最新ニュース

『本心』スタジオジブリ鈴木敏夫からコメント到着&アザービジュアル2種も解禁

© 2024 映画『本心』製作委員会

 日本映画界屈指の鬼才・石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)の最新作『本心』が11月8日(金)より全国公開中。原作は、「ある男」で知られる平野啓一郎の傑作長編小説「本心」。池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中 泯、綾野 剛、妻夫木聡、田中裕子らが集結。今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“リアルでないもの”の境界が曖昧になった少し先の将来が舞台。物語の始まりは2025年。幸せそうに見えた母・秋子がなぜ自ら死を望んだのか……母親の本心を探るため、主人公の青年・石川朔也は不安を抱えながらも、AIに生前の母の情報を集約させ人格を形成するVF(ヴァーチャル・フィギュア)を利用し、仮想空間上に母を蘇らせる選択をする――朔也や彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマン・ミステリーだ。

 この度、観る者の“本心”を揺さぶるオンライン版アザービジュアルが解禁。車窓に映る横顔、逆さまの身体……“現実と虚構”が混ざり合う。朔也が抱くのは、誰もが心の奥底に隠し持つ普遍的な感情、羨望、侮蔑、困惑、そして、愛。自身の本心を見つめながら、人と対峙することを諦めず、“生きる実感”を模索する朔也の姿こそが、ラストの希望へとつながっていく――。

© 2024 映画『本心』製作委員会
© 2024 映画『本心』製作委員会

 公開を迎え、「何気ないセリフに、帰ってから号泣してしまった」「自分の本心は何なのか?ということも合わせてずっと考えている」「感情をエグられた」など、鑑賞後も余韻を残し、人間の“本心”に切り込む展開に自分を重ね合わせる人が続出。

 また、近い将来を描いたストーリーに対する感想や意見も多数挙がっている。スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫は「1年先の近未来のテクノロジー。いま、分かっていることはこれだけだ。“考えるヒント”がいっぱい!」とコメント。
 漫画家の新井英樹は「体温上がった!」「すでに人間らしさを学習したAIに、人間が“人間”を教えてもらうところまで来ているのかな」「何をもって人間とするか? 現在地が問われる。観て! 考えて!」とXで呼びかけ、反響を呼んだ。本作のAI監修を務めた理化学研究所の清田 純は、「AI技術の発展は著しく、人が対話をする相手が人だけとは限らない日が近い将来くるでしょう。もしくはすでに始まっているかもしれません。そんな2024年に公開されるこの映画『本心』は、すぐには答えの出ない近い未来の問題について、ちょうど良いタイミングで考えるきっかけをくれると思う」と感想を寄せている。さらに、映画コメンテーター・LiLiCoは、自身がナビゲーターを務めるラジオ番組「ALL GOOD FRIDAY」で、本作を振り返りながら「朔也とお母さんとの再会のシーンは、気持ちもよく伝わるし……」と言葉を詰まらせ、思わず涙をこぼす局面も。「将来の話だけれどSFではなく、心がテーマ。これを見たら皆、親と久々に連絡をとろうかな、連絡がとれるうちに……と思うはず」と語っていた。

 いま、AIとの共存について様々な議論も巻き起こっている。脳科学の視点から最先端のVRに携わる藤井直敬氏と池松壮亮のトークセッションが開催された際には、藤井氏は「今、テクノロジーが僕らの現実と虚構の世界の境界をぐいぐい動かし始めている。知らないうちに僕らの生活に介入して操作するという世界が、フェイク・ニュースなども含めて、もう始まっていると思う」と語り、今後起こり得るさまざまな状況を勘案。その上で「AIを怖がる……というのではなく、例えば将棋やチェスではAIと一緒にプレイするように、人とAIが一緒になって良いものを生み出していくことはできるはずだ」と持論を展開していた。

 朔也と共に時代に翻弄されながら、自分と他者の心を見つめ直すきっかけとなる本作。鑑賞後は必ず誰かと語り合いたくなる『本心』を、ぜひ劇場のスクリーンで堪能いただきたい。

公開表記

 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
 大ヒット公開中

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました