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『キノ・ライカ 小さな町の映画館』アキ・カウリスマキ監督オフショット&新場面写真解禁!ヴェリコ・ヴィダク監督の来日が決定

© 43eparalleleproductions

 12月14日(土)よりユーロスペースほか全国公開される、映画監督のアキ・カウリスマキ(『ル・アーヴルの靴みがき』『希望のかなた』『枯れ葉』)が仲間たちと作った映画館「キノ・ライカ」をめぐるドキュメンタリー映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』より、撮影時のアキ・カウリスマキ監督のオフショットと新場面写真が解禁となった。

アキ・カウリスマキの映画館キノ・ライカへようこそ!

 北欧フィンランドの鉄鋼の町・カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった小さなその町に、はじめての映画館「キノ・ライカ」がまもなく誕生する。自らの手で椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。
 キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたような町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす……。

 『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は、豊かな自然の中で芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。本作は、アキ・カウリスマキをフィーチャーした初めてのドキュメンタリー映画である。そこには彼の理想の映画館“キノ・ライカ”が町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。
 監督を務めたのは、クロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク。妻と生後8ヵ月の娘を連れて、カルッキラに1年間滞在し、“キノ・ライカ”の開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。
 本編中では、カウリスマキと共同経営者の作家のミカ・ラッティらが、2021年に映画館「キノ・ライカ」をオープンするまでの様子やインタビューに応える姿、カウリスマキ自身が朝7時から夕方5時まで館内の内装や看板設置など、ありとあらゆる作業を行い映画館づくりに勤しむ貴重な映像が数多く収められている。

 この度、解禁されたのは、本作の監督であり、クロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダクとアキ・カウリスマキ監督のオフショット写真。キノ・ライカの館内にヴィダク監督の描いた絵を取り付け終えた際の記念写真や撮影の合間に撮られた2ショットなど近年のカウリスマキの貴重な姿が捉えられている。

© 43eparalleleproductions

 ヴィダク監督は「アキ・カウリスマキがカルッキラに町で初めての映画館を作ると知った時、映画館が次々と閉館していく中でのこの野心的な計画を見届けようと旅に出た」と制作のきっかけを明かし、妻と生後8ヵ月の娘を連れて、カルッキラに1年間滞在し、“キノ・ライカ”の開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。ヴィダク監督とカウリスマキは以前より親交があり、本作のオファーをしたところ、すぐに快諾してくれたという。撮影を振り返り、「映画館の建設中は映画が町の人々の話題の中心、というよりほぼ唯一の話題だった。町全体の呼吸が建設の進行とシンクロしていた」と話し、「アキと少人数のチームがリサイクルの木材や鉄、家具を使って、映画館を手造りしていた。私はこの映画館の誕生に、町の変化の兆しをとらえている町の人々の熱気を感じた」という。

© 43eparalleleproductions

 また、日本での公開を記念し、ヴェリコ・ヴィダク監督の来日が決定!! そして、公開初日の12月14日(土)ならびに翌15日(日)にユーロスペースにて舞台挨拶およびトークイベントが、また15日(日)には東京で唯一の木造建築の映画館・シネマネコでもトークイベントが行われることが発表された。さらには12月18日(水)に日本映画大学での公開授業も決定。イベントの詳細は、映画公式サイトにて順次掲載予定。

 併せて、新たな場面写真も解禁! カウリスマキが、木材を持って劇場内で作業をする様子やメディアからのインタビュー風景や『希望のかなた』『枯れ葉』に出演している俳優のサイモン・フセイン・アル・バズーンの姿も切り取られている。

キノ・ライカとは

 ヘルシンキから車で1時間の町カルッキラに、アキ・カウリスマキと作家で詩人のミカ・ラッティが2021年10月8日に開いた映画館。ワインバーや川沿いのテラスを併設し、毎月コンサートを開催しているほか展覧会なども行い、町の複合文化施設としての役割も担う。

 公式HP:https://www.kinolaika.fi/(外部サイト)
 公式:Instagram @kinolaika

舞台挨拶・トークイベント

12月14日(土)、15日(日)
 会場:ユーロスペース(〒150-0044東京都渋谷区円山町1-5 4F)
 登壇者:ヴェリコ・ヴィダク監督
  ※ 実施時間は映画公式サイトで後日発表

12月15日(日) 10:00の回上映後
 会場:シネマネコ(〒198-0044 東京都青梅市西分町3丁目123 青梅織物工業協同組合敷地内)
 登壇者:ヴェリコ・ヴィダク監督

特別公開授業

ヴェリコ・ヴィダク監督マスタークラス 映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』上映+特別公開授業

 日時:12月18日(水) 13:00~16:10
 会場:日本映画大学 新百合ヶ丘キャンパス(〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1丁目16-30)
 申込方法:映画公式サイトの申込フォームからお申込みください(先着順)

 13:00 趣旨説明/ゲスト講師紹介
 13:10 『キノ・ライカ 小さな町の映画館』上映
 14:40 マスタークラス
  ※ マスタークラスは日本映画大学の学生・講師・職員も参加します。

監督:ヴェリコ・ヴィダク/Veljko Vidak

 画家、映画監督。クロアチアのダルマチア・ヒンターランドで、学業と家族の農場での仕事を両立させながら育つ。ユーゴスラビア紛争中に大学の史学科に通いながらザグレブ大学芸術アカデミーを受験、同アカデミーを画家として卒業した。その後、奨学金を得てパリ国際芸術都市に研究員として滞在。映画でしか見たことがなかったパリのエネルギッシュな文化に魅了されてパリに永住することを決意する。シネマテーク・フランセーズに足しげく通い映画への造詣を深めた。フランスや世界で個展を行いながら、パリの映画学校で映画制作を学び、短編、中編映画を制作。『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は自身初のドキュメンタリー長編作品である。現在はパリ在住。

公開表記

 配給:ユーロスペース
 2024年12月14日(土)より ユーロスペースほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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