イベント・舞台挨拶

『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露プレミアム上映会

©「シンペイ」製作委員会2024

 登壇者:中村橋之助、志田未来、三浦貴大、新田博邦(企画・プロデュース)、神山征二郎監督

 歌舞伎俳優の中村橋之助(28)が映画初主演した『シンペイ~歌こそすべて』(神山征二郎監督)の完成披露プレミアム上映会が12月10日(火)、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で開催され、中山晋平役の橋之助、妻・敏子役の志田未来(31)、野口雨情役の三浦貴大(39)、企画・プロデュースの新田博邦氏、神山征二郎監督(83)らが登壇した。

 本作は、明治・大正・昭和という激動の時代を生き、『カチューシャの唄』『ゴンドラの唄』『東京行進曲』『東京音頭』『シャボン玉』などジャンルを超えた2000曲以上を手掛けた作曲家・中山晋平の人生を数々の名曲とともにつづる音楽伝記映画。

 映画初主演ながら、18歳から65歳までを演じた橋之助は「朝、30歳の役をやって、昼間に18歳、夜は60歳の時を撮影したこともあって、最初の頃は苦労しました」というと、晋平の妻・敏子役の志田は「映画初出演というのは撮影の最中に知りました。それを感じさせないくらい堂々としていて、素晴らしかった。私もついていこうと思いました」と援護した。

 詩人・野口雨情役の三浦も「僕も映画初出演だと思わなかった。映像を長年やっていると、上半身だけの芝居をやってしまうが、(橋之助は)舞台に立たれているので、芝居が全身に入っている。すごく勉強させていただきました。段取りから全力で芝居されている姿が気持ちよく、こういう芝居を忘れてはいけないと思った」と話していた。

母・三田寛子のSNSでの絶賛評に「10キロ太ってしまったので、あの頃のほうがよかったね」

 司会者から母・三田寛子が先行上映中の長野に出向いて、映画を鑑賞し、「最初は息子の初映画だとドキドキ、しかしながらスクリーンの世界に引き込まれ、すっかり息子だなんて忘れちゃって、帰りの新幹線の中では昔母がよく歌っていた映画の中の歌を思いだして涙が止まりませんでした」とSNSに書いたことに触れると、橋之助は少し照れくさそう。「撮影は去年9月から今年の4月だったんですけど、そこから10 キロ太ってしまった。母には『あの頃のほうが良かったね』と言われました(笑)」と話していた。

 上映会には日本作曲家協会の重鎮たちも出席。会長の徳久広司氏は「久しぶりに上質な映画を観た。童謡に感動したのは初めて。年のせいかなと思ったら、みんなもウルウルしていた。素晴らしい映画なので、絶対に本当にいろんな人に観ていただきたい。封切り後にはカミさんとお金を払って観に行きたい。30日にはレコード大賞もあって、アーティストが集まるので、宣伝しておきます」と太鼓判を押すと、神山監督は「作曲家協会の先生たちがたくさんいらしていたので、緊張していたが、本当に胸を撫で下ろしました」とホッとした表情を見せていた。

 後半には、日本作曲家協会の著名な作曲家、蘭一二三氏、藤田たかし氏、水森英夫氏、徳久広司氏、岡 千秋氏、田尾将実氏、山田ゆうすけ氏が特別ゲストとして登壇し、中山晋平役の橋之助とのスペシャル・フォトセッションも実現した。

 最後に橋之助は「映画は監督の指揮、スタッフさんたちの力があって、一つの作品が出来上がる。その姿に僕自身も感動いたしました。歌舞伎もそうですし、映像も役者として必要とされるように、もっともっと勉強していきたい。僕が言うのは手前味噌ですが、素敵な映画になっていると思いますので、ぜひ映画館に足をお運びください」と締めた。

 映画『シンペイ~歌こそすべて』は、2024年1月10日より全国ロードショーされる。

コメント

新田博邦氏(本作プロデューサー)
 40年ぐらい前、大正デモクラシーの芝居に出てきた中山晋平がとっても印象的だった。2000曲を作って、童謡、唱歌、流行歌、歌謡曲と幅広い。この曲を並べただけでも面白い映画になると思った。何年か前に長野県の方から、『長野の映画を作ってください』と言われ、中山晋平しかないと思った。世の中は音楽ブームだったので、この作品に着手した。ハリウッド映画はゲイやドラッグがモチーフになっているが、中山晋平にその要素はなかったが、男が金と名声を得たら、どうなっていくかは若干見えたような気がして、その辺も踏まえた音楽映画ができた。文科省推薦映画を作る気持ちはなかったが、教育庁の推薦もいただけた。歌を聞いて、泣けたという話を聞いて、歌はいいなと改めて思った。

徳久広司氏(日本作曲家協会会長)
 久しぶりに上質な映画を観た。童謡を聞いて、感動したのは初めて。年のせいかなと思ったら、みんなもウルウルしていた。素晴らしい映画なので、絶対に本当にいろんな人に観ていただきたい。封切り後にはカミさんとお金を払って観に行きたい。30日にはレコード大賞もあって、アーティストが集まるので、宣伝しておきます。

神山征二郎(監督)
 先行公開の長野県では今週3週目に入った。飲み友達は『明日、3回目観に行く』と言って、すごい嬉しい感想も言ってくれた。作曲家協会の先生方がたくさんいらっしゃっているので、緊張していたが、本当に胸を撫で下ろした。私はのど自慢で準優勝した実力者。その延長線上で、この映画ができた。監督は自分がやりたいことはできる仕事は少ないが、久しぶりにやりたかった企画ができた。

公開表記

 配給:シネメディア
 2024年11月22日(金)より長野県先行ロードショー
 2025年1月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開

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