『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』で映画史に燦然とその名を刻むフランシス・フォード・コッポラ。現在も監督・脚本・製作など多岐に渡り第一線で活躍するが、彼の作品群が全て等しく評価されているとは言い難い。今回は、そんなコッポラの7,80年代に発表された作品を中心に、特集上映を開催する。11月29日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーとなる。
今回、特集上映用の予告編・並びに各作品の海外用予告編が解禁になった。
2度のアカデミー作品賞・パルムドールを受賞。
その傍ら、スタジオ倒産危機、幾度の自己破産、終わらない再編集……
我々はまだ、彼を超える映画監督に出逢えていない。
今回解禁となった予告編は、陽気な音楽に合わせて、ネオンが光り輝くラスベガスの街のセットから飛び出すキャラクターたち、そしてフランシス・F・コッポラの文字が回転しながら大きく映し出される。驚きの画面の豪華さに続いて、若者たちのどんぱちが写り、その喧騒に気に取られていると、突然音楽が止まり、テープが巻き戻しされる。と、聞こえ出すタイプの音……印象的に『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』、『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』、『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』、『ハメット』の4作品の一部が切り取られていく。どこまでも映画作りにこだわり続ける型破りなコッポラ。何度も再編集するその完璧主義ぶりとお金のかけ方は、どの映画監督でも真似できるものではない。そして、根底にある底知れない映画作りへの純粋な悦び、映画への愛情。全て含めて、我々はこのような映画監督にまだ出逢えていない。
また、今回都内の上映館の一つである立川シネマシティでは【極音】上映も計画中。音楽一家でもあるコッポラのこだわり抜いた音楽、音響もぜひ楽しんで欲しい。詳細は追って、公式SNSで告知。
なんども悪夢に見舞われながらも、いまだに映画の夢を求め、今も変わり続けるコッポラ監督の“最新作”をぜひ劇場で目撃あれ。
上映作品
『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』
(原題:One From the Heart、1982年、アメリカ、上映時間:93分)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:アーミアン・バーンスタイン、フランシス・フォード・コッポラ
出演:フレデリック・フォレスト、テリー・ガー、ナスターシャ・キンスキー
『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』
(原題:The Outsiders、1983年、アメリカ、上映時間:114分)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
原作:S・E・ヒントン
出演:C・トーマス・ハウエル、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ
『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』
(原題:THE CONVERSATION、1974年、アメリカ、上映時間:113分)
監督/製作/脚本:フランシス・フォード・コッポラ
共同製作:フレッド・ルース
出演:ジーン・ハックマン、ジョン・カザール、アレン・ガーフィルド
『ハメット』
(『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』を併映)
(原題:HAMMETT、1982年、アメリカ、上映時間:97分)
監督:ヴィム・ヴェンダース
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
出演:フレデリック・フォレスト、マリル・ヘナー、ピーター・ボイル
『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』
「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わりなき再編集―」
提供:JAIHO
配給: グッチーズ・フリースクール
11月29日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー
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