登壇者:中村獅童(ヴェノム 役)、諏訪部順一(エディ・ブロック 役)、霜降り明星せいや(スペシャルゲスト)、ゆうちゃみ(スペシャルゲスト)
映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ジャパンプレミアイベントが都内で行なわれた。ステージには巨大なヴェノムの横顔と赤い舌をかたどったレッド舌(ヴェロ)カーペットが設置されており、舞台挨拶に日本語吹替版でヴェノム役を務める歌舞伎俳優の中村獅童、エディ・ブロック役の諏訪部順一、スペシャルゲストとしてせいや(霜降り明星)とゆうちゃみがレッド舌(ヴェロ)カーペットを歩いて登壇した。中村は、これまでのシリーズのイベントでも身にまとってきたヴェノム・スーツ姿で登場した。
本作は、スパイダーマンの宿敵として知られるマーベルコミックのダーク・ヒーロー、ヴェノムの活躍が描かれる大人気シリーズの第3弾にして最終章となる。シリーズ完結編の本作では、ジャーナリストのエディ・ブロックに地球外生命体シンビオートが寄生して誕生したヴェノムの隠された秘密が明かされ、その秘密を知る邪神・ヌルが、最大最凶の敵として登場。エディとヴェノム、2人の決死の逃亡劇と、最強の敵との壮絶な戦いが大スケールで描かれる。
獅童は「前回(2018年)は、控室がホテルで息子が楽屋に遊びに来ました。ヴェノムのスーツ姿を気に入って一緒に写真を撮りました(笑)。今回は廊下で着替えさせられました(苦笑)。顔が半分覆われたお面をしているために片目しか見えないのに、長い時間)待たされて……。最後だから、宣伝さんもやる気がなくなっちゃったのかな」と恨み節。
獅童もヴェノム・スーツを気に入っており、「以前はスパイダーマンのスーツを着て散歩していましたが、ヴェノム・スーツでも散歩したい」とヴェノム・スーツをおねだり。その場で映画会社から「持ち帰りOK」との許可が下り、諏訪部が「お持ち帰りいただけるようです」と伝えると、獅童は「ホントですか?」と声を弾ませ大喜び。スーツは獅童サイズで特注制作されている。獅童は「このスーツは着るのが大変で、三人がかり。家族に手伝ってもらうしかない」とぼやきながらも大きな笑顔を見せた。
作品について、獅童は「最後なので、吹き替えも終わるので、寂しいですよ。歌舞伎界にもヴェノムのファンが多いんです」と話す。また、「吹き替えの仕事の時は、毎回映像を見るのをすごく楽しみにしているのですが、今回は吹き替えの映像を見ながらちょっと泣きました。今回は本当にすごいですよ」と感動したことも明かしていた。
オリジナル版はトム・ハーディがエディとヴェノムを一人二役で演じているが、日本語吹替版はヴェノムを獅童と諏訪部がエディ役を担当してタッグを組んできた。ヴェノムの変化や成長について獅童は「最初の頃は凶暴で、ただ暴れ回っていただけだったけれど、だんだん人間味あふれる愛らしいキャラになっていった」と説明。諏訪部も「寄生されてどうしたもんかと思っていたけれど、いまとなっては相棒ぶりが深まっています」と笑顔で説明した。
見どころを聞かれると、「ネタバレになるのでなにも言えない」と言いつつも、獅童は「ヴェノムが劇中で歌を歌うシーンがあって、僕自身が歌っています。ぜひ楽しんで欲しい」とアピール。諏訪部は「可愛い家族が出てきます。特に子どもがとても可愛いです」と話した。2人とも話したいことがたくさんあるのにネタバレ回避に必死な姿を見せて会場に笑いを誘った。今回はエディのセリフにヴェノムが被ってくるパートが多く、吹き替えが大変だったそう。
スペシャルゲストにせいや(霜降り明星)とゆうちゃみが登場して大きな拍手を浴びた。
ゆうちゃみは獅童のヴェノム・スーツのクオリティーに「耳の穴までヴェノム(笑)!」と驚きの声を上げる。2人は、新作はまだ未見であることを明かし、マーベル作品の大ファンであるせいやは「ヴェノム自体がかわいい。エディとの掛け合いがお笑いコンビのようで、観ているとまるで粗品みたいに見えてきますね」と話す。怖い映画が苦手で、今まで『ヴェノム』を観ていなかったというゆうちゃみはヴェノムの赤い舌をモチーフにした赤いドレスで登壇した。「友だちから『かわいいねんで』と勧められて観てみたら、めちゃくちゃ面白しろすぎて……。今回も期待しています!」と1作目『ヴェノム』、2作目『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観てすっかりヴェノム・ファンになった様子。
諏訪部が客席に向かって、「ご覧いただいた後は、良い感想はSNSで広げていただきたい」。獅童は「いい作品になっていると思いますし、みなさんの期待値にこたえられた作品だと思います」とアピール。イベントの最後には、獅童と、諏訪部が「We are Venom!」とコールを決めた。
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
10月25日(金)、26日(土)、27日(日)先行上映
11月1日(金) 全国公開
Filmed for IMAX®/Dolby Cinema®/Dolby Atmos®/ScreenX with Dolby Atmos® (全て字幕版のみ)
2D/MX4D®/4DX/ULTRA 4DX/ScreenX (字幕版/日本語吹替版)
(オフィシャル素材提供)