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【追悼 アラン・ドロン】東京日仏学院 エスパス・イマージュにて開催!メインビジュアル&タイムテーブル解禁

 2024年8月18日、88歳で逝去したフランスの名優、アラン・ドロンを偲び、11/1(金)、11/2(土)、11/7(木)、11/8(金)、11/10(日)の5日間、東京日仏学院 エスパス・イマージュにて開催する特集上映【追悼 アラン・ドロン】。この度、ルキノ・ヴィスコンティ監督による不朽の名作『山猫』、ジョゼフ・ロージー監督による重要作『暗殺者のメロディ』の追加上映も決定した。『山猫』は4Kレストア版、35mmフィルムでの上映になる。またメインビジュアル、タイムテーブルも決定した。

 2024年8月、88歳で逝去したアラン・ドロンの代表作の上映と、トークイベントや講演会によって彼の魅力と秘密に多角的に迫る特集【追悼 アラン・ドロン】。
 先日発表した『サムライ』『仁義』『ル・ジタン』『フリック・ストーリー』『パリの灯は遠く』の5作品に加え、映画史に残る2本の名作もラインナップされることが決定。1本は巨匠ルキノ・ヴィスコンティの退廃的な美学に貫かれた超大作『山猫』。そしてもう1本は名匠ジョゼフ・ロージーが「トロツキー事件」をモチーフに映画化した『暗殺者のメロディ』。『山猫』は圧巻の4Kレストア版、35mmフィルムでの上映、『暗殺者のメロディ』は一回限定の上映となる。また、パリのシネマテーク・フランセーズ、日本文化会館で知られざる日本映画を積極的に紹介するジャーナリスト、映画プログラマーのクレモン・ロジェ氏による「ドロンのブルース:あるアイコンの存在証明」と題した講演会や映画評論家・荻野洋一氏によるトーク、さらにはロジェ氏、字幕翻訳家の上條葉月氏、アンスティチュ・フランセ日本の坂本安美氏によるディスカッションも開催。映画史に欠かせない「不可能なるスター」アラン・ドロンの謎に深く迫る絶好の機会となる。
 また、ジャン=ピエール・メルヴィル監督が手がけたフレンチ・ノワールの代表作、『仁義』のスチールを用いたメインビジュアルも解禁となった。

タイムテーブル

 11月1日(金) 18:30『仁義』上映後 トーク
  登壇者:荻野洋一(映画評論家) 司会:坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)
 11月8日(金) 18:00
  クレモン・ロジェによる講演会(映画上映なし)
 11月10日(日) 13:00 『パリの灯は遠く』上映後 ディスカッション
  登壇者:上条葉月(字幕翻訳・文筆)、クレモン・ロジェ、坂本安美

上映作品

『サムライ』Le Samouraï

© 1967 – Production Filmel – CICC – TCP / Editions René Chateau

 (1967 / フランス・イタリア / 105分)※35mmフィルムでの上映

 監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
 出演:アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン

 武士道を重んじる殺し屋、ジェフ・コステロ。フレンチコートに中折れ帽をかぶり、淡々と任務を遂行、彼の心を慰めてくれるのは殺風景なアパートで飼っている一羽の小鳥のみ。今回も、標的であるナイトクラブの経営者を首尾よく暗殺したものの、現場を立ち去ろうとした際に女性歌手ヴァレリーに顔を見られてしまう……。メルヴィル監督ならではの硬く冷たくも美しい映像世界と、ドロン演じる寡黙な殺し屋像で人気を博した。

『仁義』Le Cercle Rouge

© 1970 STUDIOCANAL – Fono Roma

 (1970 / フランス・イタリア / 140分)

 監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
 出演:アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテ、ブールヴィル、フランソワ・ペリエ

 パリまで夜行列車で護送されていたが逃亡を図ったボーゲル。かたや刑務所を出所し、かつての仲間リコを訪ねるコレー。コレーの車のトランクに偶然ボーゲルが潜りこんだことから出会った二人は、射撃の名手ジャンセンを加えて宝石店の襲撃を企てるが……。脱走犯、元警官、裏社会に生きる<決して出会ってはいけなかった>5人の男たちが繰り広げる裏切りと仁義の物語。ドロン、モンタンほか各俳優の魅力が引き出された、渋く美しいフレンチ・ノワールの代表作。

『フリック・ストーリー』 Flic Story

© 1975 STUDIOCANAL – Pathé Cinéma – Mondial Tefi Televisione Film

 (1975 / フランス・イタリア / 112分)

 監督:ジャック・ドレー
 出演:アラン・ドロン、ジャン=ルイ・トランティニャン、クローディーヌ・オージェ

 1947年のある日、凶悪犯エミール・ビュイッシュが脱獄した。逮捕を命じられた敏腕刑事ロジェ・ボルニッシュはさっそく捜査に乗り出すが、ビュイッシュは彼を嘲笑うかのように次々と犯罪を重ねていく……。ドロン自身が製作をつとめた本作は、犯人役のトランティニャンにどこか花を持たせるような演出も興味深い、男二人の魅力が激突する犯罪ドラマ。30件以上の殺人を犯した、フランス犯罪史上最も悪名高いギャングといわれるエミール・ビュイッシュの実話をもとに作られた。

『ル・ジタン』Le Gitan

© 1975 STUDIOCANAL-Mondial Tefi televisione Film

 (1975 / フランス / 103分)

 監督:ジョゼ・ジョヴァンニ
 出演:アラン・ドロン、ポール・ムーリス、マルセル・ボズフィ、アニー・ジラルド

 “ジタン”の名前で呼ばれるユーゴは一匹狼のならず者。彼はジプシーの出身で、世間から冷たい仕打ちを受けて生きてきた。3年前、仲間に暴力をふるった村の村長を殺害したために入獄していたが、そこで知り合った銀行強盗のジョーと共に脱獄し、いくつもの銀行強盗をやってのけた。彼らを追う警察、そしてある因縁で結ばれている暗黒街の大物、男たちの思惑が交錯する。差別を受け、社会に反逆をちかう深い孤独を背負った男をドロンが熱演。脚本を読んですぐに主演を買ってでたという。

『パリの灯は遠く』Monsieur Klein

© 1976 STUDIOCANAL – Titanus Distribution

 (1976 / フランス・イタリア / 124分)

 監督:ジョゼフ・ロージー
 出演:アラン・ドロン、ジャンヌ・モロー、ジュリエット・ベルト、マイケル・ロンズデール

 第二次世界大戦下、ナチスに占領されたパリ。ユダヤ人所蔵の美術品を買い叩いて儲けていたフランス人美術商ロベールのもとにある日、ユダヤ人のための会報誌が届く。同姓同名のユダヤ人がいることを知り、不安と焦りの中で日々を過ごすロベールだったが、かつてない規模のユダヤ人大量検挙の日が近づいていた。残酷な国家と無力な個人。ユダヤ人狩りに巻き込まれていく男の恐怖を、巨匠ジョゼフ・ロージー監督がショッキングなまでに淡々と描く社会派サスペンスの金字塔。共演はジャンヌ・モロー。

『山猫』Le Guépard

© Pathé Distribution

 (1963 / フランス・イタリア / 186分)
  ※4Kレストア版 35mmフィルムでの上映 国立映画アーカイブ所蔵作品

 監督:ルキノ・ヴィスコンティ
 出演:バート・ランカスター、クラウディア・カルディナーレ、アラン・ドロン

 19世紀半ば、統一戦争下のイタリア。貴族社会の終焉を感じながらも、名門貴族サリーナ公爵家のドン・ファブリツィオは伝統を重んじて暮らしていた。彼は時代の変化に乗る若き甥タンクレディの姿に未来の夢を託し、翳りゆく自らの運命に向き合おうとするが……。本編の三分の一を豪華絢爛な舞踏会のシーンが占める、巨匠ヴィスコンティの退廃的な美学に貫かれた超大作。黒いタイを片目にまいたスタイルの野心家タンクレディを演じたドロンの妖しい魅力が光る。

『暗殺者のメロディ』L’Assassinat de Trotsky

© DR

 (1972 / イギリス・イタリア・フランス / 104分)

 監督:ジョゼフ・ロージー
 出演:リチャード・バートン、アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー

 1929年、スターリンによってソ連から追放された革命家トロツキーは1940年、クレムリンに命を受けた暗殺者フランク・ジャクソンの手にかかって殺された。世界に大きな衝撃を与えた「トロツキー事件」をジョゼフ・ロージーが緊迫感たっぷりに映像化した異色のサスペンス。トロツキーを演じるのは『アレクサンダー大王』(56)、『史上最大の作戦』(62)などのイギリスを代表する俳優、リチャード・バートン。ドロンは密命をうけ、次第に心理的に追い詰められていく暗殺者を演じている。

 公式X:@eiganokuni
 主催:マーメイドフィルム、アンスティチュ・フランセ 協力:国立映画アーカイブ

公開表記

【追悼 アラン・ドロン】
 11/1(金)・11/2(土)・11/7(木)・11/8(金)・11/10(日)
 東京日仏学院 エスパス・イマージュにて開催決定!

 (オフィシャル素材提供)

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