登壇者:永野芽郁、佐藤 健、芦田愛菜、山本耕史、阿部サダヲ、竹内英樹監督
映画『はたらく細胞』が待望の初日を迎え、都内で行われた舞台挨拶にW主演の永野芽郁、佐藤 健と共演者の芦田愛菜、山本耕史、阿部サダヲ、メガホンを取った竹内英樹監督が出席してクロストークを行った。
本作は、細胞を擬人化して描き、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるヒットとなった清水 茜の同名コミックと清水が監修しているスピンオフ「はたらく細胞BLACK」を原作に『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』の武内監督が実写映画化、人間の体内の様子を擬人化して描いた壮大なエンターテインメント作品。永野が赤血球役、佐藤は白血球(好中球役)、人間の親子役で芦田と阿部、身体のなかで“はたらく細胞”のうち、キラーT細胞役として山本が出演している。
アクション演出には「るろうに剣心」や「幽☆遊☆白書」の大内貴仁、CG制作には白組が加わったほか、主題歌はOfficial 髭男 dismの書き下ろし楽曲「50%」が使われている。
映画を鑑賞し終えた観客の前にキャスト・監督が登場。大きな拍手が起こるなか、赤血球役を演じた永野は「皆さんと一緒に初日を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。皆さんの拍手が温かくて安心しています」と笑顔で感謝を伝える。
白血球役を演じた佐藤も「毎回思うのですが、公開初日に劇場に足を運んでくださる皆さんがいて、本当に支えられているんだなと実感しています」と伝えた。
人間の漆崎日胡役を演じた芦田は「試写で映画を観たときから、早くたくさんのかたに観ていただきたいと思っていました。今日からたくさんのかたに届けられることを嬉しく思います」と伝える。「原作にないパートなので、どう受け取っていただけるか不安でしたが、私が演じることで『細胞たちがこうなっているとき、人間の身体はこうなっているんだな』と想像しやすくなれば良いなと思いました」と、役どころについても話した。
キラーT細胞役で参加の山本は「細胞役を演じるというのは、人生の後にも先にもこの作品だけじゃないかなと思います。キラーT細胞役は、生きているものだけど、姿があるのか、ないのかも分からないので、想像しながら演じましたが、キャラクターづくりとしては楽しい時間でした」と撮影時を振り返った。役に向けて、露出の多い部分の肉体づくりに励んだことも話した。
芦田演じる日胡の父、漆崎 茂役を演じた阿部は「あんなに便意を催しながら、ずっと我慢し続けた役は初めてでした。本当に肛門括約筋ってすごいですね」と上映後の舞台挨拶にユーモアを混じえながらコメント。阿部は、監督から“暴飲暴食”の指示が出たことも明かしたが、「笑うことは免疫力アップにつながり、みんなが優しくなれる!」と作品の魅力を伝え、会場の拍手を浴びた。
原作にはない人間パートで参加した芦田と阿部は、2011年放送の大人気ドラマ「マルモのおきて」共演に続いて、久しぶりの共演となる。再びの親子役に芦田は「面白い部分は面白く、シリアスな部分はシリアス。その(芝居の)ギャップを間近で見られることが嬉しかったです!」とにっこり。
阿部は「本当に久しぶり。そんなに高いヒールを履くようになったんだね」と芦田の成長ぶりに目を細め、会場をほっこりとした空気に包み込んだ。
『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』など、コミックの実写化のメガホンを取ってきた武内監督は、「今回は、人生で一番難しくて苦労の大きな作品でした。それが初日を迎えられて良かった」と充実の笑顔を見せた。
初日に永野の母親も、佐藤の母親も映画をすでに作品を鑑賞しており、2人から感想が伝えられた。永野は「“笑って泣ける”というキャッチコピーに納得して『素敵な映画でした。感動ましした』と言っています」と話した。
佐藤の母親もほぼ同意見だったが、「『最後、あれはああするしかなかったの?』と寂しがっていました」と最後の終わり方が少し気になった様子。
公開まで多くの宣伝活動を精力的に行ってきた永野と佐藤だが、永野は「この映画は私自身も大好きなので、皆さんに届けることができて、嬉しいです」と話す。「作品を観て、楽しかったな、ためになったな』と思ってもらえたんじゃないかという空気感があって、すごくホッとしています」と会場に感謝の微笑み。
佐藤も「日本中を元気にできる映画だと思うので、皆さんの力をお借りして盛り上げていただきたい。僕もこの作品が大好きで、宣伝期間も楽しかった。終わっちゃうのが寂しい。皆さんの体内に僕たちがいます。自分をちょっとでも大切にするきっかけに、この映画がなったら……」とメッセージを伝えた。
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
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