムパートナーズ ©dwarf

 登壇者:キンタロー。、合田経郎監督

 Netflix シリーズ「リラックマとカオルさん」や、前代未聞のストップモーション時代劇「HIDARI」等を⼿がける、⽇本のこま撮りアニメーションの最⾼峰“ドワーフスタジオ”の最新作『こまねこのかいがいりょこう』 がいよいよ10⽉25 ⽇(⾦)より全国順次公開される。
 「こまねこ」は2003年に誕生したドワーフスタジオのオリジナル作品。
 こま撮りをする、もの作りが好きなねこの女の子“こまちゃん”の日常を優しさあふれる世界観で描いている。
 11年ぶりの新作となる『こまねこのかいがいりょこう』は、初めての海外旅行に出かけることになった主人公”こまちゃん”の友情と成長が描かれる短編映画。『こま撮りえいがこまねこ』より、名作との呼び声が高い『はじめのいっぽ』『こまとラジボー』『ほんとうのともだち』の3作とともに劇場公開される。
 珠玉の4作をつめこんだ“たから箱”のような、合計50分の豪華プログラム。ひとコマひとコマ愛をこめて制作されたこま撮り人形アニメーションが、あなたの心にあたたかくてかけがえのない世界をお届けする!

 そしてこの度、本作のお披露目イベントに、特別ゲストとして猫が好きでママのキンタロー。を迎えたトークショーが実施された!

 いよいよ今週25日(金)より全国順次公開となる本作。MCの呼び込みで、実際に撮影に使用されていた“こまちゃん”人形を手に登壇した合田経郎監督。11年ぶりの新作となった心境について、合田監督は「こまねこを最初に作ってから20年、ずっと好きでいてくれる方がいまして、そういう方々の応援のおかげでここまでこれたなと思ってるので大変感慨深いというか、とても嬉しいです」と笑顔で挨拶。

 「そしてさっそく、映画の世界から“生こまちゃん=リアルこまちゃん”が来ているらしいんです……こまちゃーん!!」というMCの呼び込みで、主人公のねこの女の子“こまちゃん”に扮したお笑いタレント・キンタロー。が、“こまちゃん”のごとく「にゃにゃにゃー!」と軽やかなステップを踏みながら登場!

 会場は笑いに包まれ、そのまま元AKB48の前田敦子のモノマネをしながら「猫を飼ってて、本当に猫ちゃんたちにはすごく救われました。皆さんにお願いがあります。私のことは嫌いになっても、『こまねこのかいがいりょこう』のことは嫌いにならないください!」と絶叫。

 合田監督から「今日は遠いところありがとう」と声をかけられると、「長い間、撮影期間携わってくださってありがとうございます。来る日も来る日も、監督はドーナツをかじりながら徹夜で動かしてくれたんです。やっとしゃべれるようになりました」と、こまねこが憑依したようにキンタロー。が話すと、合田監督も「しゃべれるようになったんだ!」とのっかり、息のあったアドリブを見せてイベントがスタート。

 続いて本作を観た感想について、キンタロー。は「自分も2歳と4歳の子どもがいるので一緒に観たんですけど、そのくらいの子でも本当に楽しめる作品。『にゃにゃにゃ』と表情豊かで、言葉がなくても伝わってくるストーリー。子どもたちも見入っていました」と語り、「小さい頃こんな気持ちだったなって、心がたっぷり洗われる。そんな映画の中の神社! これを観て皆さん、本当に心を洗って帰っていただきたいです!」と感想を熱く吐露。さらにMCから、アンミカさんでの感想をふられると「いうやもうびっくりしましたよ! 監督どれくらいの時間かかってるの!って。もうひとコマひとコマ愛情をこめて、そしたら魂がこもんねんな。素晴らしかった作品!」と定番のモノマネで感想を伝え、客席からは拍手が湧き起こる一幕も。

 そしてこま撮りについて、どのくらい時間がかかるのかという質問に合田監督が「人形をちょっとずつ動かしながら、撮った写真を連続して見ると動いて見えるという作り方で、1秒間に24コマ必要なので、作れるのが1日5秒くらい」と聞くと、キンタロー。さんも「えーっびっくり!」と驚きの声をあげ、今回の最新作も8分の尺で1年間の制作期間と聞くと、驚きすぎて「8分で1年! 半沢、聞いているか!」と思わず北王子欣也さんのモノマネになったキンタロー。。

 さらに今作の制作のテーマについて、合田監督は「20周年ということで、何かテーマがないかなと思って成長をテーマにしてみました。でもずっと子どものままでいてほしいなと思ったり、急いで成長しないでちょっと階段を上って下がってみたいに少しずつ成長してくれたらいいのかな」とも考えたという。さらにストーリーの経緯について、「ちょうどウクライナ侵攻があってニュースを見たときに、父親は国に残らなきゃいけない、母親と子どもは国外に避難する映像があって、母親は大きなスーツケースを引いて、子どもも大きなリュックを背負って、でも片手にはぬいぐるみを持っていて。この子にとってこのぬいぐるみっていうのが、着るものを食べるものと同じぐらい、もしくはもっと大事な命綱のようなものなのだなと。この子が出掛けるときに、どういう気持ちだったのかななんていうことを想像して、出かける話というストーリーがいいかなと思いました」と語った。

 そして本作の子どもたちに観てもらいたいポイントとして、キンタロー。は「ストーリーが子どもにとってすごく分かりやすいし、やっぱり子どもにとってぬいぐるみって身近なものですけど、こまちゃんも大好きなぬいぐるみを持っているという共通点がある。それが、すごくストーリーに入り込みやすくて、想像力が掻き立てられるんじゃないかなと」と話し、「私は職業病じゃないですけど、観るとすぐに『にゃにゃにゃ』って真似したくなっちゃうんですけど、観た後は子どもと『にゃーにゃー』で会話していました(笑)」と述懐。すると合田監督は「めちゃくちゃ嬉しいです。それが何を言っているのか、観ている方にだいぶ委ねているところもあるので、想像力をフルに活用していただいて、想像しながら観ていただきたい」と語りました。

 最後には、キンタロー。から「本当に子どもだけではなく、大人も楽しめる幅広い世代が楽しめる作品になっています。ぜひお子さんいる方は一緒に家族で楽しんでいただけたら。本当に心がクリーンになる作品だと思います。ぜひ劇場へ足を運んでください!」とメッセージを送り、合田監督も「最初に作ったときに、何世代にもわたって愛されるものになれたらいいなくらいに思っていたんですけど、結果的にこんな20年もやらせてもらって、実際に親から子へ伝えてもらうということが起きている。本当に皆さんのおかげだと思っています。ぜひ、楽しんでいただけたらなと思います!」とイベントを締めくくった。

こま撮り(ストップモーション)について
 人形をひとコマ(コマ=1/24秒)ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションを変えながら撮影するアニメーションの手法。1日わずか数秒分の映像を撮影することしかできない。

ドワーフスタジオについて
 ドワーフスタジオは、株式会社FIELD MANAGEMENT EXPANDのアニメーションコンテンツ事業部であり、NHKキャラクター「どーもくん」をはじめ数々のキャラクターやコンテンツを生み出し、卓越した技術力のこま撮りを中心とした映像作品で、国内外で評価されているアニメーションスタジオ。2003年9月に設立され、昨年20周年を迎えた。最新作は Netflixシリーズ『ポケモンコンシェルジュ』や、西野亮廣氏×堤大介氏とのコラボ短編アニメーション『ボトルジョージ』など。

公開表記

 配給:日活
 10月25日(金)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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