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金馬獎《最優秀作品賞》《最優秀編集賞 》2冠受賞『石門』2025年2月28日(金)、待望の日本公開決定&日本版ポスター解禁

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 “中華圏のアカデミー賞”と称される2023年11月に行われた第60回台北金馬獎で日本資本の映画として初めて《最優秀作品賞》を受賞し、《最優秀編集賞》との2冠に輝いた映画『石門(せきもん)』(2022)が、ラビットハウスの配給で2025年2月28日(金)からの全国順次公開が決定した。この度、待望の日本公開決定を受けてポスタービジュアルが初披露となった。

 『石門』は、金馬獎を始め、ヴェネチア国際映画祭「ベニス・デイズ部門」、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、BFIロンドン国際映画祭など世界の映画祭で上映されてきた。いち早く鑑賞した海外の批評家からの激賞が続出、米レビューサイト“ロッテントマト”では、批評家が94%、一般観客は驚異の100%の高評価を獲得している(12月3日現在)。

 監督は中国湖南省出身のホアン・ジーと東京出身の大塚竜治。中国と日本を拠点に活動する夫妻は、女性の性に関する問題をテーマに映画を共同制作してきた。封建的な湖南省の農村で出稼ぎをする両親と離れて抑圧された生活を送る14歳の少女を描きロッテルダム映画祭タイガー・アワードを受賞した『卵と石』(2012)、学校で没収されたスマホを売ったことで見知らぬ男たちと知り合うことになる16歳の少女を追った『フーリッシュ・バード』(2017)では、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14+スペシャルメンション賞を授与された。

 世界的に高評価されてきた共同監督の最新作『石門』は、望まぬ妊娠に直面した20歳のリン(ヤオ・ホングイ)を主人公に、女性の前にある様様な壁を静かに見つめる作品だ。ホアン・ジー監督が、『石門』とは「女性を取り巻く環境に存在する、打ち破りたくてもなかなか突破して先に進めない壁」 だと語る通り、重々しい“石”の“門”を開く一条の光を求める映画が『石門』である。

 全編を固定位置から狙った撮影は本作の特徴の一つ。撮影を担当した大塚は「人物だけを切り取るのではなく、社会の中に彼女が立っているという構図でこの物語を伝えたかった」と語っている。また、妊娠期間と同じ10ヵ月をかけて撮影することで、主人公が10ヵ月という期間の中で変化していくさまが映し出されている。
 また、『卵と石』、『フーリッシュ・バード』に続き、ヤオ・ホングイが主人公リンを演じている。両監督は、女性の“性”に関する問題を、彼女の成長に合わせて別のストーリーとして描いている。
 監督と俳優の名コンビは映画史に数あるが、フランソワ・トリュフォーとジャン=ピエール・レオの関係に匹敵するトリオによる連作としても世界から注目を集めている。

 また、『石門』の日本公開決定を受けて、両監督からコメントが到着した。

 本片的另一位导演大冢龙治,我们即是合作伙伴也是夫妻。某天他告诉我:“我们拍10个月吧。”这是一个孩子穿越“生育之门”的时间,也是这部电影出生的时间。很高兴它能推开石门去见到日本的你。

 この映画の共同監督である大塚竜治は、私のパートナーであり、夫でもあります。ある日、彼が言いました。「10ヵ月間撮影しよう」。それは、妊娠から子どもが生まれるまでの時間であり、この映画が生まれる時間でもあります。この映画が石の扉を開けて、日本の皆さんに届くことを嬉しく思います。   ホアン・ジー

 10ヵ月の撮影を終える直前にコロナが発生し、撮影は中断を余儀なくされました。その時、私たちは主人公のリンと同じように現実の中で迷い込み、出口を見失ってしまいました。しかし、最終的にその経験がリンの抱える痛みに寄り添い、彼女と共に重い扉を開くきっかけとなり、映画に新たな光を灯すことができました。ぜひ、映画をご覧ください。   大塚竜治

 今回初披露された『石門』日本版ポスターは、大きな石の扉の前に立つヒロインの後ろ姿をとらえている。扉を押している彼女を縦のシンメトリーで写した構図は、女性を取り巻く厚い壁が象徴的に表現されたビジュアルとなっている。

第60回金馬獎《最優秀作品賞》《最優秀編集賞》2冠受賞
私たちが歩む道の先には、石のように重い扉が立ちはだかる。

 『石門』は、2025年2月28日(金)より全国順次公開!

★中華圏のアカデミー賞 金馬獎とは
 『石門』は昨年11月に行われた金馬獎(審査委員長アン・リー)で日本資本の映画として初めて作品賞を受賞した。
 台湾で行われる同賞の過去の作品賞には、1991年の『牯嶺街少年殺人事件』(エドワード・ヤン)、2000年の『グリーン・デスティニー』(アン・リー)、03年の『インファナル・アフェア』(アンドリュー・ラウ)、07年の『ラスト、コーション』(アン・リー)、20年の『1秒先の彼女』(チェン・ユーシュン)などがあり、監督賞では、前述の各監督の他、キン・フー、ツイ・ハーク、ジョン・ウー、ホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイ、アン・リー、ツァイ・ミンリャン、チャン・イーモウら、アジアを代表する錚々たる監督が名を連ねている。

ストーリー

 2019年、中国湖南省の長沙市。単発の仕事で日々お金を稼ぎながら、フライト・アテンダントになるための勉強をしている20歳のリン。郊外で診療所を営んでいる両親は、死産の責任を求めて賠償金を迫られていた。ある日リンは、自分が妊娠一ヵ月であることを知る。子どもを持つことも中絶することも望まなかったリンは、両親を助けるため賠償金の代わりにこの子どもを提供することを思いつくのだが……。

 (原題:石門|英題:Stonewalling、2022年、日本、上映時間:148分)

キャスト&スタッフ

 監督:ホアン・ジー、大塚竜治
 出演:ヤオ・ホングイ、リウ・ロン、シャオ・ズーロン、ホアン・シャオション、リウ・ガン

オフィシャル・サイト(外部サイト)

https://stonewalling.jp

 公式X:https://x.com/usaginoie_film(外部サイト)

公開表記

 配給:ラビットハウス
 2025年2月28日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネリーブル池袋ほか全国順次公開

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